第八章
夢小説設定
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もしゆりと出会っていなければ、いつまでもただ消耗するだけの日々だった。
12月7日
高専で生徒達が開いてくれた僕の誕生日会に、サプライズで連れてこられたゆりは今、臨月。
高専にはその後もたまに顔を出してたから、みんなとは随分と仲が良い。
ちょっと目を離した隙に次は野薔薇達に捕まっているみたいだ。
「うわぁ、お腹触ってもいい?」
「いいよ、ほら!この辺、蹴ってる」
「先生の子どもって、やっぱ凄いんかな?」
「術式を持ってても六眼じゃ無いから、大丈夫だろ」
ゆりを取り囲んでいる悠二と恵の間に割って入った。
「僕とゆりの子なんだから、最強に可愛いに決まってるでしょ」
「そうね、顔だけは保証するわ。そういえば、女の子?男の子?」
隣に座る野薔薇の質問に、悪戯な笑みを浮かべて答えるゆり。
「それは聞いてないの。生まれてからのお楽しみ」
実は僕には分かっているけど、分かっていることさえちゃんと内緒にしている。
「そろそろ帰ろうか」と、彼女に手を差し出す。
実はもう一つ分かっている事がある。
「うん!…あれ……?破水したかも…」
「えーーーっ!!」
みんなが驚きの声を上げて騒いでる中、彼女は冷静な僕を見て、嬉しそうに笑った。
「この子の誕生日、分かってたの?」
「無事に生まれてくる事も分かってるから、安心して」
お腹に手を当てて、2人に言い聞かせた。
「パパは本当に最強ね」
そうなれたのは君のおかげだと心から思うよ。
寿命でも、眼でも、何を差し出しても惜しくない程に、一生側にいて欲しい。
どんな魔法でも叶えられないくらいの幸せをあげるから。
FIN.
12月7日
高専で生徒達が開いてくれた僕の誕生日会に、サプライズで連れてこられたゆりは今、臨月。
高専にはその後もたまに顔を出してたから、みんなとは随分と仲が良い。
ちょっと目を離した隙に次は野薔薇達に捕まっているみたいだ。
「うわぁ、お腹触ってもいい?」
「いいよ、ほら!この辺、蹴ってる」
「先生の子どもって、やっぱ凄いんかな?」
「術式を持ってても六眼じゃ無いから、大丈夫だろ」
ゆりを取り囲んでいる悠二と恵の間に割って入った。
「僕とゆりの子なんだから、最強に可愛いに決まってるでしょ」
「そうね、顔だけは保証するわ。そういえば、女の子?男の子?」
隣に座る野薔薇の質問に、悪戯な笑みを浮かべて答えるゆり。
「それは聞いてないの。生まれてからのお楽しみ」
実は僕には分かっているけど、分かっていることさえちゃんと内緒にしている。
「そろそろ帰ろうか」と、彼女に手を差し出す。
実はもう一つ分かっている事がある。
「うん!…あれ……?破水したかも…」
「えーーーっ!!」
みんなが驚きの声を上げて騒いでる中、彼女は冷静な僕を見て、嬉しそうに笑った。
「この子の誕生日、分かってたの?」
「無事に生まれてくる事も分かってるから、安心して」
お腹に手を当てて、2人に言い聞かせた。
「パパは本当に最強ね」
そうなれたのは君のおかげだと心から思うよ。
寿命でも、眼でも、何を差し出しても惜しくない程に、一生側にいて欲しい。
どんな魔法でも叶えられないくらいの幸せをあげるから。
FIN.
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