霊界探偵編
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一瞬浦飯君はこちらを見ると風丸さんに向かって走る。
「!!」
「風丸の方へ一直線に向かっていくぞ!?」
まさか浦飯君捨て身の攻撃を!?
「フッ……玉砕覚悟か……!?オレに霊気砲があることを忘れたか。」
「ひとりじゃくたばらねー!!てめーも道連れだァー!!」
「バカめ返討ちだ!!くらえ!!」
風丸さんの霊気砲の構え……!!
これじゃ浦飯君が挟み撃ちに!!
……えっ!?
「!!?なにィ!!?消えた!?」
浦飯君の霊気は感じる……。
いったいどこへ?
「そ……そんなバカな!?はっ!!しまっ……。」
浦飯君に向かってきていた3つの手裏剣は浦飯君がいきなり目の前で消えたことによって風丸さんに向かって飛ぶ。
そして彼にあたり、ドン!!と爆発した。
爆風で風丸さんは吹っ飛び背中から落ちる。
「い……一体奴はどこへ……。」
「いねェ、本当にいねェぞ……浦飯がきえちまった!!」
みんな集まり消えたあたりを探す。
その時足元でゴポ……と音がした。
ゴポゴポなっている足元を見てみると浦飯君の腕が出ていた。
「底なし沼!?」
急いで桑原君と引っ張り上げ、声をかける。
「だ、大丈夫!?」
「こんなとこにかくれてやがったのか!!」
「かくれたんじゃねェ……ゲホッ……はまったんだ。」
「バカかお前。」
「…………しかしもしかしてそのおかげで……オレが勝ったのか……!?」
「突然視界から消えた驚きで霊気砲を撃つタイミングがずれたね、まさに偶然の勝利……。ツキを味方にしたのは浦飯の方だったわけじゃな。」
「し、信じ……ら……れ……ん。」
「オレだって同じだ!」
師範の解説を聞き風丸さんは一言発すると気絶した。
でもこの感じだと風丸さんは乱童じゃないみたいだ。
彼から妖気は感じられなかった。
ぼたんさんは浦飯君に私が思ったことと同じことを説明すると彼はハッとして桑原君たちの方を見た
「じゃあ残ったのは…………。」
小林さんが……乱童……。
「準決勝第二試合!!」
「ちょっと待った、おい桑原!!」
「ちょっと!幽助、詳しい事まで教えちゃだめだよ……。あくまでないしょで捜査してんだからね。」
「あ、そか。」
「なんだ?励ましのお言葉ならいらねーぞ。」
「あーだからな……相手が悪い、すげーやばい奴かもしれねーんだ……。悪いこた言わねーリタイヤしとけ!」
「何言ってやがるテメーの方がすぐ死にそーじゃねーか悪知恵と運だけで勝ちやがって……だまって待ってろ、あいつの次はすぐにテメーだクソボケ。」
「わかったよ、ヘッ!ぶっ殺されちまえ。」
「生命保険入っとけバーカ。」
「もー喧嘩してる場合じゃないだろふたりとも!」
「そ、そうだよ!えっと桑原君、あの、ここまで残ってるくらいだからきっと強いと思う……頑張ってね。」
「凛さん!!今回も勝って次は浦飯のやつをぶっ倒してやりますよ!!」
「う、うん……頑張ってね!」
だ、だめだ。
いい言葉が思いつかない!!
私じゃ桑原君を止められない……。
でも浦飯君だってあの状態じゃ勝てるかどうかわからない。
ここは桑原君にかけるしか……。
「……。」
師範はやっぱり何か感じ取ってるみたいだけど何も言わない……。
もし彼が乱童で……もし優勝したら……。
そのまま奥義を渡すつもりなのよね。
「お願いします。」
小林さんは桑原君と向かい合うと左手のひらに右手の拳を当て挨拶する。
ここだけ見ていると本当に非道な乱童なのかと疑ってしまう。
「はじめ!!」
「先手必勝いくぜ!!」
師範の声とともに桑原君は叫ぶと小林さんに向かって走り、拳を振り上げ打ち込む。
ドカッといい音を立てながらその拳は見事左頬へ決まる。
「ぐっ。」
小林さんは吹っ飛び地面をスライドしていく。
あ……あれ?
「いててて……すごいパンチ力だデータ以上だなぁ。」
「おいおい、今のは小手調べだぜ、大丈夫かよ。」
「なら私も本気を出しますよ……だ!!」
頬をさすりながら立ち上がると気合いを入れて桑原君へ走っていく。
「や!はっ!それ!はい!!」
声を出しながら連撃を繰り出すが桑原君は軽々と避ける。
それどころか頭をゴンと殴られた。
「力の差が歴然だなオイ。」
「…………。」
ぼたんさんも浦飯君も、もちろん私もあぜんとする。
「おい……もしかしてあいつ違うんじゃねーか、じゃなきゃ乱童ってうわさだけで実は強くねーとか……知らねーうちにだれかがやっつけちゃってたとか。」
「う~~~ん。」
「いや、それはないと思う……。今は感じないけれど準決勝第一試合が始まったときは気配がしたもの……。私が恐怖するほどに嫌な感じを……。」
3人で話していると小林さんは必殺技を出すといって構えた。
体の周りに霊気が見え始める。
「ん!?小林の体の霊気が変化してるよ。」
その霊気が集まって炎に変化し、両手には火の玉が現れた。
「げ!!炎!?」
「
「む!!あの技は。」
小林さんは霊気の火球を投げつける。
桑原くんは避けたが服をかすった場所が少し燃え、慌てて服の火を消す。
「あちち。」
「火を見てびびってやがる、動きがにぶくなった!!ケモノかてめーはよく見ろ!!」
「飛び道具だしやがったな、ならこっちもエモノを出すぜ!」
あれはあの時の木刀の破片!
持ってきていたのね!!
「
「はっ!!」
「おりゃあ!!」
「うぐっ。」
小林さんが投げた火球は桑原くんの霊気の剣に打ち返されピッチャー返しになり、胴体に思いっきりヒット。
「おぉ火球を打ち返しやがったァ!」
「ふっ……てめーの球はバッティング・センターの120㌔より遅い!!」
「桑原の野郎段々確実に強くなってやがるぜ!!相手がたとえ乱童だとしてもあれなら勝てるぜ!!きっと。」
……本当にこれで終わりなの?
あんなに嫌な気を感じていたのに……?
「すごい!よけずに逆に打ち返すなんて!!防御と攻撃を一体にする闘技能力すばらしい!!」
「へっおせじ言ってもギブアップするまで許さねーぜ!!」
「ならばこれはどうかな?」
小林さんは再び構えて何かお経のようなものを唱え始めた。
何?聞いていたくないような……呪術??
「……なんだ?念仏なんざとなえやがって……覚悟でも決めたのか!?」
「あの呪術も……そして火掌発破拳もそうじゃ……。」
「え?師範知っているのですか?」
「昔名の通った呪詛師と武闘家が半生をかけてあみ出した秘技じゃ……。妖怪に殺され奥義の体得書を奪われたと聞く。」
「!!じゃあやはりあいつが。」
「そんな……。」
「こねーならこっちからいくぜ!!」
桑原くんの叫び声が聞こえて視線を戻すと彼の姿はどこにも見えなかった。
小林さんはかがむと何かを拾う。
あれは……!!
「く、桑原が一寸法師みてーに縮んじまったー!!あれじゃ勝ち目がねェ、桑原!!もうよせギブアップしろ!!」
「桑原くん!!」
「え~~~!?それじゃぼくの気がすまないよ、もう少し彼に痛い目にあってもらわないとね。」
「さぁてまずは左腕からいこうかな。」
「桑原ーー!!」
「やめて!!」
「あああ!!!」
ボキィと腕が折れる嫌な音がした。
同時に桑原くんの悲鳴が響く。
「マッチ棒みたいにもろいや、思いっきり両手で握ったらどうなるかな~~」
「や、やだ……やめて……!」
浦飯くんと師範が話をし、勝者小林と宣言されたが小林さんはそのまま桑原くんを握りバキボキと再び嫌な音を立てた。
「桑原ーーー!!」
許せない……!!
そう思った瞬間に自分の中の妖気が放出される。
「凛!?」
体の周りに妖気の渦ができ始める。
黒い妖気の渦はバチバチと音をたてながら徐々に球体になって体を包んでいく。
「まずい、我を忘れておる……!凛!正気に戻れ!!」
「これは驚いた、こんなところで希少な妖怪に出会えるなんて。」
「ったく、世話のかかる教え子だね……!!」
……気がつくと草原の上に倒れていた。
頭がぐらぐらする……。
どうだったんだっけ……?
桑原くんが握りつぶされてカッとなって……。
そうだ……!
桑原くん!!
その時ドパアアンと何かが水に落ちる音が聞こえた。
体を起こすと隣には元の大きさに戻ってぐったりしながら横たわっている桑原くんの姿があった。
「桑原くん……!!い、今治療するからね!!」
「凛ちゃん!気が付いたんだね。」
「あ、ぼたんさん!それより桑原くんが!!」
桑原くんに向き直ると集中して手のひらに力を集める。
すぐに手が淡い緑色に光り始めてその光は桑原くんを包み込む。
なんて酷いケガ……両腕もコナゴナだけどあばらと左足も……。
まってね、すぐに治すからね……。
更に妖気の段階を開放していく。
桑原くんの全身の損傷具合を感じ取りながら力のかけ方を変えていく。
普通に力をかけるだけじゃコナゴナになっている骨は元に戻せない。
正常時をイメージしてパズルをはめるように……。
とりあえずあばらはもう少しで終わる。
問題は両腕だ。
状態がひどすぎて時間がかかる……ここは師範にお願いしよう。
内臓も損傷しているからそっちを先にやらなきゃ。
「へ……これで打ち止めだ、もう腕を上げることもできねー。」
数メートル離れたところで浦飯くんの声が聞こえた。
集中してて聞こえなかった上にわすれてた……。
声が聞こえたほうに目をやると池の中からゴポゴポと水泡が浮かび。
陸に鋭い爪のついた手が見えた。
そして髪の長い妖怪が姿を現した。
「あれが……乱童……?」
「今のはかなり効きましたよ、おや?気がついたようですね。待っていてくださいね、こいつを倒したら次は吸血鬼!あなたの番ですからね。」
「……!!」
な、なんで私のことを?
まさか記憶がないうちに変身してしまったの……!?
