五条サイド
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彼女から連絡が途切れてすぐ、現場に到着し、横たわっている彼女を見つけた時は、全身から血の気が引いた。
それと同時にその場にいた呪詛師を一瞬で再起不能にした。
彼女の体を抱きかかえ名前を呼ぶ。
脈はある、呪術による攻撃ではないようだ。
しかし頭を強打され意識を失っている。
硝子を呼ばないと…!
伊地知に電話口で捲し立てる。
「今すぐ高専に連絡して、硝子をここに呼んでくれ。緊急車両でだ!」
『わっ、分かりました!』
返事を聞き終わるより前にスマホを投げ捨て、彼女をベッドに寝かせ、他に外傷がないか確認する。
頭部以外は無事のようだ。
目を閉じて動かない彼女の手を握り、ごめんと声にならない声でつぶやく。
すぐ硝子が到着した。
高専には警察や救急と同じ緊急車両を走らせることができる権限がある。
硝子は叩き起こされたであろうにも関わらず、テキパキと彼女を診てくれた。
「大丈夫だ。処置はしたし、安静にしていればそのうち目を覚ますよ。」
「助かったよ。」
「お前の任務に緊急で呼ばれるなんてな。…いい加減この子にちゃんとしてやれよ。」
「このままの関係でいいと思ってたけど、今回の件で思い知ったよ。ありがとう、硝子。」
「貸しにしとくよ。」
翌朝、硝子は文句を言う生徒達と一緒に高専に戻った。
ホテル側への報告を伊地知に頼んで、僕は彼女が目を覚ますまで片時も離れなかった。
ゆりが目を覚ましたら、正直に言おう。
あの頃は本当に興味もなかった。
一時の物だろうとその後も気にする事はなかった。
でも久しぶりに会った時にはゆりは準一級になっていて「五条さんの役に立てる様にと頑張ったんですよ」と冗談ぽく言った。
彼女がどれほど努力したのか、その変わり様をみれば六眼なんてなくても分かる程だった。
それからはよく顔を合わせた。
ゆりはごく自然に接してくれていた。でも彼女自身も多分気付いていない様だけれど、向けられる眼差しはあの頃のままだった。
気付けば彼女の事を探している自分がいた。でもその想いを口にする事は無く自己満足のボディガード気取りで彼女を苦しめている事に気がついていなかった。
「ほんとはさ、この任務が終わったら、マジで2人で泊まろうと思ってたんだよ。
ずっと気付いてた。自分の気持ちにも。でもゆりといると学生の頃に戻ったみたいで楽しくてさ、壊したくなかった。
ごめん、ゆりは苦しかったよな。
お前の泣きそうな声を聞いた時、もう隠せないと思ったよ。
ゆり…失いたくない。」
彼女の目がゆっくり開いて僕に向けられた。
告白へ
それと同時にその場にいた呪詛師を一瞬で再起不能にした。
彼女の体を抱きかかえ名前を呼ぶ。
脈はある、呪術による攻撃ではないようだ。
しかし頭を強打され意識を失っている。
硝子を呼ばないと…!
伊地知に電話口で捲し立てる。
「今すぐ高専に連絡して、硝子をここに呼んでくれ。緊急車両でだ!」
『わっ、分かりました!』
返事を聞き終わるより前にスマホを投げ捨て、彼女をベッドに寝かせ、他に外傷がないか確認する。
頭部以外は無事のようだ。
目を閉じて動かない彼女の手を握り、ごめんと声にならない声でつぶやく。
すぐ硝子が到着した。
高専には警察や救急と同じ緊急車両を走らせることができる権限がある。
硝子は叩き起こされたであろうにも関わらず、テキパキと彼女を診てくれた。
「大丈夫だ。処置はしたし、安静にしていればそのうち目を覚ますよ。」
「助かったよ。」
「お前の任務に緊急で呼ばれるなんてな。…いい加減この子にちゃんとしてやれよ。」
「このままの関係でいいと思ってたけど、今回の件で思い知ったよ。ありがとう、硝子。」
「貸しにしとくよ。」
翌朝、硝子は文句を言う生徒達と一緒に高専に戻った。
ホテル側への報告を伊地知に頼んで、僕は彼女が目を覚ますまで片時も離れなかった。
ゆりが目を覚ましたら、正直に言おう。
あの頃は本当に興味もなかった。
一時の物だろうとその後も気にする事はなかった。
でも久しぶりに会った時にはゆりは準一級になっていて「五条さんの役に立てる様にと頑張ったんですよ」と冗談ぽく言った。
彼女がどれほど努力したのか、その変わり様をみれば六眼なんてなくても分かる程だった。
それからはよく顔を合わせた。
ゆりはごく自然に接してくれていた。でも彼女自身も多分気付いていない様だけれど、向けられる眼差しはあの頃のままだった。
気付けば彼女の事を探している自分がいた。でもその想いを口にする事は無く自己満足のボディガード気取りで彼女を苦しめている事に気がついていなかった。
「ほんとはさ、この任務が終わったら、マジで2人で泊まろうと思ってたんだよ。
ずっと気付いてた。自分の気持ちにも。でもゆりといると学生の頃に戻ったみたいで楽しくてさ、壊したくなかった。
ごめん、ゆりは苦しかったよな。
お前の泣きそうな声を聞いた時、もう隠せないと思ったよ。
ゆり…失いたくない。」
彼女の目がゆっくり開いて僕に向けられた。
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