あの頃から
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最近は忙しくてよく出入りしている。
私の母校、呪術高等専門学校。
ここで仕事を斡旋してもらい、私は呪術師として生計を立てて暮らしている。
(高専も生徒数増えたなぁ)
私が在籍してた時は同級生5人。
学生の頃2人任務で亡くした。
1人は辞めていった。
もう1人は入学後即、先輩に呪術師の才能無いし辞めろって言われて補助監督。
なんて酷い先輩だと愚痴ってたけど
私はその先輩に一目惚れだった。
長身でスタイル、ルックス共に文句無しの性格の悪いその先輩は私の術式を気に入ってくれた。
「へぇーなかなかいいもん持ってんじゃん」
そう言いながら少しずらしたサングラスの奥の瞳に私は釘付けになって動けなかった。
もう何年も前の事なのに思い出すとその時のあの眼が、未だに呪いのように、、、
「お疲れー」
学長を待っている間、懐かしい場所で時間を潰していた私はハッとした。
右手をあげて、ご機嫌でこちらに近づいてくるその人の名を思わず口にする。
「五条さん」
「僕、せ・ん・せ・いだから」
もちろん知ってるに決まってる。というかこのやり取りは毎度のことで、月に1回はやっている。
昔のサングラスとは違って、今は殆ど表情が分からないそのアイマスクの彼は私の横に長い足を組んで座った。
「五条せんせい、暇なんですか?またこんな所まで来て。」
「任務終わり?ちょっと消費が激しいみたいだけど」
私の質問は華麗にスルー。まぁいつものこと。
「そうですね。最近は忙しくて。先生みたいに呪力無限に無いんで」
やっぱり今日も無下限のバリアを張っている彼をつつきながら嫌味を言ってみる。
「ゆりが心配なんだよ」
「ーッ!やめてくださいよ!」
予想だにしていなかった言葉に混乱して口調がキツくなってしまった。冗談だったのかもしれないし、軽い気持ちで言ったんだろうけど、私の精神は一瞬で乱された。
いつも任務は命懸けでやっている。
五条さんに心配してもらう筋合いはない。
そんなことされると甘えが出そうで、こんな仕事やってられなくなる。
だから無責任に心配なんて言わないで欲しいと告げると、彼はポンっと私の頭に手を当てて
「またね」と言って去っていった。
口元は笑っていたけれど、本音は分からない。
ただ触れられた時分かってしまう。
私に触れるその手に術式が掛かっている事。
私の母校、呪術高等専門学校。
ここで仕事を斡旋してもらい、私は呪術師として生計を立てて暮らしている。
(高専も生徒数増えたなぁ)
私が在籍してた時は同級生5人。
学生の頃2人任務で亡くした。
1人は辞めていった。
もう1人は入学後即、先輩に呪術師の才能無いし辞めろって言われて補助監督。
なんて酷い先輩だと愚痴ってたけど
私はその先輩に一目惚れだった。
長身でスタイル、ルックス共に文句無しの性格の悪いその先輩は私の術式を気に入ってくれた。
「へぇーなかなかいいもん持ってんじゃん」
そう言いながら少しずらしたサングラスの奥の瞳に私は釘付けになって動けなかった。
もう何年も前の事なのに思い出すとその時のあの眼が、未だに呪いのように、、、
「お疲れー」
学長を待っている間、懐かしい場所で時間を潰していた私はハッとした。
右手をあげて、ご機嫌でこちらに近づいてくるその人の名を思わず口にする。
「五条さん」
「僕、せ・ん・せ・いだから」
もちろん知ってるに決まってる。というかこのやり取りは毎度のことで、月に1回はやっている。
昔のサングラスとは違って、今は殆ど表情が分からないそのアイマスクの彼は私の横に長い足を組んで座った。
「五条せんせい、暇なんですか?またこんな所まで来て。」
「任務終わり?ちょっと消費が激しいみたいだけど」
私の質問は華麗にスルー。まぁいつものこと。
「そうですね。最近は忙しくて。先生みたいに呪力無限に無いんで」
やっぱり今日も無下限のバリアを張っている彼をつつきながら嫌味を言ってみる。
「ゆりが心配なんだよ」
「ーッ!やめてくださいよ!」
予想だにしていなかった言葉に混乱して口調がキツくなってしまった。冗談だったのかもしれないし、軽い気持ちで言ったんだろうけど、私の精神は一瞬で乱された。
いつも任務は命懸けでやっている。
五条さんに心配してもらう筋合いはない。
そんなことされると甘えが出そうで、こんな仕事やってられなくなる。
だから無責任に心配なんて言わないで欲しいと告げると、彼はポンっと私の頭に手を当てて
「またね」と言って去っていった。
口元は笑っていたけれど、本音は分からない。
ただ触れられた時分かってしまう。
私に触れるその手に術式が掛かっている事。
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