霊界探偵編
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彼女と別れたその日、急に彼女の妖気が感じ取れなくなった。
今日は母さんのお見舞いに行くために彼女を送らずに1人で帰した。
もしオレの母さんが入院している事を知れば何がなんでも力を使うだろう
力の暴走の事もある。
どうなるか分からない以上、知られたくなかったからだ。
一人で帰らせてしまったから帰宅しているかどうか家の前を通ったものの彼女の気配はなかった。
別れた場所から妖気の残りをたどってみたものの帰り道で何かあったのか途切れてしまっていた。
少し強く霊気が残っているのが気になる……。
一体何があったんだ。
帰宅し、ベッドの上に座り強く拳を握る。
爪が食い込み血が手を濡らす。
「どうした蔵馬、やけに動揺しているようだな?」
「飛影!」
「貴様でもそんな風になることがあるのか。」
勝手に入ってきた飛影の存在に気づけないくらい、ひどく動揺し焦っていた自分に気づき驚いた。
「まあいい、それより閻魔大王の出張が明日からの様だ……こんな好機はない。」
「!」
「早速やるぞ、準備は出来ているだろうな。」
明日……。
思っていたより早く事が進んでいる。
彼女との約束はとりあえず事が済んでからだな。
しかし彼女はどこに……?
はぁ、あまり借りは作りたくないが……時間が無い。
「飛影、妖力の強い女のことを覚えているか?」
「最近よく一緒にいる妖怪もどきのことか?……夕方気配が消えたから気にはなっていた。」
「夕方……帰宅中か。」
「貴様が動揺しているのはその事か?……明日しくじられても困る。貸しにしといてやろう。」
言おうとしたことを察したのかそういって額の布を外し第3の目が開く。
飛影の邪眼であれば見つかるか……?
しばらくしてため息をついた。
「結界かなにかでうまく隠されている。全くと言っていいほどあの女の妖気が感じられん。(殺された可能性もあるが……。)」
「なに……?」
やはり攫われた……?
コレクターか闇商人……、あるいは。
「おい、これ以上はどうにもならんぞ!明日、しくじるなよ。」
「……わかっている。」
返事を聞くと彼は入ってきたであろう窓から出て行った。
凛
あれだけ自分の居場所を妖気でアピールしてしまっていたんだ。
攫われる可能性があることくらい分かっていたはずだ……。
くそ……!
会えて浮かれていたのか……?
きっと、こっちでの家族、母さんのように魔界での凛はそういう存在だったんだろう。
「友人というより、家族……か。」
人間としての感情が出来てしまった分、前より凛に執着している自分がいる。
しかし、実行の日が明日になってしまったからには計画が優先。
しくじることは許されない。
何としても鏡は持ち帰る。
その後で探しても間に合うはずだ……。
彼女は珍しい種族だが殺して利益になる事は無い。
人魚のように食べたら不老不死になれるだとかそういう類の噂はないからな。
ただ……彼女に手を出してみろ。
その時は死より恐ろしい目に遭わせてやる。
「まあ、まずは手当て、ですかね。」
自分の掌を見て苦笑が漏れた。
万全を期して臨む。
待っていてください、凛
必ず見つけます。
今日は母さんのお見舞いに行くために彼女を送らずに1人で帰した。
もしオレの母さんが入院している事を知れば何がなんでも力を使うだろう
力の暴走の事もある。
どうなるか分からない以上、知られたくなかったからだ。
一人で帰らせてしまったから帰宅しているかどうか家の前を通ったものの彼女の気配はなかった。
別れた場所から妖気の残りをたどってみたものの帰り道で何かあったのか途切れてしまっていた。
少し強く霊気が残っているのが気になる……。
一体何があったんだ。
帰宅し、ベッドの上に座り強く拳を握る。
爪が食い込み血が手を濡らす。
「どうした蔵馬、やけに動揺しているようだな?」
「飛影!」
「貴様でもそんな風になることがあるのか。」
勝手に入ってきた飛影の存在に気づけないくらい、ひどく動揺し焦っていた自分に気づき驚いた。
「まあいい、それより閻魔大王の出張が明日からの様だ……こんな好機はない。」
「!」
「早速やるぞ、準備は出来ているだろうな。」
明日……。
思っていたより早く事が進んでいる。
彼女との約束はとりあえず事が済んでからだな。
しかし彼女はどこに……?
はぁ、あまり借りは作りたくないが……時間が無い。
「飛影、妖力の強い女のことを覚えているか?」
「最近よく一緒にいる妖怪もどきのことか?……夕方気配が消えたから気にはなっていた。」
「夕方……帰宅中か。」
「貴様が動揺しているのはその事か?……明日しくじられても困る。貸しにしといてやろう。」
言おうとしたことを察したのかそういって額の布を外し第3の目が開く。
飛影の邪眼であれば見つかるか……?
しばらくしてため息をついた。
「結界かなにかでうまく隠されている。全くと言っていいほどあの女の妖気が感じられん。(殺された可能性もあるが……。)」
「なに……?」
やはり攫われた……?
コレクターか闇商人……、あるいは。
「おい、これ以上はどうにもならんぞ!明日、しくじるなよ。」
「……わかっている。」
返事を聞くと彼は入ってきたであろう窓から出て行った。
凛
あれだけ自分の居場所を妖気でアピールしてしまっていたんだ。
攫われる可能性があることくらい分かっていたはずだ……。
くそ……!
会えて浮かれていたのか……?
きっと、こっちでの家族、母さんのように魔界での凛はそういう存在だったんだろう。
「友人というより、家族……か。」
人間としての感情が出来てしまった分、前より凛に執着している自分がいる。
しかし、実行の日が明日になってしまったからには計画が優先。
しくじることは許されない。
何としても鏡は持ち帰る。
その後で探しても間に合うはずだ……。
彼女は珍しい種族だが殺して利益になる事は無い。
人魚のように食べたら不老不死になれるだとかそういう類の噂はないからな。
ただ……彼女に手を出してみろ。
その時は死より恐ろしい目に遭わせてやる。
「まあ、まずは手当て、ですかね。」
自分の掌を見て苦笑が漏れた。
万全を期して臨む。
待っていてください、凛
必ず見つけます。