霊界探偵編
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第四試合が始まった。
浦飯くんは桑原くんと違って霊気を通して相手を見ることは出来ない……。
「う……奥にくると本当になにも見えねェな、しかし見えねェのはあいつも同じだ。」
「フッ……そいつはちがうな、私にはお前のいる位置が手にとるようにわかるぞ。」
牙野さんのつけたマスク……なにか仕掛けでもあるの……?
「右に少し動いたな。」
「!?な、なんで……。」
浦飯くんははったりだと思ったのか驚いている。
本当に半歩右に動いた事を言い当てるのは見えている証拠。
「ふふふ。」
「おお!?あのヤロウいつのまにか妙なマスクをすっぽりかぶってやがるぞ!?」
桑原くんも見えたのね。
あの得体の知れないマスクを。
「暗闇での戦いは私にとって好都合!!感受器官を自ら断つことでより鋭敏に相手の気配を探ることが可能となるのだ。」
なるほど……。
マスクに特殊な機能が付いている訳ではなくて自分を制限する事で強化していたのね。
「かなりの修羅場をくぐってきてるな……そこだ!!」
「「もろにくらった!!」」
ドッという音と共に浦飯くんの頬に一撃入る。
桑原くんとぼたんさんの声がかぶる。
「ほう、かなりタフだな。」
牙野さんは浦飯くんの後から素早くもう一撃蹴りを入れた。
そして飛び上がると次々と攻撃をくりだす。
浦飯くんは避けるが、牙野さんの拳は床に穴をあけていく。
「ちょーしにのんじゃねェ!!」
浦飯くんは床の破片を持って牙野さんの方へ向かってなぎ払うが、避けられてしまった。
そしてまた暗闇へ消える。
ミシ……。
一瞬微かだが床がなる音が聞こえた。
「聞こえたぞ!!こっちだ……とらえた!!」
拳は頭に当たったがダメージは無いようでカウンターの蹴りがお腹に入った。
「……!!ぐぐぐぎ……。」
痛みで変な声が出てる……。
お腹をおさえてだいぶダメージがはいったみたいだ。
「音で私のおよその位置を判断したようだが、正確な位置がわからなければ決定的なダメージは受けないぞ。」
「ダメだ通用しねェ!あの仮面攻撃を防ぐ役目もしやがる。」
普通の格闘戦じゃ絶対に不利だ。
ましてや浦飯くんの方だけ相手の姿が見えないんじゃ……。
なんとか敵の位置を知る方法を見つけないと浦飯くんに勝ち目はない……!!
「そろそろ決めるか……。」
牙野さんはそういうと拳を握り力を入れた。
「なにィ!?」
「ふうう……。」
「やつの腕が異常にでかくなっていく!!」
浦飯くんには見えていない。
あれを食らったら流石にダウンもありえるよね……。
「体外をめぐる霊気を体内に蓄積させ攻撃力を倍増させる!」
「う!!」
「
浦飯くん……!!
喉元に直撃!!
でも倒れてはいない……?
「ぐっ……がはっ。」
「おどろいた反射神経と強靭な肉体だな、一瞬早く急所をさけたか。」
「くっ……。」
「だがかなりまいっているようだな……感じる闘気がかなり小さくなっているぞ。」
「いや……しかし追い込まれる程小僧の霊気に力がみなぎってきている。」
師範の言う通りだ……。
ピンチになっていく度に霊気も上がっていく。
「はっ!そうだ。」
「私の姿が見えない上にそのダメージでは……早めに倒れてしまった方が身のためだぞ!!」
また拳が入った!
えっ……掴んだ……!!
「つかまえたぜ!!肉を切らせて骨を断つ!!腕へし折ってやんぜ。」
「なかなか上出来だが私はあらゆる格闘戦をマスターした男!投げ技もお手のものよ……
「うわああっ。」
ブオ!!ドカッ!!
投げられてすごい音がした。
あまりの勢いの良さに浦飯くんはバウンドして飛んでいく。
「はなれたら相手が見えず、つかまえてもすげェ投げ技がある!!あれじゃどーすることもできねェ。」
どうするの浦飯くん……。
桑原くんの言う通りこのままじゃなす術なしだよ。
「どうだ?そろそろギブアップする気になったか?私の姿をとらえられないお前に万にひとつも勝機はない。」
「笑わせんじゃねェぜ……!勝つのはオレだ!!もう一度攻撃をしかけてきたときがてめェの最後だ……!!」
「強がりはよせ、お前は十分戦った……。それでまんぞくだろう。」
牙野さんはギブアップの声を聞くために開いた耳の機械をまた閉じた。
「怖いのか?ならこっちから行ってもいいんだぜ。」
「小僧~〜!よかろう、そんなに死にたいのか。」
……!!
浦飯くんの人差し指に霊気が集まっていく!
いったい何を!?
……え?今一瞬光った?
「幽助!!」
ぼたんさんの叫び声が聞こえる。
「お見通しよ!!」
人差し指から霊気が放出され、頭に当たった。
殴ってもビクともしなかったマスクが砕け散った。
「な、なぜ……私が攻撃してくる正確な位置がわかったのだ…………!?」
「ぶっ倒れる前にてめえの腹を見てみな。」
「なにィ!?タバコの火!!これで私の位置を……!!」
浦飯くんの後ろで光ったのはタバコの火だったのね……。
「ぶん投げられる前にはさんでおいたのさ、丈夫な道着と鉄仮面が災いしたな。」
「む……無念。」
「勝者浦飯!!」
「浦飯くん!お疲れ様。」
「悪知恵の働く奴だぜ。」
「不良のアイテムも役に立つってものよ!一瞬の内にタバコに火をつける早技とスリ顔負けの器用さが勝因だな。」
「自慢にならん。」
浦飯くんの元へ桑原くん、ぼたんさんと向かう。
声をかけると猫のような顔をして浦飯くんは得意気に話すが、ぼたんさんがすかさず頭にチョップしながら突っ込む。
しかし、こういう事を考えて実行できるのも凄いなあ。
私には思いつかないだろうな。
思いついたとして失敗するのが目に見える。
「早速準決勝にはいる!!第一試合、風丸対浦飯!!」
「なに!?」
「おーー待ちくたびれたぜ!!」
「オレはたった今戦ったばかりじゃねーか!!」
「順番はクジで決めとることじゃ!これも運命!」
うーん……。
残ったのは喜ぶべきだけどこの状態で戦って勝つのは困難をきわめるぞ……。
乱童はまだ姿を現していない、でも確実にいるのはわかる……。
風丸さんか少林さん。
どちらかが乱童。
最悪の場合師範に怒られてでも私が倒す。
……その場合蔵馬にも怒られるかな。
無事ではすまないだろうし。
いや、師範に止められるかな。
無理無理、師範に勝てるわけないじゃない?
ぐぬぬ、浦飯くん頑張って……!!
「さあとっとと場所を移るよ。」
そう言って師範は扉を開けた。
う、眩しっ。
咄嗟に手を顔の前に出して光を遮断する。
暗闇に慣れたせいで外の光に目がチカチカする。
しかし師範はスタスタと歩いて行ってしまう。
目くらましとか絶対効かないだろうな。
さすが師範……。
闘技場をでて少し経った。
山道を歩いて何処かに向かっている様だ。
私はこの辺には来たことがない、修行では使わなかった場所だ。
「ひい、はぁ。」
後から浦飯くんの情けない声が聞こえる。
残りの霊気量を見てもさっきの霊気の弾は撃てないだろう。
「くそ〜〜〜、霊丸はうっちまったし体はキズだらけだし……。最悪な状態でたたかわなきゃなんねェぞ。」
「そうだよそれに次の相手が乱童かもしれない……!」
ぼたんさんがヒソヒソと小声で話しかける。
浦飯くんもあと2人だということに気付いたみたいだ。
「さあ着いたぞ。」
「湿地帯か……!!」
「ここは昔の戦場跡、この山で最も霊的な力場の強い場所じゃ……お前達の持つ霊力を生かして戦うのに1番ふさわしい所だよ。」
「なるほど確かにな、ぐんぐん力がみなぎってくる感じだぜ。」
私は力はみなぎってこないけどここがそういう所なんだってことは感じる。
「あんたはどうだい?」
「……だめだ……!!確かに力は戻ってきてるが霊丸を撃てる程の霊気が残ってねェ。」
そして2人が向き合ったところで準決勝第一試合が始まる。
「はじめ!!」
「おまえも運が悪い奴だな同情するぜ……。しかし勝負の世界に"流れ"や"ツキ"は欠かせない要素だ!運勢も霊格が高ければ呼び寄せることができるのさ。」
あの状態じゃ自分から行くのは無理……。
1発のカウンターにかけるしかない。
「霊気をとばす技を使えるのがオレ以外にいるのはおどろいたが……もうその力まで残っていないようだな……貴様を倒すのは素手で十分よ!!」
「う……っ!!足がぬかるむ……!!」
「うりゃうりゃうりゃりゃりゃ!!」
足元がぬかるんでいるせいで体制を崩し……。
怒涛の風丸さんのラッシュをもろにくらった!。
「だめだ!!反撃する力も避ける力ものこってねェ!!」
「今すぐ楽にしてやる!!」
「今だ!!」
ダウンに桑原くんが叫ぶ。
倒れた隙を逃すまいと風丸さんは起き上がる浦飯くんに向かうが、浦飯くんはカウンターを繰り出した。
「!!」
「はずされた!!」
パンチを紙一重でかわすが頬をかすり一文字に切れる。
慌ててバックステップで距離をとった。
「…………まだそんなパンチ力が残ってるのか、うかつに近寄れんな……ならばオレも奥の手を出すか。」
「手裏剣……?」
「はっ。」
風丸さんは4つの手裏剣を取り出すと浦飯君に向かって投げた。
「!?なめんなよいくらボロボロだってな……よけるだけならわけねェぜ。」
「……。」
「どうした?それだけか、のん気に腕組みなんかしやがって……。」
風丸さんが放った手裏剣を目で追うと、Uターンをして浦飯君の背後に迫ってきているのが見えた。
う、浦飯君後ろ!!
気づいて……!!
「!!なにィ!!?」
気配を察して手裏剣の直撃は避けたものの腕や足に傷を作った。
そしてまた手裏剣は浦飯君めがけて飛んでくる。
「手裏剣が生きてるみてーに俺オレに向かってくる!?」
「その手裏剣はお前の霊気に反応しひきよせられている!」
「うわっ!!」
「つまりお前に命中するまで追い続けるのだ!」
背後に木……?
ギリギリで避けて手裏剣を木に命中させるつもり?
思った通り手裏剣をあたるギリギリで避けて木に刺したがドカンと激しい爆発が起こる。
浦飯君は吹き飛び背中から落ちる。
「うわああ……ぐっ。」
「その手裏剣には衝撃に反応する火薬がふくまれている、今のようにギリギリでよけてもダメージはさけられんぞ!万策尽きたな!!」
「くっ……。」
よろよろと起き上がるがもう一回くらったら立てそうにないほどダメージを受けているように見える。
でもまだ目には闘志が宿っている。
……何をする気?
