第六章
夢小説設定
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ゆりの体は治ったわけじゃない。
病気の詳細や進行度合いはゆりの両親に聞いていた。
何故医療的処置をしなかったのか、治癒出来ない事は無かったが、それをしてしまえば一生子供が産めない体になる可能性もあった為、娘の将来を憂いての決断だった。
魔法をかけた時点で既にかなり進行していた。
子供が出来ない可能性は十分ある。
「僕が絶対なんとかする」
不安そうなゆりにただ気休めを言ったわけじゃない。
ーーーーーーー
後日高専の医務室で硝子と2人、ゆりの病院からもらったデータを睨んでいた。
「どっちにしろ手術は必要だな」
ゆりの病巣を見ながら話す硝子。
「術後に反転術式で失った部分を回復させるのが無難だろう」
「硝子、頼んだよ」
反転術式の他人へのアウトプット、これほどまでに出来ない自分を呪ったことはない。
ーーーーーーー
手術はゆりの両親が紹介してくれた医師が執刀してくれて、無事に終了した。
術後の回復を待って、高専で硝子が反転術式を施してくれた。
「見た目には異常はない、が、機能が完全に戻るかはまだ分からない」
彼女の眠る部屋の外で硝子に礼を言う。
「ありがと、硝子。希望があるって事だ」
「そんな不確定要素に付き合ってていいのか?五条家は。」
口元に笑みを貼り付けたままアイマスク越しに硝子を一瞥して、何も言わずに彼女の元へ向かった。
「ゆりは何も心配しなくていいからね」
手術と入院生活で少し痩せた彼女の手を握って話しかけると、ゆっくり瞼が上がる。
「悟…」
「元気になったら、子供作ろうね」
困ったように、幸せそうに笑う彼女の顔を見ていると自然に口が動いた。
「結婚しようか、ゆり」
病気の詳細や進行度合いはゆりの両親に聞いていた。
何故医療的処置をしなかったのか、治癒出来ない事は無かったが、それをしてしまえば一生子供が産めない体になる可能性もあった為、娘の将来を憂いての決断だった。
魔法をかけた時点で既にかなり進行していた。
子供が出来ない可能性は十分ある。
「僕が絶対なんとかする」
不安そうなゆりにただ気休めを言ったわけじゃない。
ーーーーーーー
後日高専の医務室で硝子と2人、ゆりの病院からもらったデータを睨んでいた。
「どっちにしろ手術は必要だな」
ゆりの病巣を見ながら話す硝子。
「術後に反転術式で失った部分を回復させるのが無難だろう」
「硝子、頼んだよ」
反転術式の他人へのアウトプット、これほどまでに出来ない自分を呪ったことはない。
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手術はゆりの両親が紹介してくれた医師が執刀してくれて、無事に終了した。
術後の回復を待って、高専で硝子が反転術式を施してくれた。
「見た目には異常はない、が、機能が完全に戻るかはまだ分からない」
彼女の眠る部屋の外で硝子に礼を言う。
「ありがと、硝子。希望があるって事だ」
「そんな不確定要素に付き合ってていいのか?五条家は。」
口元に笑みを貼り付けたままアイマスク越しに硝子を一瞥して、何も言わずに彼女の元へ向かった。
「ゆりは何も心配しなくていいからね」
手術と入院生活で少し痩せた彼女の手を握って話しかけると、ゆっくり瞼が上がる。
「悟…」
「元気になったら、子供作ろうね」
困ったように、幸せそうに笑う彼女の顔を見ていると自然に口が動いた。
「結婚しようか、ゆり」