私はヒーロー
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6
母と弟が家を出て行って7年が経ちました
母達が家を出て行ってから祖父は以前に増して威圧的になり
最近ではストレスとトラウマによって祖父を見るだけで胃が痛くなるようになりました
「ふぅ」
ため息を吐くだけでクラスが静かになる
中学校は馴染めておりません
もっと言えば学校中から嫌われております
どんなに騒いでいても私が側に行けば静かになるし
チラチラ見たと思えばコソコソ話されるし
声をかけたら逃げられるし
先生も授業中故意に私を指名しないし
あげていけばキリが無い!
「りんかー!ご飯食べいこ!」
幼稚園で私を魚だと言ってくれたあの少女、名前を夢見 桜(ゆめみ さくら)
唯一私に普通に接してくれる子だ。
「りんか来週また撮影だっけ?」
「うん東京行ってくるからお土産期待しててね」
「あのバナナの以外ね!」
私は中学に入ってから祖父達の会社の広告に載るようになった。
初めはモデルさんがドタキャンしてくれたせいで代わりとして使われただけだったのだが
それを何処かの誰かがネットにのせてくれたおかげで注目され
あれからずっと私が採用されている
駅にひきつってる自分の顔が大きく引き伸ばされ「綺麗になれる魔法おしえてあげる」とか恥ずかしい言葉が載っている広告があり
私がイジメられている原因はあれのせいでは無いのかと毎回思う
「ねぇりんか」
「へ?」
先程まで楽しそうに話していた桜が急に真面目な顔になるから思わず変な声が出た
「桜もりんかと同じ雄英高校受けようと思う」
いつの間にか志望校の話になっていたらしい
雄英高校といえばありえない倍率のあの高校いがいあるまい
「ヒーロー科、うけるつもり」
「桜ならきっとヒーローになれるよ」
普段は有り余る元気と毒舌を発揮している桜が不安そうに私の方を見るから背中を押して欲しいのかと思ってそう言うと
いつもの花のような笑顔を向けてくれた
「りんかと一緒にヒーローになれるよう頑張る!」
一緒の高校?
私はいつ雄英を受けることになったのだろうか
「私、桜に志望校言ってたっけ?」
桜が不思議そうに言った言葉に私は意識を失いかけた
「ん?りんかが雄英高校ヒーロー科受けるのは学校の皆が知ってるよ?」
桜に1番に教えて欲しかったのにと頬を膨らませる桜はかわいいけれど
この学校の生徒はそんなに私が嫌いなんだろうか
雄英なんか受ける気ないし、受かる気もしないのだが…
***
6.5
女子生徒視点
この学校にはネット上で'龍の宝玉'と呼ばれている凄く綺麗な人がいる
名前は龍りんかさん
金色の長い髪は絡まることを知らず
灰色の瞳は憂いを帯びて美しく輝く
そして左目の下にある宝石のように輝く鱗
その上りんかさんは不思議な雰囲気を持っているの
こう澄み切った水みたいな…。
道を歩けば男も女も見惚れ
側にいると雰囲気に飲まれてついつい小声になってしまう
声をかけられたりしたら息もできなくなっちゃうって噂があるくらい
この前の放課後りんかさんが図書館で勉強されているのを見つけたのだけど
りんかさんの手には一つのパンフレットがあったの
それがなんとあの雄英高校のパンフレットだったのよ!
りんかさんはきっとヒーローになるんだわ
皆んなにも教えてあげなきゃ!
母と弟が家を出て行って7年が経ちました
母達が家を出て行ってから祖父は以前に増して威圧的になり
最近ではストレスとトラウマによって祖父を見るだけで胃が痛くなるようになりました
「ふぅ」
ため息を吐くだけでクラスが静かになる
中学校は馴染めておりません
もっと言えば学校中から嫌われております
どんなに騒いでいても私が側に行けば静かになるし
チラチラ見たと思えばコソコソ話されるし
声をかけたら逃げられるし
先生も授業中故意に私を指名しないし
あげていけばキリが無い!
「りんかー!ご飯食べいこ!」
幼稚園で私を魚だと言ってくれたあの少女、名前を夢見 桜(ゆめみ さくら)
唯一私に普通に接してくれる子だ。
「りんか来週また撮影だっけ?」
「うん東京行ってくるからお土産期待しててね」
「あのバナナの以外ね!」
私は中学に入ってから祖父達の会社の広告に載るようになった。
初めはモデルさんがドタキャンしてくれたせいで代わりとして使われただけだったのだが
それを何処かの誰かがネットにのせてくれたおかげで注目され
あれからずっと私が採用されている
駅にひきつってる自分の顔が大きく引き伸ばされ「綺麗になれる魔法おしえてあげる」とか恥ずかしい言葉が載っている広告があり
私がイジメられている原因はあれのせいでは無いのかと毎回思う
「ねぇりんか」
「へ?」
先程まで楽しそうに話していた桜が急に真面目な顔になるから思わず変な声が出た
「桜もりんかと同じ雄英高校受けようと思う」
いつの間にか志望校の話になっていたらしい
雄英高校といえばありえない倍率のあの高校いがいあるまい
「ヒーロー科、うけるつもり」
「桜ならきっとヒーローになれるよ」
普段は有り余る元気と毒舌を発揮している桜が不安そうに私の方を見るから背中を押して欲しいのかと思ってそう言うと
いつもの花のような笑顔を向けてくれた
「りんかと一緒にヒーローになれるよう頑張る!」
一緒の高校?
私はいつ雄英を受けることになったのだろうか
「私、桜に志望校言ってたっけ?」
桜が不思議そうに言った言葉に私は意識を失いかけた
「ん?りんかが雄英高校ヒーロー科受けるのは学校の皆が知ってるよ?」
桜に1番に教えて欲しかったのにと頬を膨らませる桜はかわいいけれど
この学校の生徒はそんなに私が嫌いなんだろうか
雄英なんか受ける気ないし、受かる気もしないのだが…
***
6.5
女子生徒視点
この学校にはネット上で'龍の宝玉'と呼ばれている凄く綺麗な人がいる
名前は龍りんかさん
金色の長い髪は絡まることを知らず
灰色の瞳は憂いを帯びて美しく輝く
そして左目の下にある宝石のように輝く鱗
その上りんかさんは不思議な雰囲気を持っているの
こう澄み切った水みたいな…。
道を歩けば男も女も見惚れ
側にいると雰囲気に飲まれてついつい小声になってしまう
声をかけられたりしたら息もできなくなっちゃうって噂があるくらい
この前の放課後りんかさんが図書館で勉強されているのを見つけたのだけど
りんかさんの手には一つのパンフレットがあったの
それがなんとあの雄英高校のパンフレットだったのよ!
りんかさんはきっとヒーローになるんだわ
皆んなにも教えてあげなきゃ!