私はヒーロー
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21
「レクリエーションが終われば最終種目 進出4チーム、総勢16名からなるトーナメント形式!!一対一のガチバトルだ!!」
例年一対一のバトルは行われてるから今年もあるとは思ってたけれど
本当は目立つ前に予選落ちしておこうとか考えていた
爆豪くんと同じチームになった時点で予選落ちはありえないんだけどね
クジ引きをして私の一回戦の相手は
「青山くんか」
あのビーム出すキラキラしてる男の子
大丈夫
負ける事はない
二回戦は常闇くんか百ちゃん
2人とも強敵、頭も回るし個性だって強い
どうしたら勝てる?
水の個性だけでどうしたら勝てる?
私は負けるわけにはいかないんだ
『龍の名に恥じぬよう個性をしっかりと使いなさい。私は情けない試合を見に来たのではない事を頭に入れておくのだりんかよ』
先程の言葉が頭の中で何度も繰り返される
祖父の目が顔が口元が声が
すべてが私を支配している
負けてはいけない
幼い時から刷り込まれた恐怖心はそう簡単に私を手放してくれない
***
トーナメント進出者はレクリエーションの参加が自由らしいので、応援するというクラスの女の子達の輪から離れて1人更衣室へ向かった
皆に気にされないように笑うのもなかなかキツイし今は対策を練るための時間が欲しい
だって準決勝まで行ったら対戦相手はきっと爆豪くんだ。
お茶子ちゃん達には悪いけれど、間違いなく爆豪くんは上がってくる
「爆豪くんには勝てる気がしないよ」
だって私は君に憧れてしまったのだから
***
レクリエーションはあっという間に終わってしまい
アナウンスからして一試合目の緑谷くん対心操くんの試合が始まったらしい
そういえば今日は桜に会ってないな…
予選の障害物競争の時は人が多くて分からないけれど、騎馬戦には桜の姿は無かった
桜ならつっこんで来るはずなんだけどな
中学の時いくら私が暗く辛い事があっても桜は笑顔で隣に居続けてくれた
母と風火が家を出て周りが腫れ物を触るように接して来る時も
祖父の重圧に耐えられず、大人気なく八つ当たりしてしまった時も
桜に会いたいなぁ
試合を見る気にもなれず更衣室からそのまま控え室2に入った
***
今から試合が始まる
「次の対決!!ギリギリ勝ち上がって来たレーザーボーイ!ヒーロー科 青山優雅!!対」
青山君には悪いけれど一瞬で終わらせるつもりだ
次の試合の為にも体力は温存しなくてはならない
常闇君は身体能力も優れているしスピードだってある
百ちゃんは頭脳で私の対策は練られ、何かしらの創造物で対抗されるだろう
私は良い案も思いつかないから水の最大出力で押し出すつもり
「龍の宝玉目当ての観客もいるんじゃねーか!?同じくヒーロー科 龍りんか!!」
スタートの合図と共に
青山君のレーザーより早く
私は青山君を個性で作った水球の中に沈めた
「ごめんね」
そのまま場外へ水球を運んで
「青山くん場外!!龍さん二回戦進出!!」
***
21.5
緑谷視点
龍さんと青山君の試合はあっという間だった。
人1人を包める大きさの水球を、あの一瞬で生み出してしまうのはすごい!
空気中の水分を液体に変換するって個性だろうか?
いやでもその場合噴出するだけにならないか?
龍さんは水球を作ってそれを操っていたし…
いや待てよ体力測定の時とか障害物競争の時水で隠しているようだったけど風を操っているように見える事もあったよね
水分を操って水にしたり空気の膨張を利用して風のように扱ったりしてるのか?
その場合取れる対策はオールマイトがヘドロ相手に使ったように拳による風圧。
水球に包まれてしまったらどうしようもなくなってしまう
けど龍さんは接近戦が苦手っぽいから、どうにかしてそちらに持ち込める事ができたら…
いや、でもそしたら怪我させてしまうし
もしも龍さんに怪我させたらかっちゃんが怖いからなぁ
USJ襲撃事件の後、バスの中でかっちゃんが龍さんに肩を貸したと聞いて心底驚いた
あのかっちゃんが女の子に優しくするだなんて!
しかも名前で呼んでるらしいし…
気になって授業中観察していたらもっと驚く事があって
授業中、かっちゃんは基本的に龍さんの事しか見てない
勿論当てられた時はちゃんと答えるけれど授業聞きながら龍さんの後ろ姿見てるし
休み時間も目で追ってるし
龍さんが他クラスの生徒に絡まれて困ってる時は無理矢理引っ張ってでも助けてるし
さっきだってチアの衣装を着てる龍さんを見てる人たち睨んで上着貸してたし
かっちゃんは龍さんが好きなんだね…!!
いやでもこのまま龍さんが勝ち上がるとかっちゃんとあたるぞ!?
かっちゃんどうするんだろう…。
負けるつもりは無いだろうし、手加減する事も無いだろうけど
そんな事考えていたら常闇君と八百万さんの試合が終わってしまっていた
常闇君の勝ちとなると次は龍さんと常闇君か
2人はどうやって戦うのだろうか
とりあえず麗日さんに話に行かなきゃ!
「レクリエーションが終われば最終種目 進出4チーム、総勢16名からなるトーナメント形式!!一対一のガチバトルだ!!」
例年一対一のバトルは行われてるから今年もあるとは思ってたけれど
本当は目立つ前に予選落ちしておこうとか考えていた
爆豪くんと同じチームになった時点で予選落ちはありえないんだけどね
クジ引きをして私の一回戦の相手は
「青山くんか」
あのビーム出すキラキラしてる男の子
大丈夫
負ける事はない
二回戦は常闇くんか百ちゃん
2人とも強敵、頭も回るし個性だって強い
どうしたら勝てる?
水の個性だけでどうしたら勝てる?
私は負けるわけにはいかないんだ
『龍の名に恥じぬよう個性をしっかりと使いなさい。私は情けない試合を見に来たのではない事を頭に入れておくのだりんかよ』
先程の言葉が頭の中で何度も繰り返される
祖父の目が顔が口元が声が
すべてが私を支配している
負けてはいけない
幼い時から刷り込まれた恐怖心はそう簡単に私を手放してくれない
***
トーナメント進出者はレクリエーションの参加が自由らしいので、応援するというクラスの女の子達の輪から離れて1人更衣室へ向かった
皆に気にされないように笑うのもなかなかキツイし今は対策を練るための時間が欲しい
だって準決勝まで行ったら対戦相手はきっと爆豪くんだ。
お茶子ちゃん達には悪いけれど、間違いなく爆豪くんは上がってくる
「爆豪くんには勝てる気がしないよ」
だって私は君に憧れてしまったのだから
***
レクリエーションはあっという間に終わってしまい
アナウンスからして一試合目の緑谷くん対心操くんの試合が始まったらしい
そういえば今日は桜に会ってないな…
予選の障害物競争の時は人が多くて分からないけれど、騎馬戦には桜の姿は無かった
桜ならつっこんで来るはずなんだけどな
中学の時いくら私が暗く辛い事があっても桜は笑顔で隣に居続けてくれた
母と風火が家を出て周りが腫れ物を触るように接して来る時も
祖父の重圧に耐えられず、大人気なく八つ当たりしてしまった時も
桜に会いたいなぁ
試合を見る気にもなれず更衣室からそのまま控え室2に入った
***
今から試合が始まる
「次の対決!!ギリギリ勝ち上がって来たレーザーボーイ!ヒーロー科 青山優雅!!対」
青山君には悪いけれど一瞬で終わらせるつもりだ
次の試合の為にも体力は温存しなくてはならない
常闇君は身体能力も優れているしスピードだってある
百ちゃんは頭脳で私の対策は練られ、何かしらの創造物で対抗されるだろう
私は良い案も思いつかないから水の最大出力で押し出すつもり
「龍の宝玉目当ての観客もいるんじゃねーか!?同じくヒーロー科 龍りんか!!」
スタートの合図と共に
青山君のレーザーより早く
私は青山君を個性で作った水球の中に沈めた
「ごめんね」
そのまま場外へ水球を運んで
「青山くん場外!!龍さん二回戦進出!!」
***
21.5
緑谷視点
龍さんと青山君の試合はあっという間だった。
人1人を包める大きさの水球を、あの一瞬で生み出してしまうのはすごい!
空気中の水分を液体に変換するって個性だろうか?
いやでもその場合噴出するだけにならないか?
龍さんは水球を作ってそれを操っていたし…
いや待てよ体力測定の時とか障害物競争の時水で隠しているようだったけど風を操っているように見える事もあったよね
水分を操って水にしたり空気の膨張を利用して風のように扱ったりしてるのか?
その場合取れる対策はオールマイトがヘドロ相手に使ったように拳による風圧。
水球に包まれてしまったらどうしようもなくなってしまう
けど龍さんは接近戦が苦手っぽいから、どうにかしてそちらに持ち込める事ができたら…
いや、でもそしたら怪我させてしまうし
もしも龍さんに怪我させたらかっちゃんが怖いからなぁ
USJ襲撃事件の後、バスの中でかっちゃんが龍さんに肩を貸したと聞いて心底驚いた
あのかっちゃんが女の子に優しくするだなんて!
しかも名前で呼んでるらしいし…
気になって授業中観察していたらもっと驚く事があって
授業中、かっちゃんは基本的に龍さんの事しか見てない
勿論当てられた時はちゃんと答えるけれど授業聞きながら龍さんの後ろ姿見てるし
休み時間も目で追ってるし
龍さんが他クラスの生徒に絡まれて困ってる時は無理矢理引っ張ってでも助けてるし
さっきだってチアの衣装を着てる龍さんを見てる人たち睨んで上着貸してたし
かっちゃんは龍さんが好きなんだね…!!
いやでもこのまま龍さんが勝ち上がるとかっちゃんとあたるぞ!?
かっちゃんどうするんだろう…。
負けるつもりは無いだろうし、手加減する事も無いだろうけど
そんな事考えていたら常闇君と八百万さんの試合が終わってしまっていた
常闇君の勝ちとなると次は龍さんと常闇君か
2人はどうやって戦うのだろうか
とりあえず麗日さんに話に行かなきゃ!