第4章 謎のプリンス
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第7話 クリスマスの灯と影
ホグワーツは冬の彩りに包まれていた。
石壁にはリースが掛けられ、天井からは魔法の雪が絶え間なく舞い落ちる。
冷たい空気の中に漂うのは、どこか華やかで浮き立つような雰囲気だった。
そんな折、スラグホーンがクリスマスパーティーを催すと告げた。
「もちろん君も来てくれたまえ、イリス嬢!」
彼は大げさに両手を広げ、笑顔を見せる。
イリスは断る理由もなく頷いた。
ハリーやハーマイオニーも誘われているという。
ただし一つ条件があった。
「パートナーを連れてくるように」
ハーマイオニーはすでに相手を決めていた。
残ったのは、イリスとハリーだった。
「じゃあ、僕たちで一緒に行こうか?」
ハリーが少し気恥ずかしそうに言い、イリスも頷きかけた――その時だった。
「ポッター、あいにくだがイリスにはすでに相手がいる」
背後から冷ややかな声が落ちた。
振り返ると、スネイプが黒衣のまま立ち、鋭い眼差しを向けていた。
「え?そんなことイリスは一言も──」
ハリーが言いかけた言葉を、苛立ちを隠さぬ声が遮る。
「黙れ。着いて来い、イリス」
スネイプは踵を返し、歩き出した。
イリスは「また後で」と呑気にハリーへ手を振り、その背を追った。
───
防衛術の教室。
扉が閉じられる音と同時に、スネイプの手がイリスの肩を掴んだ。
「ポッターだけは許さぬ。別の相手にしろ」
その声音は低く鋭く、抑えきれない苛立ちが滲んでいた。
「そうですね。確かに先生はハリーのこと──」
「皆まで言うな。そもそもお前があの名を呼ぶことすら煩わしい。我輩の前では呼ぶな」
嫉妬にも似た激しさに、イリスは瞬きを繰り返した。
「じゃあ先生がついて来てください!一人でもいいけど、相手がいないのに断る理由なんて嘘つけないし、直ぐにバレます……」
イリスの声は必死だった。
だがスネイプの返答は冷たかった。
「ならば行かなければ良い」
突き放すような言葉に、イリスの表情は曇り、肩が小さく落ちた。
本当は楽しみにしていたはずのパーティー。その心を折ってしまったことに、スネイプは言葉を失う。
しばしの沈黙ののち、低い声が続いた。
「……仕方ない。我輩がパートナーになろう」
イリスは顔を上げ、ぱっと笑みを咲かせた。
「ありがとう!」
その無垢な喜びに、スネイプの胸に複雑な熱が広がった。
───
クリスマスパーティー当日。
会場はまるで別世界だった。
天井を舞う雪の結晶、宙に浮かぶキャンドルの光。煌びやかな装飾に豪華な料理、華やかな音楽が重なり合い、息を呑むほどの光景が広がっていた。
イリスは珍しさゆえ、多くの視線と声を浴びた。
どう応じればいいのか分からず、言葉につまる。
その横に立ったスネイプが冷然と告げた。
「……まだ人間社会を知らぬのです。その辺にしていただきたい」
面倒そうな声音だったが、その立ち姿は確かに庇っていた。
イリスの胸に温かさが広がり、思わず笑みが零れた。
───
「イリス!」
ハーマイオニーが駆け寄ってきた。
くすみピンクのドレスを纏った姿は大人びて美しく、思わず見惚れるほどだった。
「わあ、ハーマイオニー、綺麗」
イリスの言葉に、彼女は嬉しそうに頬を染める。
だがすぐ、イリスの装いに目を留め、表情を曇らせた。
「あの……それ、スネイプ先生の?」
イリスは素直に頷き、事情を語る。
ユールボールの時に着たドレスしか持っておらずそれを着て現れた自分に、スネイプがローブを被せてくれたのだと。
「そう……それは先生が正しいかもね。あれはまた違うドレスだものね。」
ハーマイオニーは気まずそうに答えた。
だが、すぐに何かを閃いたように瞳を輝かせる。
「でも、もしかして……イリスの綺麗な姿に他の人が見惚れるのを許せなかったんじゃない? ハリーと来ようとしたときのこともあるし、ありえなくはないわよね?」
楽しげに囁く声。
イリスが返答に迷っていたその時──
「ミス・グレンジャー。妄想と現実の区別がつかぬのは如何なものか」
低く響く声。いつの間にかスネイプが背後に立っていた。
ハーマイオニーは顔を強張らせた。
次の瞬間、会場がざわめきに包まれた。
フィルチがマルフォイを捕まえて引きずり込んできたのだ。
煌びやかな空気は一気に張り詰め、ざわめきが広がる。
音楽も笑い声も遠のき、場の空気は騒然と変わっていった。
ホグワーツは冬の彩りに包まれていた。
石壁にはリースが掛けられ、天井からは魔法の雪が絶え間なく舞い落ちる。
冷たい空気の中に漂うのは、どこか華やかで浮き立つような雰囲気だった。
そんな折、スラグホーンがクリスマスパーティーを催すと告げた。
「もちろん君も来てくれたまえ、イリス嬢!」
彼は大げさに両手を広げ、笑顔を見せる。
イリスは断る理由もなく頷いた。
ハリーやハーマイオニーも誘われているという。
ただし一つ条件があった。
「パートナーを連れてくるように」
ハーマイオニーはすでに相手を決めていた。
残ったのは、イリスとハリーだった。
「じゃあ、僕たちで一緒に行こうか?」
ハリーが少し気恥ずかしそうに言い、イリスも頷きかけた――その時だった。
「ポッター、あいにくだがイリスにはすでに相手がいる」
背後から冷ややかな声が落ちた。
振り返ると、スネイプが黒衣のまま立ち、鋭い眼差しを向けていた。
「え?そんなことイリスは一言も──」
ハリーが言いかけた言葉を、苛立ちを隠さぬ声が遮る。
「黙れ。着いて来い、イリス」
スネイプは踵を返し、歩き出した。
イリスは「また後で」と呑気にハリーへ手を振り、その背を追った。
───
防衛術の教室。
扉が閉じられる音と同時に、スネイプの手がイリスの肩を掴んだ。
「ポッターだけは許さぬ。別の相手にしろ」
その声音は低く鋭く、抑えきれない苛立ちが滲んでいた。
「そうですね。確かに先生はハリーのこと──」
「皆まで言うな。そもそもお前があの名を呼ぶことすら煩わしい。我輩の前では呼ぶな」
嫉妬にも似た激しさに、イリスは瞬きを繰り返した。
「じゃあ先生がついて来てください!一人でもいいけど、相手がいないのに断る理由なんて嘘つけないし、直ぐにバレます……」
イリスの声は必死だった。
だがスネイプの返答は冷たかった。
「ならば行かなければ良い」
突き放すような言葉に、イリスの表情は曇り、肩が小さく落ちた。
本当は楽しみにしていたはずのパーティー。その心を折ってしまったことに、スネイプは言葉を失う。
しばしの沈黙ののち、低い声が続いた。
「……仕方ない。我輩がパートナーになろう」
イリスは顔を上げ、ぱっと笑みを咲かせた。
「ありがとう!」
その無垢な喜びに、スネイプの胸に複雑な熱が広がった。
───
クリスマスパーティー当日。
会場はまるで別世界だった。
天井を舞う雪の結晶、宙に浮かぶキャンドルの光。煌びやかな装飾に豪華な料理、華やかな音楽が重なり合い、息を呑むほどの光景が広がっていた。
イリスは珍しさゆえ、多くの視線と声を浴びた。
どう応じればいいのか分からず、言葉につまる。
その横に立ったスネイプが冷然と告げた。
「……まだ人間社会を知らぬのです。その辺にしていただきたい」
面倒そうな声音だったが、その立ち姿は確かに庇っていた。
イリスの胸に温かさが広がり、思わず笑みが零れた。
───
「イリス!」
ハーマイオニーが駆け寄ってきた。
くすみピンクのドレスを纏った姿は大人びて美しく、思わず見惚れるほどだった。
「わあ、ハーマイオニー、綺麗」
イリスの言葉に、彼女は嬉しそうに頬を染める。
だがすぐ、イリスの装いに目を留め、表情を曇らせた。
「あの……それ、スネイプ先生の?」
イリスは素直に頷き、事情を語る。
ユールボールの時に着たドレスしか持っておらずそれを着て現れた自分に、スネイプがローブを被せてくれたのだと。
「そう……それは先生が正しいかもね。あれはまた違うドレスだものね。」
ハーマイオニーは気まずそうに答えた。
だが、すぐに何かを閃いたように瞳を輝かせる。
「でも、もしかして……イリスの綺麗な姿に他の人が見惚れるのを許せなかったんじゃない? ハリーと来ようとしたときのこともあるし、ありえなくはないわよね?」
楽しげに囁く声。
イリスが返答に迷っていたその時──
「ミス・グレンジャー。妄想と現実の区別がつかぬのは如何なものか」
低く響く声。いつの間にかスネイプが背後に立っていた。
ハーマイオニーは顔を強張らせた。
次の瞬間、会場がざわめきに包まれた。
フィルチがマルフォイを捕まえて引きずり込んできたのだ。
煌びやかな空気は一気に張り詰め、ざわめきが広がる。
音楽も笑い声も遠のき、場の空気は騒然と変わっていった。
