DIO
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「…まだ、忘れられねぇのか?」
『……』
「まあ、無理に忘れろとは言わねぇが、過去に縛られると見えるモンも見えてこなくなるぜ。」
『ジョウタロウ…』
わかったこと。
彼はとても優しい。
私がDIOのために祈るといえば、静かに傍にいてくれる。
『ジョナサン兄様にそっくりだね。』
そう言うと、紫煙を吐く彼。
『ジョナサン兄様と私とディオ兄様――あの日々が続いていたら、幸せだったのかな。』
「今からまたその幸せとやらを見つけていけはいいじゃねぇか」
『……そう、だね』
DIOは世界のために淘汰されなければならない存在だった。
罪深いことをしたのはわかっている。けれど……
今だけは彼のために――――――
数本の花をにぎり、数万の星を数え、数滴の涙をこぼした
あの日、彼の身体は光にとけ、消えた。
ある意味、彼はそれを望んでいたのかもしれない。
密かに光に憧憬を抱き、星となることを望んでいたのかもしれない。
彼の言っていた【天国】の意味とは違っていたが、
本当はジョナサン・ジョースターと同じ元に行けたのは彼にとっての【幸福】であり、
【天国】であると…そう思いたい。
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2014/10/21
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