私はヒーロー
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25
前世の時から途中から授業に入ったりするのが苦手だった私は教室の前で深呼吸をした
なんだか入学式の時みたい
あの時は委員長が真っ先に話しかけてきてくれたんだよなぁ
そういえば委員長体育祭の途中で帰っちゃってたけどどうしたんだろう?
学校きてたらいいなそんな事を考えながら教室の扉を開けた
「りんかちゃんその怪我どうしたの!!?」
「龍大丈夫か!?」
「うちの天使が怪我!誰にされたの!?私がこっそりぼっこぼこにしてあげるから犯人教えて!」
「龍が顔に怪我って!!顔はだめだろぉぉ!!!」
「峰田ちゃん失礼だわ」
中学の時は桜以外話しかけてくれなかったのに、本当にいい人達と出会えた。
「ありがとう」
ヒーローを目指していない私がここにいてもいいのか悩んだこともあったけれど
ここに来れてよかった
ここに来たからにはすごいヒーローになろう
「わ!」
一人心の中で誓っていたら何かに頭を押さえつけられた。
ふわりと香る甘い匂い
「爆豪くん」
いやいやいや匂いで分かったわけじゃないよ!
匂いで分かるとか変態だもんね!
あれだよ!手の大きさとか力強さとか!それもなんだか変…!
いや本当なんで分かっちゃったんだろう。
「爆豪も心配してたんだよねー!」
「1限中そわそわしてたもんな!バクゴー!」
「うるせぇわ!!」
「皆席に着くんだ!!2限が始まるぞ!」
手を爆発してる爆豪くんから二人がわーっと逃げていたが委員長の声によって皆席についた
***
「龍。俺今日も龍の家方面に用事あんだけど、一緒帰んねえ?」
放課後になって荷物を片付けていると切島君に声をかけられた
皆には階段から落ちたと伝えたのだけどなぁ
この前の事を知っている切島くんは心配してくれているのかもしれない
優しいなぁ
「おいりんか」
切島くんと帰ろうと教室を出るところで爆豪くんに声をかけられた
声で分かるのは普通だよね!
おかしくないよね!?
「クソ髪と帰るんか?」
「お、爆豪も一緒帰るか?」
「ん」
いつの間にか爆豪くんとも帰ることになりました
爆豪くんと帰るのは体育祭前ぶりだなぁ
緊張して手と足が一緒に出ないようにしないと
「あ、ずりー!俺も龍と帰りてえ!」
「うっせぇアホ面」
「ひっでーの」と笑いながらついてくる上鳴くんと瀬呂くんもこの流れで一緒に帰ることになりそうだ。
爆豪くん、切島くん、上鳴くん、瀬呂くんに私
なんだか不思議なメンバーだ…。
「りんか、置いてくぞ」
置いてくぞって言いながら立ち止まってこちらをまってくれる爆豪くんカッコいいです
切島くん達も振り返ってる姿カッコいいです
あれ、これ私逆ハーレムじゃない?
イケメンに囲まれて帰るって幸せすぎるでしょ
やっぱり朝悪いことがあったからそのあとは良いことが起きるもんなんかなぁ
「なぁ、せっかくだからこのまま飯いかね?」
「おーどこ行くよ」
「カレー食いてぇ」
「龍いいか?」
「もちろん良いよ」
カレー久しぶりだ
一人暮らしし始めた時はカレーとかシチューとかばっかり作ってて飽きて最近食べてなかったんだよなぁ
***
25.5
切島視点
体育祭の影響で登校中に話しかけられた話をしてたら龍はもっと大変なんじゃねぇかなぁと思った
体育祭で3位になったと言う結果もだが
体育祭の時、あるテレビ局で『龍の宝玉に密着』と言う名のほぼ隠し撮りに近い放送がされていた
最後に龍の会社の宣伝がされていたから多分許可は出ていたのだろうけど
ネットで話題になったが情報の殆どなかった龍の宝玉が、雄英高校に通っている事などが分かったことにより一目見ようと人が集まって来るんじゃねぇかな…
前みたく追いかけ回されねぇと良いけど
そんな心配が当たってしまったのか龍は1限が始まっても教室に現れなかった
ヒーロー名考えるってのはすげー上がるけど皆龍が心配でどこかぎこちない
特に爆豪
ずっと教室のドアと窓の外を見てて誰が見ても分かるくらい落ち着かない感じだ
ミッドナイト先生と入れ違いで相澤先生が教室を出て行ったからきっと龍はなんかあったんだと思う
怪我とかしてねぇと良いけど
***
2限前に龍が教室に来て驚いた。
左頬には大きな湿布が貼られてるし袖から見える手首にも包帯が巻かれている
きっとタイツで隠された足も怪我をしているのだろう
誰がコイツにこんな事しやがったんだ
許せねぇ
驚きの後に段々と怒りが湧いて来た
詳しく聞き出そうと口を開いたが龍の表情に皆固まってしまった
「ありがとう」
痛みでかいつもより硬い笑顔に泣きそうに下がった眉
守れなかったのが悔しくてたまらなくなるような
見てる方が辛くなるような笑顔
「わ!」
動けない俺たちとは違って爆豪が龍の頭に手を置いて強く撫で付けた
無理やり下を向かせて俺たちを見るといつも通りでいろと口パクで伝えて来た
いや皆に伝わったかは知らねえけど俺には伝わったぞ!
「爆豪も心配してたんだよねー!」
「1限中そわそわしてたもんな!バクゴー!」
「うるせぇわ!!」
「皆席に着くんだ!!2限が始まるぞ!」
手を爆発してくる爆豪から逃げていると龍のぎこちなかった笑顔がいつものように綻んだ
やっぱ爆豪はすげえやつだわ
***
「龍。俺今日も龍の家方面に用事あんだけど、一緒帰んねえ?」
放課後になって荷物整理してる龍に声をかけた
2限終わって話を聞いたら階段から落ちただなんて言ってて何人かはそのまま信じたらしいけど、朝から無理に笑ってるのがバレバレだ
はじめは爆豪に声かけようと思ったけど先生に呼び出されちまったからなぁ
その間に龍が一人で帰ったら元も子もないもんな
出入り口にいたら爆豪が帰ってきた
間に合ってよかったぜ!
「クソ髪と帰るんか?」
「お、爆豪も一緒帰るか?」
「ん」
爆豪は龍といるとなんかこう雰囲気が柔らかくなるんだよなー
「あ、ずりー!俺も龍と帰りてえ!」
「うっせぇアホ面」
「ひっでーの」と笑いながらついてくる上鳴と瀬呂もこの流れで一緒に帰ることになりそうだ
思ったより大人数になったけど爆豪も龍も楽しそうだからいいか!
「りんか、置いてくぞ」
隣の爆豪が立ち止まって龍に声をかけると龍の頬がふわりと色づいた
お?これくっつくのもあと少しって感じか?
爆豪も龍もうまくいくといいなー
ここは俺たちが手助けしてやんねーとな!
「なぁ、せっかくだからこのまま飯いかね?」
ナイスだ上鳴!!
アホだけどやる男と思ってたぜ!
俺の視線に気づいたのか親指を立てる上鳴は珍しく文句無しにかっこよく見えた
「おーどこ行くよ」
「カレー食いてぇ」
「龍いいか?」
「もちろん良いよ」
龍の顔が綻ぶのを見て、爆豪の顔まで綻ぶもんだから思わず笑ってしまった。
前世の時から途中から授業に入ったりするのが苦手だった私は教室の前で深呼吸をした
なんだか入学式の時みたい
あの時は委員長が真っ先に話しかけてきてくれたんだよなぁ
そういえば委員長体育祭の途中で帰っちゃってたけどどうしたんだろう?
学校きてたらいいなそんな事を考えながら教室の扉を開けた
「りんかちゃんその怪我どうしたの!!?」
「龍大丈夫か!?」
「うちの天使が怪我!誰にされたの!?私がこっそりぼっこぼこにしてあげるから犯人教えて!」
「龍が顔に怪我って!!顔はだめだろぉぉ!!!」
「峰田ちゃん失礼だわ」
中学の時は桜以外話しかけてくれなかったのに、本当にいい人達と出会えた。
「ありがとう」
ヒーローを目指していない私がここにいてもいいのか悩んだこともあったけれど
ここに来れてよかった
ここに来たからにはすごいヒーローになろう
「わ!」
一人心の中で誓っていたら何かに頭を押さえつけられた。
ふわりと香る甘い匂い
「爆豪くん」
いやいやいや匂いで分かったわけじゃないよ!
匂いで分かるとか変態だもんね!
あれだよ!手の大きさとか力強さとか!それもなんだか変…!
いや本当なんで分かっちゃったんだろう。
「爆豪も心配してたんだよねー!」
「1限中そわそわしてたもんな!バクゴー!」
「うるせぇわ!!」
「皆席に着くんだ!!2限が始まるぞ!」
手を爆発してる爆豪くんから二人がわーっと逃げていたが委員長の声によって皆席についた
***
「龍。俺今日も龍の家方面に用事あんだけど、一緒帰んねえ?」
放課後になって荷物を片付けていると切島君に声をかけられた
皆には階段から落ちたと伝えたのだけどなぁ
この前の事を知っている切島くんは心配してくれているのかもしれない
優しいなぁ
「おいりんか」
切島くんと帰ろうと教室を出るところで爆豪くんに声をかけられた
声で分かるのは普通だよね!
おかしくないよね!?
「クソ髪と帰るんか?」
「お、爆豪も一緒帰るか?」
「ん」
いつの間にか爆豪くんとも帰ることになりました
爆豪くんと帰るのは体育祭前ぶりだなぁ
緊張して手と足が一緒に出ないようにしないと
「あ、ずりー!俺も龍と帰りてえ!」
「うっせぇアホ面」
「ひっでーの」と笑いながらついてくる上鳴くんと瀬呂くんもこの流れで一緒に帰ることになりそうだ。
爆豪くん、切島くん、上鳴くん、瀬呂くんに私
なんだか不思議なメンバーだ…。
「りんか、置いてくぞ」
置いてくぞって言いながら立ち止まってこちらをまってくれる爆豪くんカッコいいです
切島くん達も振り返ってる姿カッコいいです
あれ、これ私逆ハーレムじゃない?
イケメンに囲まれて帰るって幸せすぎるでしょ
やっぱり朝悪いことがあったからそのあとは良いことが起きるもんなんかなぁ
「なぁ、せっかくだからこのまま飯いかね?」
「おーどこ行くよ」
「カレー食いてぇ」
「龍いいか?」
「もちろん良いよ」
カレー久しぶりだ
一人暮らしし始めた時はカレーとかシチューとかばっかり作ってて飽きて最近食べてなかったんだよなぁ
***
25.5
切島視点
体育祭の影響で登校中に話しかけられた話をしてたら龍はもっと大変なんじゃねぇかなぁと思った
体育祭で3位になったと言う結果もだが
体育祭の時、あるテレビ局で『龍の宝玉に密着』と言う名のほぼ隠し撮りに近い放送がされていた
最後に龍の会社の宣伝がされていたから多分許可は出ていたのだろうけど
ネットで話題になったが情報の殆どなかった龍の宝玉が、雄英高校に通っている事などが分かったことにより一目見ようと人が集まって来るんじゃねぇかな…
前みたく追いかけ回されねぇと良いけど
そんな心配が当たってしまったのか龍は1限が始まっても教室に現れなかった
ヒーロー名考えるってのはすげー上がるけど皆龍が心配でどこかぎこちない
特に爆豪
ずっと教室のドアと窓の外を見てて誰が見ても分かるくらい落ち着かない感じだ
ミッドナイト先生と入れ違いで相澤先生が教室を出て行ったからきっと龍はなんかあったんだと思う
怪我とかしてねぇと良いけど
***
2限前に龍が教室に来て驚いた。
左頬には大きな湿布が貼られてるし袖から見える手首にも包帯が巻かれている
きっとタイツで隠された足も怪我をしているのだろう
誰がコイツにこんな事しやがったんだ
許せねぇ
驚きの後に段々と怒りが湧いて来た
詳しく聞き出そうと口を開いたが龍の表情に皆固まってしまった
「ありがとう」
痛みでかいつもより硬い笑顔に泣きそうに下がった眉
守れなかったのが悔しくてたまらなくなるような
見てる方が辛くなるような笑顔
「わ!」
動けない俺たちとは違って爆豪が龍の頭に手を置いて強く撫で付けた
無理やり下を向かせて俺たちを見るといつも通りでいろと口パクで伝えて来た
いや皆に伝わったかは知らねえけど俺には伝わったぞ!
「爆豪も心配してたんだよねー!」
「1限中そわそわしてたもんな!バクゴー!」
「うるせぇわ!!」
「皆席に着くんだ!!2限が始まるぞ!」
手を爆発してくる爆豪から逃げていると龍のぎこちなかった笑顔がいつものように綻んだ
やっぱ爆豪はすげえやつだわ
***
「龍。俺今日も龍の家方面に用事あんだけど、一緒帰んねえ?」
放課後になって荷物整理してる龍に声をかけた
2限終わって話を聞いたら階段から落ちただなんて言ってて何人かはそのまま信じたらしいけど、朝から無理に笑ってるのがバレバレだ
はじめは爆豪に声かけようと思ったけど先生に呼び出されちまったからなぁ
その間に龍が一人で帰ったら元も子もないもんな
出入り口にいたら爆豪が帰ってきた
間に合ってよかったぜ!
「クソ髪と帰るんか?」
「お、爆豪も一緒帰るか?」
「ん」
爆豪は龍といるとなんかこう雰囲気が柔らかくなるんだよなー
「あ、ずりー!俺も龍と帰りてえ!」
「うっせぇアホ面」
「ひっでーの」と笑いながらついてくる上鳴と瀬呂もこの流れで一緒に帰ることになりそうだ
思ったより大人数になったけど爆豪も龍も楽しそうだからいいか!
「りんか、置いてくぞ」
隣の爆豪が立ち止まって龍に声をかけると龍の頬がふわりと色づいた
お?これくっつくのもあと少しって感じか?
爆豪も龍もうまくいくといいなー
ここは俺たちが手助けしてやんねーとな!
「なぁ、せっかくだからこのまま飯いかね?」
ナイスだ上鳴!!
アホだけどやる男と思ってたぜ!
俺の視線に気づいたのか親指を立てる上鳴は珍しく文句無しにかっこよく見えた
「おーどこ行くよ」
「カレー食いてぇ」
「龍いいか?」
「もちろん良いよ」
龍の顔が綻ぶのを見て、爆豪の顔まで綻ぶもんだから思わず笑ってしまった。