棺に入った宝石をホームに運び込む。ホームにはフランクリンとフィンクス、そしてパクノダがいた。パクノダは宝石に興味があったようで寄ってきた。
｢あら、それが噂の？｣
｢そう、人の形をした宝石。めちゃめちゃ綺麗でびっくりした｣
棺をそっと机に下ろすと、フランクリンとフィンクスも気になっていたのか寄ってくる。
そして棺を覗いこみ、目を見開く。わかる、綺麗だもんね。
｢これ、どうすんだ？｣
｢飽きるまで手元に置いておくさ｣
これだけ綺麗なもの、そうそうに飽きないと思うから先に絵を売りそうだなあ。
｢…やっぱり、綺麗な顔してるね｣
マチがそっと宝石の髪に触れながら言う。
｢ああ。そして恐らく、オレンジダイヤモンドだ。｣
オレンジダイヤモンド！ダイヤモンドの中でも殊更貴重で、なかなかお目にかかることが出来ないものだ。それをこんなふうに加工してしまうなんて…これを作った人は凄い技術者だ。
さて、とりあえずオレはシャワーでも浴びるかな…