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一日を終えて、伸びをする。
部屋の明かりを点ける。
もふっと布団にダイブすると
眠気が襲ってくる。
―RRRRRRRR…
携帯が鳴る。
『もしもし、俺だけど』
ぶっきらぼうな声が聞こえて、
私はそっと口元をほころばす。
「ユア?」
「なぁに?一護…」
ごろんと横になって、くすくす笑っていると一護は気恥ずかしそうに沈黙を守った。
「どうしたの?久しぶりに電話してきたと思ったら、だんまり?」
「違う…最近俺…忙しくて全然ユアと会えなかったし…その…」
その先を、しばしの沈黙の後聞いて思わず笑うのは言うまでもない。
『声、聞きたいと思って』
だって私も聞きたかった。でも、いい彼女のふりをする。
「嬉しいこと言ってくれるなぁ。私も久々に一護の声聞けて嬉しいよ。」
腕に付いた天然石のブレスレットを見つめてそう言うと、安著したように電話越しに短く息を吐く。
「あ、不安だったんだ。私が怒ってるかもって…」
「あぁ…ちょっと…ここしばらく連絡できなかったし…」
申し訳なさそうな声でいう一護。
高校生ともなればそれはいろいろあるに決まっている。
「色々、あるんでしょう?大丈夫だよー。気にしてない。」
「あぁ…わりぃ…サンキュな。ユア」
「何?どうしてそんなに寂しそうにいうのよ!何かあったの?」
「え、あ…いや…多分、またしばらく連絡できねぇかも知れないからさ…」
「気にしなくてもいいよ。学生だもの。今のうちにやりたい事やりなって!私も今仕事で忙しいし…」
「そっか…」
思いの外、いつも以上に元気かがない一護に異変を感じる。
きっと、私が知らないうちにいろんなものを抱えているんだろう。年上で年下な関係の私達。言いたいことがあっても言えないのだろうか…
なんだかそれも悲しくて、私は受話器を片手に苦笑いをする。
「ホントは…ホントはさ…俺…」
「ん?」
『本当は今すぐ会いたい』
「っ…」
「抱きしめて、キスしてぇ…ユアに沢山俺を残してぇ…」
「一護…?」
苦しげに言う一護に、どうすればいいのか分からなくて私はただ、ただ、彼の発する言葉を聞くことしかできなくて押し黙ってしまう。
「でも、今会ったら…俺、絶対お前を放したくなくなるし行けなくなる…今はダメだ。」
「…何を…抱えてるの一護…。」
問いかけに再びだんまりを決め込む。
それが、どうにも切なくて…
それでも、きっと彼なりのSOSなのは分かっていた。
「今は、言えない。」
「…そっか…。」
自分で何でも抱える一護だから、きっと言ってくれるまで待つしかなくてそれでも力になれないのがもどかしくて唇を噛んだ。
「ごめんね。力になれなくて…」
「違う…違うんだ…これは俺の問題だから…だから、ユアには…迷惑掛けられない…」
「うん…。分かってる。」
そうして何度目かの沈黙…。
今日の一護は焦っているような、恐怖しているようなそんな声で放っておけない雰囲気で…でも私は彼から発せられる言葉を待つしかない。
「そろそろ、切る?」
「え…、あ…いや…」
「どうする?」
『まだ、切りたくない』
「うん…。」
頑固なくせに、甘えたで素直じゃないくせに時々弱くて…
私にとって一護はきっと可愛くてかっこよくて放っておけない年下の彼。
でも、きっとそれは弱いところを見せまいと懸命に耐えてるのであって、決して彼自身が弱いわけではないのだろう。今、一護には支えてくれる人が必要なのだと思う。
「甘えんぼだなぁ…一護は…」
「うるせぇよ…」
「ねぇ…明日、久々にモーニングコールしてあげようか!」
「えっ!?」
思いついたように言うと、一護は驚いた声を上げる。
「付き合い始めはよくやってたけどさ、最近やらなくなったじゃない。」
「や、明日は…その…」
「ん?」
「いや、もう遅いし…やっぱりそろそろ切る…ありがとな。
『おやすみ、また明日』
―ブツリ
一方的に切られたその電話が、なんだか一護との最後の会話の様な気がして…
「何…抱えてんのよあんた…」
何も言わないあんたがもどかしく…
そして力になれない自分を酷く嫌悪する。
「バカ…」
数分後、
突然鳴り響く携帯
内容は先程まで話していた一護で…
―電話越しに彼のセリフ―
ごめん
今は何も言えないけど…
帰ってきたら全部話すから…
俺が戻ってくるまで無事で待っててくれ
行ってきます。
部屋の明かりを点ける。
もふっと布団にダイブすると
眠気が襲ってくる。
―RRRRRRRR…
携帯が鳴る。
『もしもし、俺だけど』
ぶっきらぼうな声が聞こえて、
私はそっと口元をほころばす。
「ユア?」
「なぁに?一護…」
ごろんと横になって、くすくす笑っていると一護は気恥ずかしそうに沈黙を守った。
「どうしたの?久しぶりに電話してきたと思ったら、だんまり?」
「違う…最近俺…忙しくて全然ユアと会えなかったし…その…」
その先を、しばしの沈黙の後聞いて思わず笑うのは言うまでもない。
『声、聞きたいと思って』
だって私も聞きたかった。でも、いい彼女のふりをする。
「嬉しいこと言ってくれるなぁ。私も久々に一護の声聞けて嬉しいよ。」
腕に付いた天然石のブレスレットを見つめてそう言うと、安著したように電話越しに短く息を吐く。
「あ、不安だったんだ。私が怒ってるかもって…」
「あぁ…ちょっと…ここしばらく連絡できなかったし…」
申し訳なさそうな声でいう一護。
高校生ともなればそれはいろいろあるに決まっている。
「色々、あるんでしょう?大丈夫だよー。気にしてない。」
「あぁ…わりぃ…サンキュな。ユア」
「何?どうしてそんなに寂しそうにいうのよ!何かあったの?」
「え、あ…いや…多分、またしばらく連絡できねぇかも知れないからさ…」
「気にしなくてもいいよ。学生だもの。今のうちにやりたい事やりなって!私も今仕事で忙しいし…」
「そっか…」
思いの外、いつも以上に元気かがない一護に異変を感じる。
きっと、私が知らないうちにいろんなものを抱えているんだろう。年上で年下な関係の私達。言いたいことがあっても言えないのだろうか…
なんだかそれも悲しくて、私は受話器を片手に苦笑いをする。
「ホントは…ホントはさ…俺…」
「ん?」
『本当は今すぐ会いたい』
「っ…」
「抱きしめて、キスしてぇ…ユアに沢山俺を残してぇ…」
「一護…?」
苦しげに言う一護に、どうすればいいのか分からなくて私はただ、ただ、彼の発する言葉を聞くことしかできなくて押し黙ってしまう。
「でも、今会ったら…俺、絶対お前を放したくなくなるし行けなくなる…今はダメだ。」
「…何を…抱えてるの一護…。」
問いかけに再びだんまりを決め込む。
それが、どうにも切なくて…
それでも、きっと彼なりのSOSなのは分かっていた。
「今は、言えない。」
「…そっか…。」
自分で何でも抱える一護だから、きっと言ってくれるまで待つしかなくてそれでも力になれないのがもどかしくて唇を噛んだ。
「ごめんね。力になれなくて…」
「違う…違うんだ…これは俺の問題だから…だから、ユアには…迷惑掛けられない…」
「うん…。分かってる。」
そうして何度目かの沈黙…。
今日の一護は焦っているような、恐怖しているようなそんな声で放っておけない雰囲気で…でも私は彼から発せられる言葉を待つしかない。
「そろそろ、切る?」
「え…、あ…いや…」
「どうする?」
『まだ、切りたくない』
「うん…。」
頑固なくせに、甘えたで素直じゃないくせに時々弱くて…
私にとって一護はきっと可愛くてかっこよくて放っておけない年下の彼。
でも、きっとそれは弱いところを見せまいと懸命に耐えてるのであって、決して彼自身が弱いわけではないのだろう。今、一護には支えてくれる人が必要なのだと思う。
「甘えんぼだなぁ…一護は…」
「うるせぇよ…」
「ねぇ…明日、久々にモーニングコールしてあげようか!」
「えっ!?」
思いついたように言うと、一護は驚いた声を上げる。
「付き合い始めはよくやってたけどさ、最近やらなくなったじゃない。」
「や、明日は…その…」
「ん?」
「いや、もう遅いし…やっぱりそろそろ切る…ありがとな。
『おやすみ、また明日』
―ブツリ
一方的に切られたその電話が、なんだか一護との最後の会話の様な気がして…
「何…抱えてんのよあんた…」
何も言わないあんたがもどかしく…
そして力になれない自分を酷く嫌悪する。
「バカ…」
数分後、
突然鳴り響く携帯
内容は先程まで話していた一護で…
―電話越しに彼のセリフ―
ごめん
今は何も言えないけど…
帰ってきたら全部話すから…
俺が戻ってくるまで無事で待っててくれ
行ってきます。