幸せを噛みしめて【 上杉謙信 】
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しかし、なんだろう
体を密着させているからか、話す度に身体中に謙信様の低い声が響いている感じがする
もちろん嫌とかじゃなくて心地いい響きなんだけどね、、
それにしても私やっぱり、、
謙信様の声も好きだな〜
この低い声にいつもドキドキさせられてしまう
そんな事を呑気に考えていたら
「では、僕はこれで。お邪魔しました」
「あぁ」
話しが終わったらしく佐助くんは部屋から出ていってしまった
「今、何を考えていた?」
「えっ?」
「ジッとしていたかと思えば、急に俺に体を預けてきただろう?」
” 愛らしい事をしてくれる ”
「⋯!」
ふいに耳元で囁かれた
どうやら、思考を巡らせているうちに無意識に謙信様に擦り寄っていたらしい
自分の行動に照れくさく思いながら、でも先程の気持ちを何故かそのまま伝えたい衝動にかられて少しずつ口を開いた
「えっと、謙信様が誰かと話をされている時にここに座る事ってないなと思いまして⋯」
「それがどうかしたか?」
「くっついてると謙信様の声が心地よく体に響いてきて、、それで改めて声も好きだなって思ってました⋯」
「その様な事を思っていたのか」
「はい⋯すみません。佐助くんと真面目な話をされてたのに変な事考えてしまって」
うつむきがちに反省してたらふいに手が顎に添えられて、、
「なぜ謝る?望咲はそれほどまでに俺の事を考えていたのかと思うと、気分が良い」
「、、んっ」
ちゅっと音を立てて唇を掠め取られた
「このまま今日は部屋に閉じ込めておきたくなる」
「うんっ、⋯!あっ」
再び口づけされている間に思い出す
そうだ、これから仕事に行かなければ!
朝だという事もすっかり忘れて寛いでしまった
それも謙信様の膝上で、、、
「謙信様、さすがにそろそろお仕事に行ってもいいですか?仕込みもあるので⋯頑張って美味しいもの作ってきますね!」
「ずっとここに居ろと言いたいところだか、そうすると今日は望咲の作ったものが食べられなくなるのか」
「そうなりますね」
私がはっきりそう言うと
眉間に皺を寄せて「それは困る」とボソっと呟き、私の腰にまわっていた手が緩められた
「梅を使ったおかずも作ってきますので、楽しみに待っててくださいね?」
「そうか」
大好物の梅も出せば、しぶしぶであるものの謙信様は私を解放してくれた
「謙信様もお仕事がんばってくださいね」
「あぁ」
再びどちらからともなく口づけを交わし、私は部屋を後にした、、。
普段とは少し違う朝の始まりに
ドキドキしながらも私は厨に向かった
佐助くんに会えば朝の事を軽くイジられるとは思いもせずに、、。