あの頃から
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伊地知がいつものセダンではなく三列シートのミニバンをまわしてきてくれた。
「せんせー一緒に後ろ乗ろっ!」
「私も一緒に乗るー!」
いつものセダンでよかったじゃん…
三人で後部座席に乗り込まれたので、伊地知の横に座る。
「これが今回の任務詳細です。移動中に目を通して下さい。」
そう言いながらタブレットを渡される。
任務に向かうという切替がまだ完全に出来ていない中、資料に目を通す。
後ろからは三人のワイワイお出掛けモードが伝わってきて気が散って仕方なかった。
仕方なく無理矢理任務モードをオンにする。でないと資料が全く頭に入らないから。
場所は都内の一流ホテル。都内って…どこが旅行…?
そこで相次いで起きている宿泊客の変死、失踪、その首謀者は従業員の中にいるという。
そして今回国外から来る要人数名を護衛し、呪詛師を洗い出す為向かっている。
要人暗殺の阻止と呪詛師の拘束…呪霊の討伐じゃないのか。学生、しかも一年の子達を連れて行く任務なのか疑問だ。あの子達本当に騙されてるのか。
このお偉いさんから来たであろう任務に特級である五条さんが派遣されるのは分かる。しかしSPのように張り付いていては呪詛師は出て来ない。
となると、やっぱり…一番考えたくなかったパターンだ。
「五条さんはどこで待機している予定なの?」
後部座席に聞こえるように伊地知に質問する。
「近くのホテルに居る予定です。」
ほらね。今日なんの為にわざわざ来たと思ってるのかな。
「絶対この呪詛師ヤッてやるから」
今度は伊地知にだけ聞こえる様に吐き捨てて、窓の方を向く。すこし視界が滲む。それを悟られない様、疲れたフリをして目頭を押さえて下を向いた。
ホテルに着いた私と生徒達はいとこ同士という設定でチェックインした。
やっぱり騙されていたこの子達は、五条さんが一緒じゃない事に気持ちいいくらい怒りをあらわにして喚き散らしていた。
「ほんっっとにありえない!ゆりさんもそう思いません?」
「なんか私と泊まりとかごめん。」
なぜか誤っている自分に何言ってんだよと言ってやりたくなる。
部屋は要人に近い上層階。結構豪華な客室だ。
「凄い部屋だけど…先生もいないのにうちらはなんでここ泊まるのって感じ!」
それは要人の部屋に近いスイートルームに女一人旅では泊まらないだろうというありがたい気遣いだ。
「まぁホテルから出れないけど、プールとかあるし、美味しいもの食べれるし、遊ぼうよ!」
「そだね!!」
若い子は切り替えの早い事で、何しようかと早速出かけて行った。
私は早速術式を発動し、豪華な部屋でいつもと変わらず過ごす事にした。
ーーーーーーーーーー
五条サイドの
隠してきた想いへもつながってます。
「せんせー一緒に後ろ乗ろっ!」
「私も一緒に乗るー!」
いつものセダンでよかったじゃん…
三人で後部座席に乗り込まれたので、伊地知の横に座る。
「これが今回の任務詳細です。移動中に目を通して下さい。」
そう言いながらタブレットを渡される。
任務に向かうという切替がまだ完全に出来ていない中、資料に目を通す。
後ろからは三人のワイワイお出掛けモードが伝わってきて気が散って仕方なかった。
仕方なく無理矢理任務モードをオンにする。でないと資料が全く頭に入らないから。
場所は都内の一流ホテル。都内って…どこが旅行…?
そこで相次いで起きている宿泊客の変死、失踪、その首謀者は従業員の中にいるという。
そして今回国外から来る要人数名を護衛し、呪詛師を洗い出す為向かっている。
要人暗殺の阻止と呪詛師の拘束…呪霊の討伐じゃないのか。学生、しかも一年の子達を連れて行く任務なのか疑問だ。あの子達本当に騙されてるのか。
このお偉いさんから来たであろう任務に特級である五条さんが派遣されるのは分かる。しかしSPのように張り付いていては呪詛師は出て来ない。
となると、やっぱり…一番考えたくなかったパターンだ。
「五条さんはどこで待機している予定なの?」
後部座席に聞こえるように伊地知に質問する。
「近くのホテルに居る予定です。」
ほらね。今日なんの為にわざわざ来たと思ってるのかな。
「絶対この呪詛師ヤッてやるから」
今度は伊地知にだけ聞こえる様に吐き捨てて、窓の方を向く。すこし視界が滲む。それを悟られない様、疲れたフリをして目頭を押さえて下を向いた。
ホテルに着いた私と生徒達はいとこ同士という設定でチェックインした。
やっぱり騙されていたこの子達は、五条さんが一緒じゃない事に気持ちいいくらい怒りをあらわにして喚き散らしていた。
「ほんっっとにありえない!ゆりさんもそう思いません?」
「なんか私と泊まりとかごめん。」
なぜか誤っている自分に何言ってんだよと言ってやりたくなる。
部屋は要人に近い上層階。結構豪華な客室だ。
「凄い部屋だけど…先生もいないのにうちらはなんでここ泊まるのって感じ!」
それは要人の部屋に近いスイートルームに女一人旅では泊まらないだろうというありがたい気遣いだ。
「まぁホテルから出れないけど、プールとかあるし、美味しいもの食べれるし、遊ぼうよ!」
「そだね!!」
若い子は切り替えの早い事で、何しようかと早速出かけて行った。
私は早速術式を発動し、豪華な部屋でいつもと変わらず過ごす事にした。
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五条サイドの
隠してきた想いへもつながってます。