エルフ王子 レゴラス②
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純潔のエルフと、異界から来た人間の私。
私は貴方が好きなのに、貴方に悲しい思いをさせたくなくて…
想いは募るばかりだ。
「ユア」
「あっレゴラス!どうだった?エレスサール王は…」
「…あぁ。もうデレデレだったよ。アルウェンは元々質が良いけれど今日のドレスは綺麗だったよ。」
後ろの方で戴冠式を眺めていた私は、お偉方の姿を観ることが叶わず、とりあえず顔見知り兼想い人のレゴラスに近寄って聞いてみると、彼はアルウェンを思い出すかのように遠い目をした。
「…そっか~見たかったな!アルウェン!綺麗だからきっと光ってたよね!」
美しいアルウェンを想像をして悔しがった。
「ユアも来れば良かったのに…私と同伴なら何も言われないんだよ。」
「レゴラス…それは嬉しいけど、私は貴方と身分が月とスッポンなんだよ?同伴なんて…」
旅にも参加せず、この世界の者でもない中途半端な私にはあの空間は眩しすぎた。
「そうか…残念だな。…ユアとなら同伴してもいいと思ってたのだけれど…。君が嫌なら仕方がないか…」
「えっ…?」
思わぬ言葉に聞き返す。
レゴラスは私を見るとニヤリと笑う。
「私はどうやら君に嫌われているようだね…ショックだな…」
悲しげに俯くレゴラスに私は慌てた。
「嫌いだなんてっ!そんなことあるわけないじゃない!」
「そうなのかい?それじゃ、何故?」
「な、…何故って何が?」
「同伴だよ。身分なんて関係ないだろう。私の事を嫌いじゃないなら、どうして一緒にいてくれないんだい?」
「だってそれはっ…」
言いかけて先を言うことを止めた。
その言葉の答えが容易に想像できたから…
―貴方に私はつりあわないから。
唇をかんで耐えた。
優しい貴方のこと。そんな事気にしないと言うだろう。でも私はそれが嫌だった。
「…ユアはいつから何も私に話さなくなったんだろうね。」
俯く私にポソリと告げる。
「私はっ…」
ただ好きなだけ。
この世界に来て右も左も分からなかった自分に全てを教えてくれた人。でも彼はエルフで王子様で、いつか同族の女性と一緒になるのだ。だから、この胸にくすぶっている想いは伝えてはいけない。そうずっと自分に言い聞かせた。
「ユア、私はね…身分なんて、種族なんて関係ないんだ。君にそばにいてほしいだけなんだ。」
優しく頬に添えられる手と言葉に顔を上に向ける。愛しむような笑みを作る彼に私は顔を赤くした。
「返事を聞かせてくれるかな?」
「ごめん…私も、レゴラスが好き。」
目を見開いてレゴラスは、私を抱きしめると強引にキスをする。
余裕のない激しいキスに私はたっていられなくなって、彼にしがみついた。
「今日はとても素晴らしい日だ…エステルは王になり、アルウェンは彼の妃に…。そして、私は君を手に入れた。」
その言葉が嬉しくて私はレゴラスを抱きしめ返す。
「君を大切にするよ。どんな時でもっ。だから最後まで一緒にいよう。」
私は貴方が好きなのに、貴方に悲しい思いをさせたくなくて…
想いは募るばかりだ。
「ユア」
「あっレゴラス!どうだった?エレスサール王は…」
「…あぁ。もうデレデレだったよ。アルウェンは元々質が良いけれど今日のドレスは綺麗だったよ。」
後ろの方で戴冠式を眺めていた私は、お偉方の姿を観ることが叶わず、とりあえず顔見知り兼想い人のレゴラスに近寄って聞いてみると、彼はアルウェンを思い出すかのように遠い目をした。
「…そっか~見たかったな!アルウェン!綺麗だからきっと光ってたよね!」
美しいアルウェンを想像をして悔しがった。
「ユアも来れば良かったのに…私と同伴なら何も言われないんだよ。」
「レゴラス…それは嬉しいけど、私は貴方と身分が月とスッポンなんだよ?同伴なんて…」
旅にも参加せず、この世界の者でもない中途半端な私にはあの空間は眩しすぎた。
「そうか…残念だな。…ユアとなら同伴してもいいと思ってたのだけれど…。君が嫌なら仕方がないか…」
「えっ…?」
思わぬ言葉に聞き返す。
レゴラスは私を見るとニヤリと笑う。
「私はどうやら君に嫌われているようだね…ショックだな…」
悲しげに俯くレゴラスに私は慌てた。
「嫌いだなんてっ!そんなことあるわけないじゃない!」
「そうなのかい?それじゃ、何故?」
「な、…何故って何が?」
「同伴だよ。身分なんて関係ないだろう。私の事を嫌いじゃないなら、どうして一緒にいてくれないんだい?」
「だってそれはっ…」
言いかけて先を言うことを止めた。
その言葉の答えが容易に想像できたから…
―貴方に私はつりあわないから。
唇をかんで耐えた。
優しい貴方のこと。そんな事気にしないと言うだろう。でも私はそれが嫌だった。
「…ユアはいつから何も私に話さなくなったんだろうね。」
俯く私にポソリと告げる。
「私はっ…」
ただ好きなだけ。
この世界に来て右も左も分からなかった自分に全てを教えてくれた人。でも彼はエルフで王子様で、いつか同族の女性と一緒になるのだ。だから、この胸にくすぶっている想いは伝えてはいけない。そうずっと自分に言い聞かせた。
「ユア、私はね…身分なんて、種族なんて関係ないんだ。君にそばにいてほしいだけなんだ。」
優しく頬に添えられる手と言葉に顔を上に向ける。愛しむような笑みを作る彼に私は顔を赤くした。
「返事を聞かせてくれるかな?」
「ごめん…私も、レゴラスが好き。」
目を見開いてレゴラスは、私を抱きしめると強引にキスをする。
余裕のない激しいキスに私はたっていられなくなって、彼にしがみついた。
「今日はとても素晴らしい日だ…エステルは王になり、アルウェンは彼の妃に…。そして、私は君を手に入れた。」
その言葉が嬉しくて私はレゴラスを抱きしめ返す。
「君を大切にするよ。どんな時でもっ。だから最後まで一緒にいよう。」