俺だって男です!/朝陽 甘夢
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今日は休みです
しかし事務所に忘れ物があるため、友達と遊ぶ前に事務所に寄ろうと駅を降りる
「お姉さん♪俺たちと遊びましょー♪」
うわ、典型的なナンパ
典型的すぎてびっくりしてしまった
「けっこうです。急いでますので失礼します」
1度も足を止めることなく彼らの横をスタスタと通り過ぎる
「えーそんなこと言わないでさー」
こんなに漫画みたいに声かけてくる人今どきいるんだと関心してしまうほどに断っても断っても話しかけてくる
「だから!あなたたちと違って忙しいの!」
イライラして思わず強めな言葉で言ってしまった
「お?お姉さん気が強いねぇ!気が強い人俺好きだよ♪」
私が強く言い返したことにニヤニヤしながら肩を組んでくる
「ちょっと!離してよ!」
肩に組んできた腕を振り払おうともがいてみるが何度振り払ってもしつこく組み直す
「あの!か、彼女が、嫌がっているので離してもらえませんか…」
さすがにキレそうになってるときに後ろから手を掴んでくれた朝陽くん
「あぁ?何だァ?」
「あの、離して…ください」
少し震えた声と手で私を離さないようにしっかりと掴む
「制服のガキは早く学校に行ってくださーい」
そういうと1人が朝陽くんの腕を掴む
「っ!」
掴まれて痛かったのか顔が歪む
「朝陽くんから手を離しなさい!!!」
自分が肩を組まれるよりもキーボードを使う朝陽くんの腕を強く掴まれた事で怒りのスイッチがすぐに入った
「俺は、大丈夫ですから。行きましょう?」
「朝陽くんに謝って!!!!」
かなりの大声になって私の方がナンパ野郎達に掴みかかる
「急になんだよ、つか、知り合いかよ。ショタコンババア!」
「朝陽くんに謝ってって言ってるでしょ!!」
「もう行こうぜ、なんかすげーキレてるし、冷めたわ」
1人がそういうとゾロゾロと歩いていく
「のんさん。とりあえず事務所行きましょう??」
「……うん」
怒りが収まらないがとりあえず事務所に向かう
~~~~~~~~~~
「朝陽くん!腕は?!!」
事務所に着いた途端に朝陽くんの制服を脱がせる
「な!なんてことないから大丈夫ですよ!」
脱がされたことに少し照れながら手をグーパーして見せてくれる
「よかったぁ………」
腕を見て安心した私はへたりこんだ
「のんさんこそ大丈夫でしたか?」
朝陽くんはへたりこんだ私に目線を合わせて顔を覗き込んでくる
「へ?何が??」
「あの人達に変な事されなかったですか?すいません…俺がラビさんみたいに強かったらもっとかっこよくスマートに助けてあげられたんですけど…」
助けてくれたはずの朝陽くんの方が、しょぼん、と落ち込んでいる
「朝陽くんが助けてくれたの凄く嬉しかったし 凄くかっこよかったよ!それに、ラビくんだったらケンカになってそうで怖いかな(笑)」
「でも声も震えてたし、手も震えてました…。かっこつかないです…」
「怖かったよね、ごめんね…」
私は震えながらも助けてくれた朝陽くんを励まそうと抱きしめた
「わわ!のんさん???」
「ほんとに助けてくれたの凄くすっごく嬉しかったの!」
「俺なんかよりのんさんの方がかっこよくて男前です…。俺の腕を心配して怒ってくれたの凄く嬉しかったです!」
そういうと朝陽くんがそっと腕を回してきた
「俺、もうちょっと強く、かっこよく、なりますから!のんさんに相応しい男になります」
そういうとじっと見つめられて照れ笑いされた
「うん!今でも充分なぐらいかっこいいけどもっとかっこよくなってくれるなら楽しみだなぁ♪」
「それまで待っててください!」
-fin-
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