甘いのお好き?
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「司馬師ー!いる?」
執務室の外から、遠慮がちに声がかかる。
忙しい私に対するユアなりの気遣いなのなのだろう。私は一瞬口元をほころばせるが、そのまま返事をする。
「来客はない。入ってくるといい。」
短く簡潔に答えると、彼女の気配がゆらりと揺れて扉が開かれる。
「あ、ホントだ。珍しいね。誰もいないの…」
「お前が来る、少し前に軽い報告が終わったからな。しばらくは来客はない。」
「え?ホント?やった、ラッキー!」
ぱああああと花を飛ばすユアは私の執務机にあるものを置いた。
「これは…」
「司馬師好きでしょう?城下で今日、新しく開店した点心屋が女官に聞いて美味しいって評判でね、思わず買ってきちゃった!」
言うなり、嬉しそうにニコニコしていう
ユアに、嬉しいどころか全く逆のセリフをお見舞いしていた。
「執務放棄して、城下に行っていたのかお前は…」
「え!?あっ…えーっと…」
顔色がサーっと青くなるユアはハギレの悪い返事をした。
「司馬師、肉まん好きだから…その…喜ぶと思って…ごめん。今から、戻るよ…」
そう言って、トボトボと部屋の出入口へ向かっていくユアに、私はため息をついた。
「仕方のない奴だ。今日は多めに見る。此方へ来いユア、共に食べよう。」
「え、でも…私…」
「私のために、好物の肉まんの噂を聞きつけて買ってきたのだろう?」
問いかければ、遠慮がちにこくりと頷いた。
「ならば、今回は仕方がない。ちょうど私も小腹が空いていたところだ。こちらで一息つくついでに、これを食べようではないか。」
至極当たり前の発言であったはずなのに、ユアは思いのほか目を丸くしていた。
「何だ?」
「司馬師、今日何かいいことでもあったの?」
「なぜそう思う?」
「え、いや、なんか…いつもより優しいから…」
「何を言う、お前には激甘だと私は昭に言われるほどだぞ。」
「え、そうなの!?でも、いつも冷たいしドSだし、意地悪だし全然優しくないじゃない、むしろ司馬昭の方が…」
「ほう…私をそういうふうにお前は見ていたわけか…」
言うが早いか、立ち上がって苛立ちながらもそう言葉が出た。
「私の前で…私以外の男の名前を出すなど気に食わんな」
「は?だって、司馬昭は司馬師の弟でしょ…ちょっ…痛っ」
「私の、好意を感じ取りもせず昭の話題を出すことが気に入らん。しかも、あろうことか、私より昭の方が優しいと言いかける時点で気に入らん」
強引に彼女の手を握り、私がまくし立てていく中、後ずさりしていくユアは逃げ場を失い、扉に背中を預ける形になる。それを好都合と思い、彼女の首の後ろに付いた。
「あ…あの…ごめん、司馬師…言いすぎた。だから…その、肉まん食べて機嫌直して…」
「それはできぬ相談だ。お前が私の機嫌を損ねたのだ。責任はとってもらう。」
「え、だって、私…ん、あっ」
涙目になって必死に訴えようとするユアに強引に口づけをした。
触れるものから、歯列をなぞり逃げる舌を強引に絡めて吸った。
「…ん…っ…ぁ…んぁ…し……ば、…し…んっ」
何度も何度も角度を変えては、強引に唇を重ねてしまいにはガクッと力が抜けてユアはそのまま地面に崩れそうになる。既のところで抱えて抱きとめると、彼女は息切れをしながら私の肩に腕を回した。
「は、げ…しいよ…司馬師…」
「罰だ。これからもっと私のお前に対するなんたるかを叩き込んでやる…」
そう言って、再び今度は軽く口付けた。
その後、ユアも肉まんも美味しく頂いた。
執務室の外から、遠慮がちに声がかかる。
忙しい私に対するユアなりの気遣いなのなのだろう。私は一瞬口元をほころばせるが、そのまま返事をする。
「来客はない。入ってくるといい。」
短く簡潔に答えると、彼女の気配がゆらりと揺れて扉が開かれる。
「あ、ホントだ。珍しいね。誰もいないの…」
「お前が来る、少し前に軽い報告が終わったからな。しばらくは来客はない。」
「え?ホント?やった、ラッキー!」
ぱああああと花を飛ばすユアは私の執務机にあるものを置いた。
「これは…」
「司馬師好きでしょう?城下で今日、新しく開店した点心屋が女官に聞いて美味しいって評判でね、思わず買ってきちゃった!」
言うなり、嬉しそうにニコニコしていう
ユアに、嬉しいどころか全く逆のセリフをお見舞いしていた。
「執務放棄して、城下に行っていたのかお前は…」
「え!?あっ…えーっと…」
顔色がサーっと青くなるユアはハギレの悪い返事をした。
「司馬師、肉まん好きだから…その…喜ぶと思って…ごめん。今から、戻るよ…」
そう言って、トボトボと部屋の出入口へ向かっていくユアに、私はため息をついた。
「仕方のない奴だ。今日は多めに見る。此方へ来いユア、共に食べよう。」
「え、でも…私…」
「私のために、好物の肉まんの噂を聞きつけて買ってきたのだろう?」
問いかければ、遠慮がちにこくりと頷いた。
「ならば、今回は仕方がない。ちょうど私も小腹が空いていたところだ。こちらで一息つくついでに、これを食べようではないか。」
至極当たり前の発言であったはずなのに、ユアは思いのほか目を丸くしていた。
「何だ?」
「司馬師、今日何かいいことでもあったの?」
「なぜそう思う?」
「え、いや、なんか…いつもより優しいから…」
「何を言う、お前には激甘だと私は昭に言われるほどだぞ。」
「え、そうなの!?でも、いつも冷たいしドSだし、意地悪だし全然優しくないじゃない、むしろ司馬昭の方が…」
「ほう…私をそういうふうにお前は見ていたわけか…」
言うが早いか、立ち上がって苛立ちながらもそう言葉が出た。
「私の前で…私以外の男の名前を出すなど気に食わんな」
「は?だって、司馬昭は司馬師の弟でしょ…ちょっ…痛っ」
「私の、好意を感じ取りもせず昭の話題を出すことが気に入らん。しかも、あろうことか、私より昭の方が優しいと言いかける時点で気に入らん」
強引に彼女の手を握り、私がまくし立てていく中、後ずさりしていくユアは逃げ場を失い、扉に背中を預ける形になる。それを好都合と思い、彼女の首の後ろに付いた。
「あ…あの…ごめん、司馬師…言いすぎた。だから…その、肉まん食べて機嫌直して…」
「それはできぬ相談だ。お前が私の機嫌を損ねたのだ。責任はとってもらう。」
「え、だって、私…ん、あっ」
涙目になって必死に訴えようとするユアに強引に口づけをした。
触れるものから、歯列をなぞり逃げる舌を強引に絡めて吸った。
「…ん…っ…ぁ…んぁ…し……ば、…し…んっ」
何度も何度も角度を変えては、強引に唇を重ねてしまいにはガクッと力が抜けてユアはそのまま地面に崩れそうになる。既のところで抱えて抱きとめると、彼女は息切れをしながら私の肩に腕を回した。
「は、げ…しいよ…司馬師…」
「罰だ。これからもっと私のお前に対するなんたるかを叩き込んでやる…」
そう言って、再び今度は軽く口付けた。
その後、ユアも肉まんも美味しく頂いた。
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