本編
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…と、いうわけで今日もいつものお呼び出し。
携帯の番号を交換した日から、鬼灯さまが金魚草の世話が出来ないときには、仕事の合間を縫って代わりに世話をしに来ています。
『よし、今日の世話はこれで終わりっと。』
んーっと伸びをして、今日の世話の内容と金魚草の様子を報告しに鬼灯さまの部屋に向かう。
その途中で、見たことのある3人組(3匹組?)に出会った。
『こんにちわ。シロくん、ルリオくん、柿助くん。』
「あ、こんにちわ~!」
そう言って、私に気がついたシロくんが尻尾を振りながら近づいてきた。
やっぱりかわいいなぁ~
「##NAME1#さんも鬼灯さま起こしに行くの?」
『起こしに行くって?』
「今日は鬼灯さまが非番らしいんだ。だから、閻魔さまに許可をもらって今から起しに行くの。」
『う~ん、私は金魚草の世話の報告だけだからわざわざ起すまでもないかな。』
「それでも、メモとかは置いていくでしょ?」
『…そうだね。メモだけ置いて私は戻ろうかな。』
変に鬼灯さま起したら、さらにS度が増して怖そうなんですけど…
3匹が不安そうな顔つきをして必死にいうものだから、一緒に同行してあげることに。
『失礼しま~す…』
寝ていると分かっていても、一応声をかけてみる。
鬼灯さまは、爆睡型らしくドアの音や私の声では一切起きる様子が無い。
部屋に入ってまず、大きな蘭鋳のドロフィーが目に入る。私が前にもらったのと同じデザインだ。
部屋全体を見渡すといろいろなものが置いてあるのに気づく。あ、これ期間限定の金魚草ストラップだ。
と、私が夢中になっていると――
「…貴女まで来ていたんですか。」
『びくぅ!!! あ、す…すみません。金魚草の報告をと思って…。』
殺される!!と、覚悟をしたけれど、鬼灯さまは特に私を咎めることなく、身支度を始める。
どうやら、寝起きな上シロくん達にかまっているのでこちらまで気が回らないようだ。
「――で金魚草の様子は?」
『へ?』
「貴女は私に金魚草の報告をしに部屋まで来たのでしょう。」
『あ、はい。金魚草はですね…』
金魚草の様子やどのような世話をしたかを鬼灯さまに一通り報告する。
「やはり、貴女に頼んでよかったです。私の目に狂いはなかった。」
ふと、表情をやわらかくした鬼灯さま――
始めてみる顔に私の思考が停止してしまう――
では、私はこれで。と鬼灯さまはシロくん達を連れて閻魔さまの元へ向かった。
Sっ気の無かった珍しい鬼灯さまの態度に驚き、ぼーっとしていると閻魔さまの悲鳴が聞こえてきた…
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Sっ気のない鬼灯さまもたまにはいいかも。
2012/9/17