Davy Back Fight!
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15
「おいあんたら勝て! 何がなんでも勝て!! オレの貞操がかかってる!!!」
フォクシー海賊団の一員として敵船に座すリタが、大声を上げて叫んだ。
「リタあんた……もう演技する気もないのね」
「男なら黙って応援しとけー」
「とって食われそうな状況で男もクソもあるか!!」
リタ、ここにきてまさかの全力応援である。
有事ではあるのだが、先ほど当の本人がパンツを見せびらかしたこともあり、なんとも言えず気の抜けたカオスな状況。
ナミやゾロが気のない反応を返すのも、致し方ないのかもしれない。
「フェッフェッフェ、リタっていうのかい。名前も可愛いんだねぇ」
「キモいんで近づかないでください」
「はうあっ辛辣……!」
「オヤビーン!!」
「大丈夫だお前たち。……いや、その辛辣さも逆に良い!! 安心してくれ、キミの嫌がることはしねぇ。一重に純粋に愛情もって可愛がらせてもらうだけさ」
「それもそれでキモい!! あんたらマジで頼む!!!!!!!」
今まで扮装し演技しても、本来の声で軽口を叩いても、人をとって食うような憎らしい態度しか見せてこなかったリタが、フォクシーに詰め寄られ青ざめている。
一味は彼のそんな新鮮な姿をどこか面白がっていた。
初対面からしてやられているサンジなんかは、寧ろ胸が空いているようで「あいつ船降りたがっていたしちょうどよくねーか」とおかしそうに笑っていた。
「何言ってるんだサンジ! ゾロも! 勝ってリタを取り戻すぞ!」
二回戦に出場するチョッパーがふんすと鼻を鳴らして奮起している。
「……あー」
「……おー」
「なんだそのやる気のなさそうな返事は!!」
同じく二回戦に出場するサンジとゾロの腕をチョッパーが引っ掴んで叱るも、かようのやる気のなさであった。
その様子を見ながらナミとウソップが
「……まぁ、大丈夫よね。あいつらなら」
「おう、ゾロとサンジがいるんだ。まず負けやしねぇよ」
となんだかんだ試合の安否について小声で交わした。
『まもなく第二ゲームが始まります。出場の選手はお集まりください!』
場内アナウンスが響き渡る。
「おう、頼むぞお前ら」
コートに向かおうと歩き出した3人に向けて、ルフィが声をかけた。
先ほどまでリタを笑っていた姿からは一転し、真面目で厳粛な響きの声であった。
「「あぁ。まかせろ」」
「もちろんだ!」
元気よく返事するチョッパーの声に、至極不機嫌そうな、然しやる気も充足した2人の声が綺麗にハモった。
(「「ハモらせてんじゃねぇよ!!」」)
(「ははっ、おまえら、なんだかんだやる気あるんだなぁ! リタ返ってこなかったら寂しいもんな!」)
(「「いや、それに関してはほんと寂しくはねぇ」」)
「おいあんたら勝て! 何がなんでも勝て!! オレの貞操がかかってる!!!」
フォクシー海賊団の一員として敵船に座すリタが、大声を上げて叫んだ。
「リタあんた……もう演技する気もないのね」
「男なら黙って応援しとけー」
「とって食われそうな状況で男もクソもあるか!!」
リタ、ここにきてまさかの全力応援である。
有事ではあるのだが、先ほど当の本人がパンツを見せびらかしたこともあり、なんとも言えず気の抜けたカオスな状況。
ナミやゾロが気のない反応を返すのも、致し方ないのかもしれない。
「フェッフェッフェ、リタっていうのかい。名前も可愛いんだねぇ」
「キモいんで近づかないでください」
「はうあっ辛辣……!」
「オヤビーン!!」
「大丈夫だお前たち。……いや、その辛辣さも逆に良い!! 安心してくれ、キミの嫌がることはしねぇ。一重に純粋に愛情もって可愛がらせてもらうだけさ」
「それもそれでキモい!! あんたらマジで頼む!!!!!!!」
今まで扮装し演技しても、本来の声で軽口を叩いても、人をとって食うような憎らしい態度しか見せてこなかったリタが、フォクシーに詰め寄られ青ざめている。
一味は彼のそんな新鮮な姿をどこか面白がっていた。
初対面からしてやられているサンジなんかは、寧ろ胸が空いているようで「あいつ船降りたがっていたしちょうどよくねーか」とおかしそうに笑っていた。
「何言ってるんだサンジ! ゾロも! 勝ってリタを取り戻すぞ!」
二回戦に出場するチョッパーがふんすと鼻を鳴らして奮起している。
「……あー」
「……おー」
「なんだそのやる気のなさそうな返事は!!」
同じく二回戦に出場するサンジとゾロの腕をチョッパーが引っ掴んで叱るも、かようのやる気のなさであった。
その様子を見ながらナミとウソップが
「……まぁ、大丈夫よね。あいつらなら」
「おう、ゾロとサンジがいるんだ。まず負けやしねぇよ」
となんだかんだ試合の安否について小声で交わした。
『まもなく第二ゲームが始まります。出場の選手はお集まりください!』
場内アナウンスが響き渡る。
「おう、頼むぞお前ら」
コートに向かおうと歩き出した3人に向けて、ルフィが声をかけた。
先ほどまでリタを笑っていた姿からは一転し、真面目で厳粛な響きの声であった。
「「あぁ。まかせろ」」
「もちろんだ!」
元気よく返事するチョッパーの声に、至極不機嫌そうな、然しやる気も充足した2人の声が綺麗にハモった。
(「「ハモらせてんじゃねぇよ!!」」)
(「ははっ、おまえら、なんだかんだやる気あるんだなぁ! リタ返ってこなかったら寂しいもんな!」)
(「「いや、それに関してはほんと寂しくはねぇ」」)