私はヒーロー
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22
常闇くんとの試合はなんとかかんとか勝つ事が出来ました。
それはもう戦略も何も無い力技
ひたすら間合いを詰められないように水球出して常闇くんがそれを壊しての繰り返しで埒あかなかったから
特大サイズの水球作って水で押し出した
私も常闇くんも水浸し
もっと言えばステージの下もプール状態にしてしまった
いやでも勝てて良かった
負けたらお爺様になんて言われるか…
考えただけでお腹痛くなるわ
次は爆豪くんとの試合だ。
きっと私は彼には勝てないだろう
いや普通に考えたら常闇くんにだって負けていたはずだったけれど、常闇くんは青山くんとの試合で見せた水球を警戒しすぎてくれたから
なんとかあの戦法で勝つことができた
けど爆豪くんは違う
爆豪くんはきっと水球の弱点も暴いてしまう
体力は考えなくとも爆豪くんが上だし
戦闘センスだってすごい
きっと爆豪くんは私にも普通に個性を使ってくる
相手が女の子だって関係ないのはお茶子ちゃんとの試合で分かった
試合は見ていないけれど、英語の先生の声は聞こえていたからなんとなく状況は分かった
爆豪くんの前に立つのは初めてだけど
きっと
「かっこいいんだろうなぁ」
***
「痛いじゃすまねぇからな」
ちゃんと注意してくれるんだ優しい
爆豪くんが欲しいのは完膚なきまでの一位
お爺様が怖いし使い方もいまいち分からないから風の個性は使えないけれど精一杯させてもらうね
スタートの合図と共に飛び込んで来る爆豪くんに水球を生み出して飛ばす
すぐに爆破されただの液体になるけれど
水の反射で輝く爆豪くんは綺麗でかっこいい
次々に水球を生み出して放つもひたすら爆破されていく
段々と近づいていく距離と共に左手の水球が常闇くんとの試合の時のように大きくなっていく
この水球を避けるには水球を壊すか場外へ出るかしかない
だけど、
きっと爆豪くんなら弱点に気づいてしまうのだろう
さっきから確かめるような仕草をしているし
「爆豪くん」
「あ"?」
「いくよ」と一声かけて左手を振り下ろす
水に飲み込まれる直前に爆豪くんの口元が上がったのが見えた
水の中で目を開けると目の前に爆豪くんがいた
すごく楽しそうな笑顔で笑う彼はきっと分かったんだろう
そのまま左腕を掴まれ引かれると
辺りを包んでいた水は形を無くして流れた
悪あがきで右手で水球を作ろうとするにもすぐに抑えられ一纏めにされる
「詰みだな」
目の前には爆豪くんの大きな掌と
指の間から前に見たことがあるしてやったりの笑顔
髪から滴り落ちる水とか
影のコントラストとか
赤い瞳とか
先生から負けが発表されるのが聞こえないくらい魅入ってしまった。
爆豪君が離れる
私を掴んでいた右手で濡れた前髪をかきあげ
「俺は強ぇだろが」
ドヤっとした笑顔に胸がキュンとした
かっこいいのにかわいいって最強か!!
水も滴るいい男なのになんでこんなに可愛いの!!?
その上悶えすぎて起き上がらない私を眉を寄せて覗き込んでくるだなんて
可愛すぎて思わず顔を覆ってしまったじゃないか
「立てやりんか」
ここで名前呼ぶのは反則だよね
爆豪君ってなんでこんなに素敵なの
強くてかっこよくて可愛くて綺麗とか何コレ最強?
どの分野でも一位とっていくスタイルなの君は
結局私は、爆豪君に引っ張り上げられて顔があげられないまま退場になった
***
22.5
爆豪視点
昼休憩が終わってからりんかの様子がおかしくなった
USJの時ほどじゃねぇがピリピリした感じで試合に勝っても泣きそうな顔してやがる
「なにしとんだアイツ」
次のリンカの試合まで時間があるのに観客席には帰って来ねえし探しても見つかんねー
自分の試合だってあるのに俺は何でここまでりんかの事考えとんだ
どうせりんかが勝ち上がって来れば準決勝であたるだろ
「勝ち上がって来いやりんか」
ンな顔せんで泣きたいなら泣けばいいだろが
泣けねーのなら俺が泣かせたるわ
***
りんかの弱点は影のとの試合でなんとなく分かった
まず近距離戦が苦手
本当にヒーロー目指してるのかって言うくらい筋肉がない
腕も他のモブ女と比べてもすぐ折れそうなレベルで細い
水だけでどうにかしようとして来るが一回戦みたくいくわけねぇだろが
二つ目、拘束とかできる水の玉は一つか二つ
試しに捕まんねー程度に当たってみたが拘束されない所を見るとあたりだろう
数撃って来るが当たっても問題ない
んで、
影ヤローの試合で見せた大きな水の玉だが
「爆豪くん」
「あ"?」
「いくよ」と一声かけて左手を振り下ろしてきた
ただ水の力で押し出してるだけで拘束もなんもない
水の玉を操る事は出来るが水自体を操る事は出来ないか、苦手なんだろ
爆破によって水流を作り一気に距離を詰めれば驚いたような灰色の瞳
俺が水くらいで爆破できなくなる訳ないだろが
水を操ろうとする左腕を掴めば水は形を無くしてステージの下へと流れていった
右手も一緒に纏めて顔に手をかざして
「詰みだな」
空と俺の髪が映った瞳に見上げられるもさっきまでのピリピリした雰囲気も無くなっていた。
大きな瞳が俺だけを写すのは気分が良い
「俺は強ぇだろが」
だから頼れ
何があったかは知らねぇけどりんかくらい助けたるわ
テメェが弱いことくらい分かってるし
争い事が嫌いなのだって知ってる
相手を優先してすぐに我慢するのだって
何かあると無理して笑うのだって知ってる
揺れる灰色の瞳を隠すようにりんかが顔を手で覆った
今更隠したっておせーんだよ
「立てやりんか」
名前呼んでやっとるだろが
あん時みたく笑えや
常闇くんとの試合はなんとかかんとか勝つ事が出来ました。
それはもう戦略も何も無い力技
ひたすら間合いを詰められないように水球出して常闇くんがそれを壊しての繰り返しで埒あかなかったから
特大サイズの水球作って水で押し出した
私も常闇くんも水浸し
もっと言えばステージの下もプール状態にしてしまった
いやでも勝てて良かった
負けたらお爺様になんて言われるか…
考えただけでお腹痛くなるわ
次は爆豪くんとの試合だ。
きっと私は彼には勝てないだろう
いや普通に考えたら常闇くんにだって負けていたはずだったけれど、常闇くんは青山くんとの試合で見せた水球を警戒しすぎてくれたから
なんとかあの戦法で勝つことができた
けど爆豪くんは違う
爆豪くんはきっと水球の弱点も暴いてしまう
体力は考えなくとも爆豪くんが上だし
戦闘センスだってすごい
きっと爆豪くんは私にも普通に個性を使ってくる
相手が女の子だって関係ないのはお茶子ちゃんとの試合で分かった
試合は見ていないけれど、英語の先生の声は聞こえていたからなんとなく状況は分かった
爆豪くんの前に立つのは初めてだけど
きっと
「かっこいいんだろうなぁ」
***
「痛いじゃすまねぇからな」
ちゃんと注意してくれるんだ優しい
爆豪くんが欲しいのは完膚なきまでの一位
お爺様が怖いし使い方もいまいち分からないから風の個性は使えないけれど精一杯させてもらうね
スタートの合図と共に飛び込んで来る爆豪くんに水球を生み出して飛ばす
すぐに爆破されただの液体になるけれど
水の反射で輝く爆豪くんは綺麗でかっこいい
次々に水球を生み出して放つもひたすら爆破されていく
段々と近づいていく距離と共に左手の水球が常闇くんとの試合の時のように大きくなっていく
この水球を避けるには水球を壊すか場外へ出るかしかない
だけど、
きっと爆豪くんなら弱点に気づいてしまうのだろう
さっきから確かめるような仕草をしているし
「爆豪くん」
「あ"?」
「いくよ」と一声かけて左手を振り下ろす
水に飲み込まれる直前に爆豪くんの口元が上がったのが見えた
水の中で目を開けると目の前に爆豪くんがいた
すごく楽しそうな笑顔で笑う彼はきっと分かったんだろう
そのまま左腕を掴まれ引かれると
辺りを包んでいた水は形を無くして流れた
悪あがきで右手で水球を作ろうとするにもすぐに抑えられ一纏めにされる
「詰みだな」
目の前には爆豪くんの大きな掌と
指の間から前に見たことがあるしてやったりの笑顔
髪から滴り落ちる水とか
影のコントラストとか
赤い瞳とか
先生から負けが発表されるのが聞こえないくらい魅入ってしまった。
爆豪君が離れる
私を掴んでいた右手で濡れた前髪をかきあげ
「俺は強ぇだろが」
ドヤっとした笑顔に胸がキュンとした
かっこいいのにかわいいって最強か!!
水も滴るいい男なのになんでこんなに可愛いの!!?
その上悶えすぎて起き上がらない私を眉を寄せて覗き込んでくるだなんて
可愛すぎて思わず顔を覆ってしまったじゃないか
「立てやりんか」
ここで名前呼ぶのは反則だよね
爆豪君ってなんでこんなに素敵なの
強くてかっこよくて可愛くて綺麗とか何コレ最強?
どの分野でも一位とっていくスタイルなの君は
結局私は、爆豪君に引っ張り上げられて顔があげられないまま退場になった
***
22.5
爆豪視点
昼休憩が終わってからりんかの様子がおかしくなった
USJの時ほどじゃねぇがピリピリした感じで試合に勝っても泣きそうな顔してやがる
「なにしとんだアイツ」
次のリンカの試合まで時間があるのに観客席には帰って来ねえし探しても見つかんねー
自分の試合だってあるのに俺は何でここまでりんかの事考えとんだ
どうせりんかが勝ち上がって来れば準決勝であたるだろ
「勝ち上がって来いやりんか」
ンな顔せんで泣きたいなら泣けばいいだろが
泣けねーのなら俺が泣かせたるわ
***
りんかの弱点は影のとの試合でなんとなく分かった
まず近距離戦が苦手
本当にヒーロー目指してるのかって言うくらい筋肉がない
腕も他のモブ女と比べてもすぐ折れそうなレベルで細い
水だけでどうにかしようとして来るが一回戦みたくいくわけねぇだろが
二つ目、拘束とかできる水の玉は一つか二つ
試しに捕まんねー程度に当たってみたが拘束されない所を見るとあたりだろう
数撃って来るが当たっても問題ない
んで、
影ヤローの試合で見せた大きな水の玉だが
「爆豪くん」
「あ"?」
「いくよ」と一声かけて左手を振り下ろしてきた
ただ水の力で押し出してるだけで拘束もなんもない
水の玉を操る事は出来るが水自体を操る事は出来ないか、苦手なんだろ
爆破によって水流を作り一気に距離を詰めれば驚いたような灰色の瞳
俺が水くらいで爆破できなくなる訳ないだろが
水を操ろうとする左腕を掴めば水は形を無くしてステージの下へと流れていった
右手も一緒に纏めて顔に手をかざして
「詰みだな」
空と俺の髪が映った瞳に見上げられるもさっきまでのピリピリした雰囲気も無くなっていた。
大きな瞳が俺だけを写すのは気分が良い
「俺は強ぇだろが」
だから頼れ
何があったかは知らねぇけどりんかくらい助けたるわ
テメェが弱いことくらい分かってるし
争い事が嫌いなのだって知ってる
相手を優先してすぐに我慢するのだって
何かあると無理して笑うのだって知ってる
揺れる灰色の瞳を隠すようにりんかが顔を手で覆った
今更隠したっておせーんだよ
「立てやりんか」
名前呼んでやっとるだろが
あん時みたく笑えや