私はヒーロー
name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
1
トンネルを抜けると異国であった。
いや、異国などではなかったのだが私にはそれくらいの衝撃であった。
なにか夢を見ていたはずが急にものすごい頭痛に襲われ
助かったと思ったら強い光に照らされ私は意識を失った。
ここで一度私について聞いてほしい
私の名前は龍りんか。私は何でもない学生であり、特別不幸でも幸福でもない一般人だった。
そう、一般人だったはずなのだ。
少し夢見がちで漫画が好きでトリップとかも考えていたけれど、
なんの特殊な能力もない一般人だったのだ。
なぜここまで一般人を強調するかというと
「りんかさんの個性はお父様と同じ、空気中の水分を液体に変換するというものですね」
私龍りんか、いや“龍”りんかは個性と呼ばれる特殊能力を手に入れた。
もっと言ってしまえば私は転生トリップを体験してしまった。
「これからどうなるんだろう」
黒歴史となっている乳児期についた癖で空を見上げると、私の悩みは関係ないと言わんばかりに綺麗な青空が広がっていた。
1.5
母親視点
りんかは少し変わった子供だった。
他の子供に比べて泣かないし、言葉を喋るのも、はいはいするのも何もかも早かった。
お爺様も旦那さんも天才に違いないと言うけれど、私は少し心配。
お爺様から渡されたさまざまな教材を進めている我が子はあっという間に私達から離れて行ってしまうのではないだろうか
「もっとゆっくり育っていいのよ」
左腕の透明な鱗を撫でながらそう伝えると、三歳の子供は普通しないような少し困ったような笑顔で「どうしたの?」と問いかけてくる
そんな大人びた我が子は虫だけは苦手らしく「虫が、いや部屋が」と珍しく大慌てで私の所に来たので部屋に行ってみると
水浸しになった部屋とどこから入ったのかカメムシが一匹天井にくっついていた。
他の子より早い個性の発現と自分達と同じ個性に喜ぶ男性陣によって、りんかは勉強に加えて個性の訓練もすることになった。
そんなある日敵が暴れているニュースを見て「これからどうなるんだろう」と遠くを見つめる我が子は
まるで未来を見つめているようで
この子は旦那さん達が言うように本当に天才なのかもしれない。
トンネルを抜けると異国であった。
いや、異国などではなかったのだが私にはそれくらいの衝撃であった。
なにか夢を見ていたはずが急にものすごい頭痛に襲われ
助かったと思ったら強い光に照らされ私は意識を失った。
ここで一度私について聞いてほしい
私の名前は龍りんか。私は何でもない学生であり、特別不幸でも幸福でもない一般人だった。
そう、一般人だったはずなのだ。
少し夢見がちで漫画が好きでトリップとかも考えていたけれど、
なんの特殊な能力もない一般人だったのだ。
なぜここまで一般人を強調するかというと
「りんかさんの個性はお父様と同じ、空気中の水分を液体に変換するというものですね」
私龍りんか、いや“龍”りんかは個性と呼ばれる特殊能力を手に入れた。
もっと言ってしまえば私は転生トリップを体験してしまった。
「これからどうなるんだろう」
黒歴史となっている乳児期についた癖で空を見上げると、私の悩みは関係ないと言わんばかりに綺麗な青空が広がっていた。
1.5
母親視点
りんかは少し変わった子供だった。
他の子供に比べて泣かないし、言葉を喋るのも、はいはいするのも何もかも早かった。
お爺様も旦那さんも天才に違いないと言うけれど、私は少し心配。
お爺様から渡されたさまざまな教材を進めている我が子はあっという間に私達から離れて行ってしまうのではないだろうか
「もっとゆっくり育っていいのよ」
左腕の透明な鱗を撫でながらそう伝えると、三歳の子供は普通しないような少し困ったような笑顔で「どうしたの?」と問いかけてくる
そんな大人びた我が子は虫だけは苦手らしく「虫が、いや部屋が」と珍しく大慌てで私の所に来たので部屋に行ってみると
水浸しになった部屋とどこから入ったのかカメムシが一匹天井にくっついていた。
他の子より早い個性の発現と自分達と同じ個性に喜ぶ男性陣によって、りんかは勉強に加えて個性の訓練もすることになった。
そんなある日敵が暴れているニュースを見て「これからどうなるんだろう」と遠くを見つめる我が子は
まるで未来を見つめているようで
この子は旦那さん達が言うように本当に天才なのかもしれない。