DIO
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ななしは、俺がジョースター家の養子になる前に養女になった女だった。
いつもジョナサンの後や、俺の周りについてまわっていた変わった女。
始めは邪険にしていたが、次第にななしの雰囲気に絆されていき、
彼女の傍にいる時間が心地よいものとなっていた…。
それが"愛情"か、と問われてもそれとは違う。
おそらくこれは"依存"。
同じ養子という立場での虚無感を、お互いの深層心理に嗅ぎ取っていたのかもしれない。
…そんな感情は認めたくはないが。
欲望渦巻く自身の心の中で、唯一の無垢であるななし。
私はそれを無意識に求めていたのだろう。
ジョナサンとは別の"光"を持った女。
ずっと傍に置いておきたいと思った。
ジョースター邸が業火に包まれ、私の身体が焼かれた後献身的に尽くしたのはななし。
『私もディオ兄様と同じ世界が見たい』
そう言って、俺に首筋を差し出したななし。
全ては、君のため。それは、本当に正しかったのだろうか。
俺は彼女を檻に閉じ込めただけだったかもしれない。
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2014/10/4