あの頃から
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ホテルに着いて2時間、もうそろそろ夕飯だなぁと思っていた。
いとこ(仮)達と合流して、豪華ディナーに舌鼓を打っていると少しは騙されて沈んでいた気持ちも紛れてくる。
ちなみに紛糾していた彼女達はすっかり何事もなかったかの様に旅行を満喫している。
「ゆりさんは五条先生こと好きなんですかぁ?」
部屋に戻ってくるなり修学旅行恒例の寝る前恋バナが始まってしまった。
自分達より10歳も歳上のおばさんにも容赦ない。
「学生の頃は好きだったなぁ」
必死で大人の笑みを作りながら、余裕の口調で言ったつもりだが、内心はヒヤヒヤしていた。
「やっぱりー!告白した?付き合ってたとか?」
「告白したけど、フラれちゃった!」
「えーーー!!」
悲鳴の様に裏返った声で手を合わせてキャーキャー騒いでいる彼女達を見て、その純粋さが羨ましくなる。
「でも実はぁ、五条先生とちゅーしたことあるよ!」
女生徒の1人の発言に耳を疑う。
は?
多分声は出てなかっただろうが、顔には思いっきり書いてあっただろう。
「え?!なんでなんで?えー!ズルいー!」
ズルいとかいう話じゃ無いんだけど。
「任務成功のご褒美に!もちろん術式越しだよー!」
「生徒に何やってんの…!」
自分では怪しまれない様、冷静を装って常識的な返しをしたつもりだった。
ただ身体の内側では呪力量がどんどん膨れ上がっていくのがわかっていた。
誰への怒りなのか、悲しみなのか分からないごちゃ混ぜの負の感情が身体の真ん中に渦巻いている。
彼女の話がうるさいくらいに脳内再生されて全く寝付けない午前3時。
私の術式に反応があった。
場所は要人が泊まる予定の3008号室。
気付いてると思うが、すぐに五条さんに連絡する。
今は任務に集中。
完全に気持ちの切り替えはできていた。
でも膨れ上がった呪力が不安定な状態だという事にこの時気がついていなかった。
ぐっすり寝ている彼女達を起こさぬ様に部屋を出る。3008号室の前まで来て、中に呪詛師がいる事を確信する。
要人が来るのは明日の午後、今はまだ空室だ。
事前に仕掛けをしているのか、段取りを確認しているのか…
自分で戦闘向きでない事は分かっている。その上丸腰だ。でも…
五条さんはもう少しか…ここから逃したくない。できるだけ足止め、もしくは私が拘束する。
そう思った時、目の前の扉が開き中に引き摺り込まれた。
しまっ…反応出来ずあっという間に意識を失ってしまった。
ーーーーーーーー
五条サイド
正直に…へもつながってます。
いとこ(仮)達と合流して、豪華ディナーに舌鼓を打っていると少しは騙されて沈んでいた気持ちも紛れてくる。
ちなみに紛糾していた彼女達はすっかり何事もなかったかの様に旅行を満喫している。
「ゆりさんは五条先生こと好きなんですかぁ?」
部屋に戻ってくるなり修学旅行恒例の寝る前恋バナが始まってしまった。
自分達より10歳も歳上のおばさんにも容赦ない。
「学生の頃は好きだったなぁ」
必死で大人の笑みを作りながら、余裕の口調で言ったつもりだが、内心はヒヤヒヤしていた。
「やっぱりー!告白した?付き合ってたとか?」
「告白したけど、フラれちゃった!」
「えーーー!!」
悲鳴の様に裏返った声で手を合わせてキャーキャー騒いでいる彼女達を見て、その純粋さが羨ましくなる。
「でも実はぁ、五条先生とちゅーしたことあるよ!」
女生徒の1人の発言に耳を疑う。
は?
多分声は出てなかっただろうが、顔には思いっきり書いてあっただろう。
「え?!なんでなんで?えー!ズルいー!」
ズルいとかいう話じゃ無いんだけど。
「任務成功のご褒美に!もちろん術式越しだよー!」
「生徒に何やってんの…!」
自分では怪しまれない様、冷静を装って常識的な返しをしたつもりだった。
ただ身体の内側では呪力量がどんどん膨れ上がっていくのがわかっていた。
誰への怒りなのか、悲しみなのか分からないごちゃ混ぜの負の感情が身体の真ん中に渦巻いている。
彼女の話がうるさいくらいに脳内再生されて全く寝付けない午前3時。
私の術式に反応があった。
場所は要人が泊まる予定の3008号室。
気付いてると思うが、すぐに五条さんに連絡する。
今は任務に集中。
完全に気持ちの切り替えはできていた。
でも膨れ上がった呪力が不安定な状態だという事にこの時気がついていなかった。
ぐっすり寝ている彼女達を起こさぬ様に部屋を出る。3008号室の前まで来て、中に呪詛師がいる事を確信する。
要人が来るのは明日の午後、今はまだ空室だ。
事前に仕掛けをしているのか、段取りを確認しているのか…
自分で戦闘向きでない事は分かっている。その上丸腰だ。でも…
五条さんはもう少しか…ここから逃したくない。できるだけ足止め、もしくは私が拘束する。
そう思った時、目の前の扉が開き中に引き摺り込まれた。
しまっ…反応出来ずあっという間に意識を失ってしまった。
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五条サイド
正直に…へもつながってます。