もう一度キスしてくれたら
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五条はキスしながら縋り付くように服を掴む私を、ゆっくり引き離して、大丈夫、と言うように頭を撫でる。
「お前、処女だろ?キスは?」
「…はじめて」
恥ずかしかったけど、嫌じゃなかった。確かに弱ってたのもあるけど、五条だったらいいと思ったんだ。
「傑じゃなかったんだな」
「だから、何もされてないって」
「よかったよ。それで、ゆりは俺の彼女になりたいの?」
自分からしてきといて…この女たらしの彼女なんて傷つくに決まってる。
「女には困ってないんでしょ?」
私の返答が気に入らなかったのか、ちょっと不貞腐れた顔になる。
「でもまた傑がしてきたら、お前どうすんの?」
確かに…有り得なくはない。抵抗したって、かなうわけない。
「それは…一回、夏油と話がしたい。あれからまともに話してないから」
「だから、それがあぶねーつってんだろ」
「でも、この先五条が守ってくれたとしても、夏油とこのままじゃ嫌」
私がまっすぐ目を見て言うから、何を言っても無駄と思ったんだろう。
「お人好しすぎんだろ。分かったよ、夜俺の部屋来い。傑も呼んでやるから。話するのに俺は居てもいいだろ?」
五条が私の意思を尊重してくれたのが嬉しくて、緊張が解けたように口元が緩む。
「うん!ありがと。五条」
いつもの感じに戻ったみたいで嬉しい反面、気持ちが落ち着いてきて冷静になると、五条とキスしてしまったという事実に直面させられた。
どーしよ…別に好きでもないのに、ファーストキスだったのに…流されてするなんて私何やってんだろ!
と1人で苦悩している私を見下ろしていつもの生意気な五条が、バカにしてくる。
「あ?今頃後悔してんじゃねーよ。キスくらいで」
完全にいつもの調子で睨みつける。
「キスくらいって…!お前だって私が夏油に何されたか気にしてただろ!もしキスされてたらどうしてたんだよ?」
「上書きしてた、こうやって…」
顔を強引に引き寄せられて、喚く口を塞がれる。
「んっ…」
角度を変えて何度も何度も口付けられて、思考が停止する。
苛立ちをぶつけるような激しいキスに呼吸する事さえままならなくて、息が上がってくる。
今まで何をしていたのか記憶が飛ぶほど夢中にさせられてしまった。
やっと解放されて、大人しくなった私に
「満足した?」
とニヤついて聞いてくる。
満足どころかもっとほしくなったなんてこいつに言えるわけない。
「硝子のとこ行ってくる。」
その場を逃げるようにあとにした。
ファーストキスの後って、もっと幸せな気持ちになると思っていた。
なのに自分の嫌な所を見せられたような気分だ。
なんでこんな風になったんだろ。
たった4人しかいない同級生とずっと仲良く学生生活を送りたいと思う事はそんなに難しい事なんだろうか。
「お前、処女だろ?キスは?」
「…はじめて」
恥ずかしかったけど、嫌じゃなかった。確かに弱ってたのもあるけど、五条だったらいいと思ったんだ。
「傑じゃなかったんだな」
「だから、何もされてないって」
「よかったよ。それで、ゆりは俺の彼女になりたいの?」
自分からしてきといて…この女たらしの彼女なんて傷つくに決まってる。
「女には困ってないんでしょ?」
私の返答が気に入らなかったのか、ちょっと不貞腐れた顔になる。
「でもまた傑がしてきたら、お前どうすんの?」
確かに…有り得なくはない。抵抗したって、かなうわけない。
「それは…一回、夏油と話がしたい。あれからまともに話してないから」
「だから、それがあぶねーつってんだろ」
「でも、この先五条が守ってくれたとしても、夏油とこのままじゃ嫌」
私がまっすぐ目を見て言うから、何を言っても無駄と思ったんだろう。
「お人好しすぎんだろ。分かったよ、夜俺の部屋来い。傑も呼んでやるから。話するのに俺は居てもいいだろ?」
五条が私の意思を尊重してくれたのが嬉しくて、緊張が解けたように口元が緩む。
「うん!ありがと。五条」
いつもの感じに戻ったみたいで嬉しい反面、気持ちが落ち着いてきて冷静になると、五条とキスしてしまったという事実に直面させられた。
どーしよ…別に好きでもないのに、ファーストキスだったのに…流されてするなんて私何やってんだろ!
と1人で苦悩している私を見下ろしていつもの生意気な五条が、バカにしてくる。
「あ?今頃後悔してんじゃねーよ。キスくらいで」
完全にいつもの調子で睨みつける。
「キスくらいって…!お前だって私が夏油に何されたか気にしてただろ!もしキスされてたらどうしてたんだよ?」
「上書きしてた、こうやって…」
顔を強引に引き寄せられて、喚く口を塞がれる。
「んっ…」
角度を変えて何度も何度も口付けられて、思考が停止する。
苛立ちをぶつけるような激しいキスに呼吸する事さえままならなくて、息が上がってくる。
今まで何をしていたのか記憶が飛ぶほど夢中にさせられてしまった。
やっと解放されて、大人しくなった私に
「満足した?」
とニヤついて聞いてくる。
満足どころかもっとほしくなったなんてこいつに言えるわけない。
「硝子のとこ行ってくる。」
その場を逃げるようにあとにした。
ファーストキスの後って、もっと幸せな気持ちになると思っていた。
なのに自分の嫌な所を見せられたような気分だ。
なんでこんな風になったんだろ。
たった4人しかいない同級生とずっと仲良く学生生活を送りたいと思う事はそんなに難しい事なんだろうか。