第3章 不死鳥の騎士団
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第17話 闇の王
「しーんだ、しんだ、シリウス・ブラック〜! あはははは!」
甲高い笑い声が響き渡った。ハリーはその言葉を聞き怒りで我を忘れ、ルーピンの腕を振りほどいてベラトリックスを追った。
ベラトリックスが大理石の床を蹴りながら挑発する。
イリスもまたそんなハリーを1人にする危険を感じ、痛む左肩を押さえながら後を追う。
アトリウムに出たハリーは怒りのままに杖を振り上げた。
「クルーシオ!」
赤い閃光が走る。しかし、ベラトリックスは容易くかわし、狂気じみた笑い声をさらに高める。
その刹那、空気が一変した。
冷たい闇がアトリウムを覆い尽くす。黒い靄が広がり、空間そのものを圧し潰すような威圧感。
──ヴォルデモート卿。
現れた瞬間、イリスの心臓が締め上げられる。
思うように肺が動かず呼吸を拒み、全身の力が抜けるように硬直した。
左肩は先の戦いで骨折しており、うまく動かすこともできない。
それ以上に、過去に受けた恐怖と支配の記憶が鮮やかに蘇り、脚が大地に縫いつけられたように動かなくなっていた。 逃げたいのに逃げられない。
ハリーが必死に前へ立ちはだかる。
「僕が……!」
だが、その小さな勇気は嘲笑うように一瞬で払いのけられた。 「お前は後だ」 冷酷な声と共に、ハリーは軽々と弾き飛ばされる。
紅い瞳がイリスを捕らえる。 最初から狙いは彼女ただひとりだった。
ヴォルデモート卿の冷たく白い指がイリスの顎を掴んだ瞬間、彼女の肌が微かに震えた。白い頬に唇が触れた時、蛇のように滑らかな舌先がゆっくりと輪郭を辿っていく。
冷たく、粘つく感触
「忘れられないな……この味は」
ヴォルデモートの囁きが耳朶を撫でると、熱い吐息がうなじを焦がした。
「……俺様は、お前の体も、魔力も、忘れられん」
耳元に囁く声は湿った毒のように絡みつく。

「俺様がいない間、よくも許可なくホグワーツなどへ入学したな。あの生徒どもは酷かったろう?だが俺様のそばでは違う。誰よりも大事にしてやる……以前よりもな」
くすぶる笑みを浮かべるヴォルデモート。 だがイリスの紅い瞳は、怯えながらもなお反抗の炎を宿していた。
「……っ」
その視線に、ヴォルデモートの表情が歪む。 怒りとも執着ともつかぬ情念がその目に渦巻く。
「反抗的な目だな……ならば、刻んでやろうお前が誰のものなのかをな」
ヴォルデモートに掴まれた腕に指が食い込む。
そして首筋に唇が落とされる。首筋には鬱血痕が散りばめられ、尖った犬歯が柔らかな皮膚を破り、真珠のような血玉が浮かび上がる。それをヴォルデモート卿は吸い上げるように深く口づけする。
細い鎖骨のくぼみを舐め上げる舌が妖しく蠢いた。
そしてヴォルデモートはイリスのブラウスに手をかけると布地を乱暴に引き裂き、ボタンが飛び散る。
露わになった胸元に無数の痕跡が刻まれていく――赤紫の鬱血痕が花弁のように散り、歯形は烙印を着けるように深く刻まれ赤く浮かび上がる
あまりの痛さに呼吸が乱れるイリス。
「貴様は俺様が先に見つけたのだ……俺様のものだ」
言葉は宣告のように吐き捨てられる。
恐怖と過去の記憶に絡み取られ、体の痛みもあいまって体は石のように固まっていた。 それでも紅い瞳だけは屈さなかった。
───
「やめろ!!」
怒声が響く。 ハリーが血を吐くような声で叫び、杖を構える。
ヴォルデモートはイリスを押し退けるように突き飛ばし、振り返った。 「やる気か、ポッター」
その瞬間、爆ぜるような轟音がアトリウムを震わせる。
閃光の中に立つ一人の老人。
ダンブルドアだった。
紅い瞳と青い瞳が正面から交差する。 魔法界を揺るがす二つの力が、ついに相まみえた。
イリスは静かにこれから始まる戦いを見据えていた。
「しーんだ、しんだ、シリウス・ブラック〜! あはははは!」
甲高い笑い声が響き渡った。ハリーはその言葉を聞き怒りで我を忘れ、ルーピンの腕を振りほどいてベラトリックスを追った。
ベラトリックスが大理石の床を蹴りながら挑発する。
イリスもまたそんなハリーを1人にする危険を感じ、痛む左肩を押さえながら後を追う。
アトリウムに出たハリーは怒りのままに杖を振り上げた。
「クルーシオ!」
赤い閃光が走る。しかし、ベラトリックスは容易くかわし、狂気じみた笑い声をさらに高める。
その刹那、空気が一変した。
冷たい闇がアトリウムを覆い尽くす。黒い靄が広がり、空間そのものを圧し潰すような威圧感。
──ヴォルデモート卿。
現れた瞬間、イリスの心臓が締め上げられる。
思うように肺が動かず呼吸を拒み、全身の力が抜けるように硬直した。
左肩は先の戦いで骨折しており、うまく動かすこともできない。
それ以上に、過去に受けた恐怖と支配の記憶が鮮やかに蘇り、脚が大地に縫いつけられたように動かなくなっていた。 逃げたいのに逃げられない。
ハリーが必死に前へ立ちはだかる。
「僕が……!」
だが、その小さな勇気は嘲笑うように一瞬で払いのけられた。 「お前は後だ」 冷酷な声と共に、ハリーは軽々と弾き飛ばされる。
紅い瞳がイリスを捕らえる。 最初から狙いは彼女ただひとりだった。
ヴォルデモート卿の冷たく白い指がイリスの顎を掴んだ瞬間、彼女の肌が微かに震えた。白い頬に唇が触れた時、蛇のように滑らかな舌先がゆっくりと輪郭を辿っていく。
冷たく、粘つく感触
「忘れられないな……この味は」
ヴォルデモートの囁きが耳朶を撫でると、熱い吐息がうなじを焦がした。
「……俺様は、お前の体も、魔力も、忘れられん」
耳元に囁く声は湿った毒のように絡みつく。

「俺様がいない間、よくも許可なくホグワーツなどへ入学したな。あの生徒どもは酷かったろう?だが俺様のそばでは違う。誰よりも大事にしてやる……以前よりもな」
くすぶる笑みを浮かべるヴォルデモート。 だがイリスの紅い瞳は、怯えながらもなお反抗の炎を宿していた。
「……っ」
その視線に、ヴォルデモートの表情が歪む。 怒りとも執着ともつかぬ情念がその目に渦巻く。
「反抗的な目だな……ならば、刻んでやろうお前が誰のものなのかをな」
ヴォルデモートに掴まれた腕に指が食い込む。
そして首筋に唇が落とされる。首筋には鬱血痕が散りばめられ、尖った犬歯が柔らかな皮膚を破り、真珠のような血玉が浮かび上がる。それをヴォルデモート卿は吸い上げるように深く口づけする。
細い鎖骨のくぼみを舐め上げる舌が妖しく蠢いた。
そしてヴォルデモートはイリスのブラウスに手をかけると布地を乱暴に引き裂き、ボタンが飛び散る。
露わになった胸元に無数の痕跡が刻まれていく――赤紫の鬱血痕が花弁のように散り、歯形は烙印を着けるように深く刻まれ赤く浮かび上がる
あまりの痛さに呼吸が乱れるイリス。
「貴様は俺様が先に見つけたのだ……俺様のものだ」
言葉は宣告のように吐き捨てられる。
恐怖と過去の記憶に絡み取られ、体の痛みもあいまって体は石のように固まっていた。 それでも紅い瞳だけは屈さなかった。
───
「やめろ!!」
怒声が響く。 ハリーが血を吐くような声で叫び、杖を構える。
ヴォルデモートはイリスを押し退けるように突き飛ばし、振り返った。 「やる気か、ポッター」
その瞬間、爆ぜるような轟音がアトリウムを震わせる。
閃光の中に立つ一人の老人。
ダンブルドアだった。
紅い瞳と青い瞳が正面から交差する。 魔法界を揺るがす二つの力が、ついに相まみえた。
イリスは静かにこれから始まる戦いを見据えていた。
