五条サイド
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彼女と生徒達がホテルに入って行くのを見送って伊地知と待機場所へ向かう。
「ねぇ彼女はこのホテルだけに限定したらどのくらいの間術式回せるの?」
「多分1週間くらいはいけるのでは。」
「へぇ〜、かなり期待して良さそうだね」
「本来は関東全域とかそういう使い方が多いですから、今回は別に彼女を呼ばなくてもよかったのでは?」
「そうだよ。でも生徒達だけでスイートに泊まるのも不自然だしね。」
「それだけの為に…彼女は前線に出るタイプではありません。危険すぎませんか?」
「だから僕も来たんだよ。他の奴の任務なら絶対行かせない。」
ホントは近くに居てあげたかった。そんな風に思う様になったのはいつからか…。
「昔はガキだったのにさ…会うたび変わってたよなぁ。今日もいつもみたいに呆れて来るか殴られるかと思ってたけど…」
「殴ろうとしてましたけどね。」
「泣いてたよ」
「ええ、彼女は昔からずっと五条さんのことを慕ってますからね。」
昔から強がりで、自分は役立たずだから頑張らないといけないと、痛々しいくらい必死だった。
高専を卒業して彼女が術師として活動し出してからは会う機会が増えた。彼女はもう何事もなかったかのように接してくれていたけど、まだ想いを寄せられている事にもすぐに気付いた。
大切な人を救えなかったら?救われる事を望んでなかったら?そんな屁理屈が僕から彼女を遠ざけた。
彼女の想い全てに気付かないふりをして、ずっと見守っておこうと、そう思っていたのに。
彼女の潤んだ瞳が、震えた声が堪らなかった。
「限界だろ…」
ーーーーーーーーーー
乱心へ。
「ねぇ彼女はこのホテルだけに限定したらどのくらいの間術式回せるの?」
「多分1週間くらいはいけるのでは。」
「へぇ〜、かなり期待して良さそうだね」
「本来は関東全域とかそういう使い方が多いですから、今回は別に彼女を呼ばなくてもよかったのでは?」
「そうだよ。でも生徒達だけでスイートに泊まるのも不自然だしね。」
「それだけの為に…彼女は前線に出るタイプではありません。危険すぎませんか?」
「だから僕も来たんだよ。他の奴の任務なら絶対行かせない。」
ホントは近くに居てあげたかった。そんな風に思う様になったのはいつからか…。
「昔はガキだったのにさ…会うたび変わってたよなぁ。今日もいつもみたいに呆れて来るか殴られるかと思ってたけど…」
「殴ろうとしてましたけどね。」
「泣いてたよ」
「ええ、彼女は昔からずっと五条さんのことを慕ってますからね。」
昔から強がりで、自分は役立たずだから頑張らないといけないと、痛々しいくらい必死だった。
高専を卒業して彼女が術師として活動し出してからは会う機会が増えた。彼女はもう何事もなかったかのように接してくれていたけど、まだ想いを寄せられている事にもすぐに気付いた。
大切な人を救えなかったら?救われる事を望んでなかったら?そんな屁理屈が僕から彼女を遠ざけた。
彼女の想い全てに気付かないふりをして、ずっと見守っておこうと、そう思っていたのに。
彼女の潤んだ瞳が、震えた声が堪らなかった。
「限界だろ…」
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乱心へ。