第三章
夢小説設定
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その日は駅まで送ってもらって別れた。
悟さんにしてはあっさり駅で降ろしてくれたな。
「絶対、自由の身にしてあげる。だからその時は…覚悟してね♡」
別れ際、額にキスされ、バチンとウインクを飛ばされて…こんな綺麗な人に抱いてと泣きついたなんて我ながら大胆過ぎる!恥ずかしくて顔から火が出そうだ。
面倒事に巻き込んでしまったのも申し訳なくて、彼と別れてから少し後悔していた。
悟さんは私の話を聞いてもさほど驚かず、信じてくれる所か、対処法があるかの様な口ぶりだった。
そもそもなんで魔法を見破れたんだろう?聞きそびれちゃったな。
悟さんの言っていた条件は多分ある。詳しい事は分からないけど破ると私の体は病に犯されると聞いた事がある。
でもそうなった時は彼の前から姿を消す。
もう巻き込んでおいてしかも私のワガママに付き合わせておいて言えた事じゃないけど、これ以上責任を感じさせる事はしたくない。
電車のドアにもたれて外に目を向けると、夜の街に自分の顔が写し返された。あまりいい気分ではないのに私の表情はなんだか晴れ晴れしていた。
そりゃそうか…
契約の話が大半を占めてしまったけど、今日は悟さんが好きだと言ってくれた。抱きしめてくれてキスしてくれて、彼の大きくて温かい胸の中で誰かに触れられる心地良さを久しぶりに思い出した。
話をした後も彼は私に優しいキスを惜しみなく与えてくれて、それは長い間の孤独をまるでなかったかの様に私の心を満たしてくれた。
「僕はね、欲しいものは必ず手に入れるから、ゆりの事も貰うよ?全部。いいよね」
文字通り全部、体も心もこの命も全部あげる。
家に着くと電話をかけた。
「ゆりです。あの人に繋いで頂けますか?……そうですか。では伝言をお願いします。」
もし魔法を解く方法がなくても、私のやる事はもう決まった。
「婚約を破棄します。私は、あなたとは結婚しません。」
悟さんにしてはあっさり駅で降ろしてくれたな。
「絶対、自由の身にしてあげる。だからその時は…覚悟してね♡」
別れ際、額にキスされ、バチンとウインクを飛ばされて…こんな綺麗な人に抱いてと泣きついたなんて我ながら大胆過ぎる!恥ずかしくて顔から火が出そうだ。
面倒事に巻き込んでしまったのも申し訳なくて、彼と別れてから少し後悔していた。
悟さんは私の話を聞いてもさほど驚かず、信じてくれる所か、対処法があるかの様な口ぶりだった。
そもそもなんで魔法を見破れたんだろう?聞きそびれちゃったな。
悟さんの言っていた条件は多分ある。詳しい事は分からないけど破ると私の体は病に犯されると聞いた事がある。
でもそうなった時は彼の前から姿を消す。
もう巻き込んでおいてしかも私のワガママに付き合わせておいて言えた事じゃないけど、これ以上責任を感じさせる事はしたくない。
電車のドアにもたれて外に目を向けると、夜の街に自分の顔が写し返された。あまりいい気分ではないのに私の表情はなんだか晴れ晴れしていた。
そりゃそうか…
契約の話が大半を占めてしまったけど、今日は悟さんが好きだと言ってくれた。抱きしめてくれてキスしてくれて、彼の大きくて温かい胸の中で誰かに触れられる心地良さを久しぶりに思い出した。
話をした後も彼は私に優しいキスを惜しみなく与えてくれて、それは長い間の孤独をまるでなかったかの様に私の心を満たしてくれた。
「僕はね、欲しいものは必ず手に入れるから、ゆりの事も貰うよ?全部。いいよね」
文字通り全部、体も心もこの命も全部あげる。
家に着くと電話をかけた。
「ゆりです。あの人に繋いで頂けますか?……そうですか。では伝言をお願いします。」
もし魔法を解く方法がなくても、私のやる事はもう決まった。
「婚約を破棄します。私は、あなたとは結婚しません。」