第四章
夢小説設定
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マンションの前で悟さんに抱きかかえられたのは覚えてる。
でもここはどこ…?
どこかの山の中の神社みたい。
「大丈夫?ごめんね、いきなり家まで行って。さっきの人には僕がちゃんと話つけておくから、ゆりは何も心配しないで。歩ける?」
建物に向かって歩く悟さんの後ろをついていく。
「悟さん!あの、今日はホントに偶然あの人が居ただけで、一緒に住んでる訳じゃないんです!ほんとに…」
言い訳っぽいに決まってるけど、あの人が居た事に私も驚いたぐらいだ。
「うん。分かってるよ。あと、もう怒ってないから、そんなに怯えた顔しないで?」
そっと頭を撫でてくれるその手は優しくて、安心して少し泣きそうになる。
建物の中をしばらく歩くと、悟さんは病院のような匂いがする部屋の扉をガラッと開けた。
「硝子ー、着替え貸してくんない?」
そこには白衣を着た眠そうな顔の女の人がいた。
「あぁ、この前言ってた…」
そう言ってその人は部屋の奥に消えて、紙袋を持って戻ってきた。
「他にいる物があったらまた来て。私はここの医師の家入。」
「ありがとうございます、家入さん。」
私が受け取った袋を悟さんはひょいと肩に担いで家入さんに声をかけた。
「しばらく高専にいるからまた頼むよ。」
家入さんの返事を聞く前に扉を開けて部屋を出る悟さん。私はお願いしますとお辞儀をして部屋を出た。
しばらくっていつまでなんだろう?先が見えなくて不安になる。
「入って、ここ好きに使っていいから。」
ぼーっと歩いて来た先は寮の一室のようで、中には最低限の生活必需品が揃えてあった。
「あ…ありがとうございます。」
部屋に入ると彼は静かに扉を閉めて、その場で苦しいほどに私を抱きしめながら言った。
「会いたかった。」
「私も…」
甘くて優しくて長い長いキスが、私を包んでくれる。
悟さんとずっとこのままがいい…。
でも彼の唇は離れてしまって、私はまた不安になる。
「少し話があるんだ。」
彼の深刻な口ぶりから悪い話なのかと思っていたけどそういうわけではなくて、威圧的な態度をとってしまった事を謝ってくれた。
元はと言えば私が隠していたせいだからと謝ると、青い瞳は真剣に私を捉えて、彼から目が離せなかった。
「ゆりにお願いがある」
鼓動が早くなってくる。
「僕に抱かれて、死んでくれる?」
体が普通じゃない私は感情もどこか狂っているのかな。
彼のお願いをこんなに嬉しいと思っている。
私の返事を聞いた悟さんも嬉しそうに笑う。
そのまま彼の全てを受け入れて、私は契約を破った。
でもここはどこ…?
どこかの山の中の神社みたい。
「大丈夫?ごめんね、いきなり家まで行って。さっきの人には僕がちゃんと話つけておくから、ゆりは何も心配しないで。歩ける?」
建物に向かって歩く悟さんの後ろをついていく。
「悟さん!あの、今日はホントに偶然あの人が居ただけで、一緒に住んでる訳じゃないんです!ほんとに…」
言い訳っぽいに決まってるけど、あの人が居た事に私も驚いたぐらいだ。
「うん。分かってるよ。あと、もう怒ってないから、そんなに怯えた顔しないで?」
そっと頭を撫でてくれるその手は優しくて、安心して少し泣きそうになる。
建物の中をしばらく歩くと、悟さんは病院のような匂いがする部屋の扉をガラッと開けた。
「硝子ー、着替え貸してくんない?」
そこには白衣を着た眠そうな顔の女の人がいた。
「あぁ、この前言ってた…」
そう言ってその人は部屋の奥に消えて、紙袋を持って戻ってきた。
「他にいる物があったらまた来て。私はここの医師の家入。」
「ありがとうございます、家入さん。」
私が受け取った袋を悟さんはひょいと肩に担いで家入さんに声をかけた。
「しばらく高専にいるからまた頼むよ。」
家入さんの返事を聞く前に扉を開けて部屋を出る悟さん。私はお願いしますとお辞儀をして部屋を出た。
しばらくっていつまでなんだろう?先が見えなくて不安になる。
「入って、ここ好きに使っていいから。」
ぼーっと歩いて来た先は寮の一室のようで、中には最低限の生活必需品が揃えてあった。
「あ…ありがとうございます。」
部屋に入ると彼は静かに扉を閉めて、その場で苦しいほどに私を抱きしめながら言った。
「会いたかった。」
「私も…」
甘くて優しくて長い長いキスが、私を包んでくれる。
悟さんとずっとこのままがいい…。
でも彼の唇は離れてしまって、私はまた不安になる。
「少し話があるんだ。」
彼の深刻な口ぶりから悪い話なのかと思っていたけどそういうわけではなくて、威圧的な態度をとってしまった事を謝ってくれた。
元はと言えば私が隠していたせいだからと謝ると、青い瞳は真剣に私を捉えて、彼から目が離せなかった。
「ゆりにお願いがある」
鼓動が早くなってくる。
「僕に抱かれて、死んでくれる?」
体が普通じゃない私は感情もどこか狂っているのかな。
彼のお願いをこんなに嬉しいと思っている。
私の返事を聞いた悟さんも嬉しそうに笑う。
そのまま彼の全てを受け入れて、私は契約を破った。