第五章
夢小説設定
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幸せだった。
1ヶ月、彼女が高専にいる間、空き時間は全て一緒に過ごした。
彼女の婚約者(だったやつ)に話をつけ、部屋の荷物を引き取った。新しく部屋を借りるなら援助するし、僕と住んでもいい。落ち着くまで好きなだけここに居ていいよ、と言うとホントに嬉しそうに笑っていたんだ。
勤め先の店にはしばらく休むと伝え、彼女は高専内で少し業務を手伝ったりしながら、高専の職員や生徒達と仲良くなったと喜んでいた。
自身が魔力に縛られていただけあって、詳しくは話してないが呪術の事にも理解を示してくれた。
僕が彼女を側に置いていたのは経過観察を診る為でもあった。
呪術師としては最強の僕がやったとはいえ、魔術に関しては素人。
冥さんの紹介してくれた魔術師から一時的に魔力をもらって解けたわけだけど、やはり縛りはあった。
彼女の体は病魔に侵されていて、その進行を魔力で抑えていた。まだ若い彼女に見つかった大病をなんとかしたいと両親が雇った魔術師にかけさせたそうだ。契約者である元婚約者には会社での地位と金を用意して。だから無理に解くと一気に病気が進行してしまう縛りになっていたが彼女は一切を知らなかった。
僕が縛りごと魔法を解くには条件があった。
病気を抑える代わりに、契約者としか子供が作れない体、この魔法を解くには…
『僕に抱かれて、死んでくれる?』
彼女を試すしかなかった。条件を言う訳にはいかなかったから。
でも僕の質問に即答した彼女なら、解けると確信した。何故ならその条件は…
僕と彼女が心から愛し合っている事。
契約を解除するのは簡単だそうだ。でも縛りを解くのは誰にでも出来る訳じゃない。もし残っていたら病気は進行して行く。
彼女が僕に惚れ込んでるのは分かっていたけれど、いざ命がかかるとなると強行できなかった。
彼女はその後何事も無く過ごせていて、縛りを解くことに成功した、とそう思っていた。
「すみません。私なんかが預かっていて…」
伊地知も彼女とはよく話していたのは知っている。
「いつ受け取った?」
「1週間前です。」
渡された手紙を開くことが出来なかった。
1ヶ月、彼女が高専にいる間、空き時間は全て一緒に過ごした。
彼女の婚約者(だったやつ)に話をつけ、部屋の荷物を引き取った。新しく部屋を借りるなら援助するし、僕と住んでもいい。落ち着くまで好きなだけここに居ていいよ、と言うとホントに嬉しそうに笑っていたんだ。
勤め先の店にはしばらく休むと伝え、彼女は高専内で少し業務を手伝ったりしながら、高専の職員や生徒達と仲良くなったと喜んでいた。
自身が魔力に縛られていただけあって、詳しくは話してないが呪術の事にも理解を示してくれた。
僕が彼女を側に置いていたのは経過観察を診る為でもあった。
呪術師としては最強の僕がやったとはいえ、魔術に関しては素人。
冥さんの紹介してくれた魔術師から一時的に魔力をもらって解けたわけだけど、やはり縛りはあった。
彼女の体は病魔に侵されていて、その進行を魔力で抑えていた。まだ若い彼女に見つかった大病をなんとかしたいと両親が雇った魔術師にかけさせたそうだ。契約者である元婚約者には会社での地位と金を用意して。だから無理に解くと一気に病気が進行してしまう縛りになっていたが彼女は一切を知らなかった。
僕が縛りごと魔法を解くには条件があった。
病気を抑える代わりに、契約者としか子供が作れない体、この魔法を解くには…
『僕に抱かれて、死んでくれる?』
彼女を試すしかなかった。条件を言う訳にはいかなかったから。
でも僕の質問に即答した彼女なら、解けると確信した。何故ならその条件は…
僕と彼女が心から愛し合っている事。
契約を解除するのは簡単だそうだ。でも縛りを解くのは誰にでも出来る訳じゃない。もし残っていたら病気は進行して行く。
彼女が僕に惚れ込んでるのは分かっていたけれど、いざ命がかかるとなると強行できなかった。
彼女はその後何事も無く過ごせていて、縛りを解くことに成功した、とそう思っていた。
「すみません。私なんかが預かっていて…」
伊地知も彼女とはよく話していたのは知っている。
「いつ受け取った?」
「1週間前です。」
渡された手紙を開くことが出来なかった。