短編
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私は五条さんが大好きだ。
目隠ししてても色気を隠せない顔立ち
白いサラサラの髪
大きな手
鍛えられた体
一度はその隠された素顔にお目にかかりたいものだと思っている。
窓として報告に行った高専で、私は迷子になって、五条さんに出会った。
圧倒的な存在感。
私でも分かる呪力の凄さに緊張した。
目元が隠れている事で強調される口元が色気を放っていて、一目惚れだった。
これが本物の、五条悟…
好意と言うより崇拝だった。
それから何度か見かけては、眺めているだけで満たされて、声をかけるなんて畏れ多くて出来なかった。
*・*・*・*・*・*・*
その日…高専へ報告に来ていた私は、補助監督さんが席を立った後も、会議室で1人、書類に目を通していた。
「ねぇ、君さぁ、僕の事好きなの?」
後ろから声をかけられて、心臓が跳ね上がった。
声は聞いた事がなかったけど、そこにいるのが五条さんだって、確認する前に分かったから。
正確には確認する事は出来なかった。
気配を消して近づいて来たのか、言葉と同時に一気に放たれた呪力に当てられ、体が硬直した。
声も出ないし、動悸がする。
いつの間に、なんでここに…どうしよう、何か言わないと…
混乱する私に彼は続ける。
「いつも僕を見てるよね。写真も撮ってたでしょ?」
事実を突きつけられて、血の気が引いていく。
崇拝とはよく言ったもので、私のしている事は悪質なストーカーだった。自分でも分かってはいたけど、何も危害を加えている訳ではないと自分を正当化していた。
私を制裁しに来たんだ。
もうここに立ち入る事は出来なくなるだろう。
「申し訳ありませんでした」
力が入らなくて、立ち上がる事が出来ない。
せめて誠意をと、罪悪感と後悔でいっぱいの頭を目一杯下げて、目を閉じて返事を待った。
「いいよ、減るもんじゃないし、ファンの要望には応えてあげる派だから」
慣れてるのか、全く気にしていないと言った様子。拍子抜けするほど軽くて、驚いて顔を上げたけど、言いに来たからにはやっぱり何か罰があるのではないか。
身構えていた私の方へ体を向けて椅子に座った彼は、右頬を手の甲にのせ、長い足を目の前で組んだ。
たったそれだけのその仕草が、私の鼓動を早くする。
こんな至近距離でお目にかかれるなんて、もう、どんな罰でも受け入れられる。
いや、五条悟に与えられるなら、それはもうなんであろうと褒美でしかない。
「で?僕を盗撮しちゃう程好きなの?」
「…好きです。でも、あの…付き合いたいとかそういうのじゃなくて、アイドルみたいな…見てるだけで幸せなんです」
「名前は?」
「ゆりです」
自分で聞いてきたのに、興味が無さそうに俯く。
でも次に顔を上げたその時、いつもの目隠しはなく、そこには私の見たことない五条さんがいた。
おろした前髪は意外に長くて、その美しさが更に際立つ。
そして初めて見る、青い瞳。
私は、夢でも見てるんだろうか…。
その目が開かれた時、あまりの綺麗さに金縛りに遭ったように動けず、声も出せずにただただ見惚れていた。
そんな私の顔を覗き込んで、目を細め、開かれた唇から出た言葉を私は理解できなかった。
「ゆり…キスしてあげようか」
頬にその手が触れる。
もう頭の中は考える事を放棄していた。考えた所で今の私に何が起こっているのか、その答えに辿り着く事は出来ない。
親指が唇をなぞって、自然と開いた口の中に侵入してくる。
「舐めて」
緊張と興奮で息を切らしながら、五条さんの指に舌を絡ませる。
その美しい瞳に、私はどう写っているんだろうか。
ただ夢中で五条さんの指をしゃぶっていた。
自分でたてる水音が厭らしく体に響く。
「ストーカーしてた罰」
離れていく指を追いかけるように舌を伸ばすと、待ち構えていたように口を塞がれた。
これが、罰な訳がない。
もしこのまま窒息でもさせられるというのなら、それはもう最高の褒美だ。
でも五条さんのキスは柔らかくて優しくて、刺激的で私は全身で感じてしまっていた。
キスだけで達してしまいそう。
そんな私の身体を弄ぶ様にチュッと音を立てて唇が離れた。
「…もっと欲しい?」
「…わ…私…」
「今度は抱いてあげる」
意識が朦朧としていて、受け答えができない私に軽く口付けて、甘い声を耳元に残して去っていった。
「イヤって程にね」
目隠ししてても色気を隠せない顔立ち
白いサラサラの髪
大きな手
鍛えられた体
一度はその隠された素顔にお目にかかりたいものだと思っている。
窓として報告に行った高専で、私は迷子になって、五条さんに出会った。
圧倒的な存在感。
私でも分かる呪力の凄さに緊張した。
目元が隠れている事で強調される口元が色気を放っていて、一目惚れだった。
これが本物の、五条悟…
好意と言うより崇拝だった。
それから何度か見かけては、眺めているだけで満たされて、声をかけるなんて畏れ多くて出来なかった。
*・*・*・*・*・*・*
その日…高専へ報告に来ていた私は、補助監督さんが席を立った後も、会議室で1人、書類に目を通していた。
「ねぇ、君さぁ、僕の事好きなの?」
後ろから声をかけられて、心臓が跳ね上がった。
声は聞いた事がなかったけど、そこにいるのが五条さんだって、確認する前に分かったから。
正確には確認する事は出来なかった。
気配を消して近づいて来たのか、言葉と同時に一気に放たれた呪力に当てられ、体が硬直した。
声も出ないし、動悸がする。
いつの間に、なんでここに…どうしよう、何か言わないと…
混乱する私に彼は続ける。
「いつも僕を見てるよね。写真も撮ってたでしょ?」
事実を突きつけられて、血の気が引いていく。
崇拝とはよく言ったもので、私のしている事は悪質なストーカーだった。自分でも分かってはいたけど、何も危害を加えている訳ではないと自分を正当化していた。
私を制裁しに来たんだ。
もうここに立ち入る事は出来なくなるだろう。
「申し訳ありませんでした」
力が入らなくて、立ち上がる事が出来ない。
せめて誠意をと、罪悪感と後悔でいっぱいの頭を目一杯下げて、目を閉じて返事を待った。
「いいよ、減るもんじゃないし、ファンの要望には応えてあげる派だから」
慣れてるのか、全く気にしていないと言った様子。拍子抜けするほど軽くて、驚いて顔を上げたけど、言いに来たからにはやっぱり何か罰があるのではないか。
身構えていた私の方へ体を向けて椅子に座った彼は、右頬を手の甲にのせ、長い足を目の前で組んだ。
たったそれだけのその仕草が、私の鼓動を早くする。
こんな至近距離でお目にかかれるなんて、もう、どんな罰でも受け入れられる。
いや、五条悟に与えられるなら、それはもうなんであろうと褒美でしかない。
「で?僕を盗撮しちゃう程好きなの?」
「…好きです。でも、あの…付き合いたいとかそういうのじゃなくて、アイドルみたいな…見てるだけで幸せなんです」
「名前は?」
「ゆりです」
自分で聞いてきたのに、興味が無さそうに俯く。
でも次に顔を上げたその時、いつもの目隠しはなく、そこには私の見たことない五条さんがいた。
おろした前髪は意外に長くて、その美しさが更に際立つ。
そして初めて見る、青い瞳。
私は、夢でも見てるんだろうか…。
その目が開かれた時、あまりの綺麗さに金縛りに遭ったように動けず、声も出せずにただただ見惚れていた。
そんな私の顔を覗き込んで、目を細め、開かれた唇から出た言葉を私は理解できなかった。
「ゆり…キスしてあげようか」
頬にその手が触れる。
もう頭の中は考える事を放棄していた。考えた所で今の私に何が起こっているのか、その答えに辿り着く事は出来ない。
親指が唇をなぞって、自然と開いた口の中に侵入してくる。
「舐めて」
緊張と興奮で息を切らしながら、五条さんの指に舌を絡ませる。
その美しい瞳に、私はどう写っているんだろうか。
ただ夢中で五条さんの指をしゃぶっていた。
自分でたてる水音が厭らしく体に響く。
「ストーカーしてた罰」
離れていく指を追いかけるように舌を伸ばすと、待ち構えていたように口を塞がれた。
これが、罰な訳がない。
もしこのまま窒息でもさせられるというのなら、それはもう最高の褒美だ。
でも五条さんのキスは柔らかくて優しくて、刺激的で私は全身で感じてしまっていた。
キスだけで達してしまいそう。
そんな私の身体を弄ぶ様にチュッと音を立てて唇が離れた。
「…もっと欲しい?」
「…わ…私…」
「今度は抱いてあげる」
意識が朦朧としていて、受け答えができない私に軽く口付けて、甘い声を耳元に残して去っていった。
「イヤって程にね」
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