シロタエギク
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今日は幸村くんと約束をした日だ。
教室へ行ったらお昼どこでお話するか聞かないと。
そう考えながら作業を終えて時計を見る。
いい時間かも、と片付けの準備をしようと立ち上がるとこちらへ歩いてくる幸村くんと真田くん、柳くんの姿が見えた。
話しかけてもいいけど……、教室でも話せるしいっか。
そう思って水まきに使ったホースを片付けた。
今日は予定通りに終われたなんて思いつつ道具を集めて倉庫に入れ、花壇の方に戻ると幸村くんがしゃがんで花を見ていた。
……花見てるだけで絵になるのずるいな。
「おはよう、幸村くん。」
「おはよう、藍田さん。」
声をかけるといつもの優しい笑顔と声がかえってきた。
「あれ、真田くんと柳くんは?」
「あぁ、今日のお昼の事話したかったから先に行ってもらったよ。……話したかった?」
「ううん、特にそういうのではないよ。さっき一緒にいるのが見えたから聞いてみただけ。」
「そっか、とりあえず教室に行きながら話そう。」
テニスバッグを背負いなおすのを見て私もカバンを持って歩きだす。
教室につくまでに今日のお昼の事や花壇の花の事を話した。
幸村くんはガーデニングが趣味らしくていつもきれいに手入れされてるのを感心しながら見ていたことを話してくれた。
好きな事をしているだけだけれど花壇を見て和んでくれる人もちゃんといるって事がとても嬉しかった。
屋上庭園も好きな場所らしく今日はそこで話そうってことにした。
今日は天気がいいけど陰もあるし風も吹くから結構涼しいんだよね、あそこ。
2限目の体育で結構ひどい突き指をしてしまって念のため病院に行くことになった。
友達には大丈夫だよーって笑いながら保健室に向かったが実際はかなり痛くて腫れていた。
突き指なんてそんなにすることないからすごい色してるけど大丈夫だよねって思っていたのに、先生が指を見たときこれはちょっとまずいかもなって言ったのが聞こえて噓でしょ?って戦慄した。
結果は骨折。
骨折といってもぽっきりいったんじゃなくてひびが入っただけだけど。
お医者さんにはひびもぽっきりいったのも大差ないから治るのはそこそこ時間かかるよって言われてしまった。
体育のバスケしてて骨折ってどうなの。
手当後の左手は完全に怪我しました状態の痛々しい感じでため息が出た。
学校に戻ったのは4限目の終わる15分前。
もう授業終わるからと先生に言われて保健室でチャイムが鳴るまで過ごした。
「すみません先生、お手数おかけしました。」
「お大事にね。」
「はい、失礼しましたー。」
ドアを閉めて自分の手を見る。
再度大きなため息をついてとぼとぼと教室に向かう。
教室のドアを開けると私にパスを出したクラスメイトが気づいてすごい速さで近づいてきた。
「大けが……!本当にごめんね!!」
「え、そんなの安西さんのせいじゃないでしょ。私の受け方が悪かったんだし。」
「でも……。怪我させてしまったのには変わりないし、ごめんね。どのくらいで治るの?」
「私こそ大ごとになっちゃってごめん。2か月くらいって言ってたかな。」
「うわ、かなり長いじゃない!その間できることあったら言ってね?絶対だよ??」
「うん、ありがとう。」
話している間も周りには男女共に人が集まってきて有名人になった気分だった。
体育は2クラス合同だからかその他のクラスにも情報がいったらしい。
あまりにも不名誉な有名のなり方にげんなりする。
みんなと話しながら幸村くんとゆっくりお話したかったんだけどななんて思う。
「みんな心配してくれてありがとう、そろそろお昼食べよう。時間なくなっちゃうよ。」
心配していた人より絶対面白がっていた人の方が多かったけどそう声をかけると同級生たちは解散していった。
周りから人がいなくなったのを見て深いため息をつく。
幸村くんの席の方を見ると立ってこちらを見ていたらしく目が合った。
苦笑いをしながら近づくと心配そうな顔で私の左手に視線を向けた。
「お疲れ様、大丈夫……ではなさそうだね。」
「あはは……ごめんね、幸村くん。約束してたのに。」
「話す機会なんてこれからいくらでもあるんだからいいんだよ。ご飯食べる時間くらいしかないと思うけど行こうか。ここだと食べづらそうだ。」
ちらりと周りを見ると解散したといっても好奇の目は私に向いていて、確かにこれは食べづらいかもしれない。
お弁当箱を持って2人で屋上庭園へと歩き出した。
教室へ行ったらお昼どこでお話するか聞かないと。
そう考えながら作業を終えて時計を見る。
いい時間かも、と片付けの準備をしようと立ち上がるとこちらへ歩いてくる幸村くんと真田くん、柳くんの姿が見えた。
話しかけてもいいけど……、教室でも話せるしいっか。
そう思って水まきに使ったホースを片付けた。
今日は予定通りに終われたなんて思いつつ道具を集めて倉庫に入れ、花壇の方に戻ると幸村くんがしゃがんで花を見ていた。
……花見てるだけで絵になるのずるいな。
「おはよう、幸村くん。」
「おはよう、藍田さん。」
声をかけるといつもの優しい笑顔と声がかえってきた。
「あれ、真田くんと柳くんは?」
「あぁ、今日のお昼の事話したかったから先に行ってもらったよ。……話したかった?」
「ううん、特にそういうのではないよ。さっき一緒にいるのが見えたから聞いてみただけ。」
「そっか、とりあえず教室に行きながら話そう。」
テニスバッグを背負いなおすのを見て私もカバンを持って歩きだす。
教室につくまでに今日のお昼の事や花壇の花の事を話した。
幸村くんはガーデニングが趣味らしくていつもきれいに手入れされてるのを感心しながら見ていたことを話してくれた。
好きな事をしているだけだけれど花壇を見て和んでくれる人もちゃんといるって事がとても嬉しかった。
屋上庭園も好きな場所らしく今日はそこで話そうってことにした。
今日は天気がいいけど陰もあるし風も吹くから結構涼しいんだよね、あそこ。
2限目の体育で結構ひどい突き指をしてしまって念のため病院に行くことになった。
友達には大丈夫だよーって笑いながら保健室に向かったが実際はかなり痛くて腫れていた。
突き指なんてそんなにすることないからすごい色してるけど大丈夫だよねって思っていたのに、先生が指を見たときこれはちょっとまずいかもなって言ったのが聞こえて噓でしょ?って戦慄した。
結果は骨折。
骨折といってもぽっきりいったんじゃなくてひびが入っただけだけど。
お医者さんにはひびもぽっきりいったのも大差ないから治るのはそこそこ時間かかるよって言われてしまった。
体育のバスケしてて骨折ってどうなの。
手当後の左手は完全に怪我しました状態の痛々しい感じでため息が出た。
学校に戻ったのは4限目の終わる15分前。
もう授業終わるからと先生に言われて保健室でチャイムが鳴るまで過ごした。
「すみません先生、お手数おかけしました。」
「お大事にね。」
「はい、失礼しましたー。」
ドアを閉めて自分の手を見る。
再度大きなため息をついてとぼとぼと教室に向かう。
教室のドアを開けると私にパスを出したクラスメイトが気づいてすごい速さで近づいてきた。
「大けが……!本当にごめんね!!」
「え、そんなの安西さんのせいじゃないでしょ。私の受け方が悪かったんだし。」
「でも……。怪我させてしまったのには変わりないし、ごめんね。どのくらいで治るの?」
「私こそ大ごとになっちゃってごめん。2か月くらいって言ってたかな。」
「うわ、かなり長いじゃない!その間できることあったら言ってね?絶対だよ??」
「うん、ありがとう。」
話している間も周りには男女共に人が集まってきて有名人になった気分だった。
体育は2クラス合同だからかその他のクラスにも情報がいったらしい。
あまりにも不名誉な有名のなり方にげんなりする。
みんなと話しながら幸村くんとゆっくりお話したかったんだけどななんて思う。
「みんな心配してくれてありがとう、そろそろお昼食べよう。時間なくなっちゃうよ。」
心配していた人より絶対面白がっていた人の方が多かったけどそう声をかけると同級生たちは解散していった。
周りから人がいなくなったのを見て深いため息をつく。
幸村くんの席の方を見ると立ってこちらを見ていたらしく目が合った。
苦笑いをしながら近づくと心配そうな顔で私の左手に視線を向けた。
「お疲れ様、大丈夫……ではなさそうだね。」
「あはは……ごめんね、幸村くん。約束してたのに。」
「話す機会なんてこれからいくらでもあるんだからいいんだよ。ご飯食べる時間くらいしかないと思うけど行こうか。ここだと食べづらそうだ。」
ちらりと周りを見ると解散したといっても好奇の目は私に向いていて、確かにこれは食べづらいかもしれない。
お弁当箱を持って2人で屋上庭園へと歩き出した。
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