短編
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高専なんか絶対行きたくない!
うちは代々呪術師の家系だからとかで私の希望なんて聞く耳も持たない親に送り込まれて来てしまった高専。
「なんでこんな所…帰りたい…」
同級生達が外で訓練しているのを3階の窓から眺めながら、まだ少し肌寒い風に当たっていた。
「まーたサボってる」
五条先生、担任だ。
いつも通り目隠しして、気味悪いほど笑顔。
「何か用ですか?」
「教師に取る態度じゃなくない?サボってる生徒に用も何もないでしょ。」
私の横に置かれた椅子にどかっと座ってこちらを少し見上げてくる。背の高い先生と立ってる私の目線の距離はさほど遠くない。
白い髪が窓からの風になびく。
「説教しに来たんだ。でも私やる気ないから、何言っても無駄だよ」
外を眺めながら、退学にでもしてくれと言わんばかりに言い放つ。
隣で先生がククッと笑う声がして、
「説教よりやる気が出る事にしようかな」と楽しそうに椅子をゆらゆらさせている。
「何?」
窓枠にもたれたまま、一人楽しそうにする先生の方に顔だけ向けて聞く。
え?一瞬体が浮いて、何が起こったのか理解できなくて、なぜか先生の膝の上に赤ちゃんみたいに横抱きされていた。
驚いて固まる私の顎をクイッと上げて、強制的に目線が交わる。
といってもアイマスクしてる先生と。
「デートしよ」
艶かしい声、綺麗な唇、そしてアイマスクに掛けられた指がゆっくり降りていく。
先生の挙動に集中せざるを得なくて、外から聞こえる声も、窓から吹き込む風の冷たさも何も感じない。
いつもみたいに生意気な口もきけない。
先生の閉じた瞼が開かれて、初めて見るその瞳に目を奪われた。
一瞬のその出来事が、脳裏に焼き付いたまま離れなくて、この時は知る由もないけど、一生消えることなく私の中に居続ける事になる。
「僕と1日恋人になって」
その言葉に目が覚める。現実…だよね?
「先生と…」
「そっ!無理にとは言わないけど、どうする?」
「行き…ます」
否定する理由が見当たらない…。
「着替えてくるよ」
全身が心臓になったかのようにドクンドクンと鼓動がうるさく鳴り響いて止まなかった。
私が真面目に授業を受けるようになったのは言うまでもない。
うちは代々呪術師の家系だからとかで私の希望なんて聞く耳も持たない親に送り込まれて来てしまった高専。
「なんでこんな所…帰りたい…」
同級生達が外で訓練しているのを3階の窓から眺めながら、まだ少し肌寒い風に当たっていた。
「まーたサボってる」
五条先生、担任だ。
いつも通り目隠しして、気味悪いほど笑顔。
「何か用ですか?」
「教師に取る態度じゃなくない?サボってる生徒に用も何もないでしょ。」
私の横に置かれた椅子にどかっと座ってこちらを少し見上げてくる。背の高い先生と立ってる私の目線の距離はさほど遠くない。
白い髪が窓からの風になびく。
「説教しに来たんだ。でも私やる気ないから、何言っても無駄だよ」
外を眺めながら、退学にでもしてくれと言わんばかりに言い放つ。
隣で先生がククッと笑う声がして、
「説教よりやる気が出る事にしようかな」と楽しそうに椅子をゆらゆらさせている。
「何?」
窓枠にもたれたまま、一人楽しそうにする先生の方に顔だけ向けて聞く。
え?一瞬体が浮いて、何が起こったのか理解できなくて、なぜか先生の膝の上に赤ちゃんみたいに横抱きされていた。
驚いて固まる私の顎をクイッと上げて、強制的に目線が交わる。
といってもアイマスクしてる先生と。
「デートしよ」
艶かしい声、綺麗な唇、そしてアイマスクに掛けられた指がゆっくり降りていく。
先生の挙動に集中せざるを得なくて、外から聞こえる声も、窓から吹き込む風の冷たさも何も感じない。
いつもみたいに生意気な口もきけない。
先生の閉じた瞼が開かれて、初めて見るその瞳に目を奪われた。
一瞬のその出来事が、脳裏に焼き付いたまま離れなくて、この時は知る由もないけど、一生消えることなく私の中に居続ける事になる。
「僕と1日恋人になって」
その言葉に目が覚める。現実…だよね?
「先生と…」
「そっ!無理にとは言わないけど、どうする?」
「行き…ます」
否定する理由が見当たらない…。
「着替えてくるよ」
全身が心臓になったかのようにドクンドクンと鼓動がうるさく鳴り響いて止まなかった。
私が真面目に授業を受けるようになったのは言うまでもない。
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