私はヒーロー
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18
襲撃事件の翌日は臨時休校となり1日明けて私たちは教室へ集まった
重症の相澤先生がミイラになって教室へ現れたのには驚いたけどそれ以上に先生から告げられた体育祭が予定通り開催されることに驚いた
いくらオリンピックに変わるイベントであったとしても襲撃からあまり時間を開けずに行っても良いものなのだろうか
「卒業後はプロ事務所に相棒入りがセオリーだもんな」
上鳴くんの卒業後との言葉を耳が拾ってふと考える
私は卒業後どうなるのだろうか
祖父に言われるがまま
周りに流されるがまま
この学校、このヒーロー科に入学したけれど
私はヒーローになりたいのだろうか?
キッカケになった母さんも、守りたい弟もいないのになぜ私はヒーローをめざしているのだろう
授業中も考え込んでしまい、いつのまにか四限の現代文まで終わってしまった
皆はプロ目指して熱くなってるなぁ
「りんかちゃーんご飯いこ!」
「うん!」
いつものように三奈ちゃんと食堂へ行こうと席を立ったら
麗日さんが熱く燃えていた
「どうした?全然うららかじゃないよ麗日」
「皆!!私!!頑張る!」
麗日さんにつられておおーと腕を掲げる皆を見て、私は笑顔をつくることしかできなかった
***
放課後ー
教室の外には沢山の生徒が集まっていた。
いやいや廊下埋め尽くすってなにごと
帰りたいけどあの中に入る元気ないわ
皆はどうするのだろうと入口をみると爆豪君がドアの前に進んでいった
あー嫌な予感する。
爆豪くんなら何かしちゃってくれそうな気がする
「どけ モブ共」
「ふはっ」
爆豪くんらしすぎて思わず笑ってしまったけど皆には聞こえてなかったようで良かった。
いやでも本当なにしてんの爆豪くん
よくきこえないけど知らないクラスの男の子二人が何か喋ってるし
あれ絶対文句言われてるやつだよね
あ、爆豪くん帰ろうとしてる
この状態で放置するんだ
そう思っていたら幼い頃から見慣れた頭が教室のドアから顔をのぞかせた。
「りんかー!!」
見間違いでも聞き間違いでもなく、あれは桜だ。
桜さんよ、クラスの視線が集中してしまったじゃないか
爆豪くんまで驚いて目パチパチしてるよ
はっずかしい…。
荷物を持ったまま慌てて入口に歩いてくと廊下にいる人の声が耳に入ってくる
あーまた龍の宝玉とか言われてるよ…
近づくと桜は嬉しそうに飛びついてきた
倒れそうになるのを堪えて抱きついてくる桜の背中をトントンと叩く
恥ずかしいけど、桜に抱きつかれるのは嫌いじゃないからなぁ
どうしたのか聞こうとした私を遮って桜は話し始めた
「はじめまして敵の襲撃を耐えたA組の皆さん。桜は1年C組の夢見 桜です!よろしくね?」
抱きつかれてるから桜の顔は見えないけれどきっといつもの可愛い笑顔を浮かべているのだろう
だってクラスの皆が息を飲むのが聞こえるもの
そうだよね!
桜は息を飲むくらい可愛いよね!
うちの自慢の妹、じゃなくて親友ですから!
「桜も皆の事見にきたの?」
「桜は心操について来ただけだよ!あ、これが心操!」
桜の指の先を辿るとさっき爆豪くんと話してた人の一人だ…
目見開いて見下ろしてくるけど私なんかしたかな
桜に抱きつかれてるから羨ましいのかな?
最近桜と会えていなかったからもう少し貸して欲しいなぁ
「いつも桜がお世話になってます」
「…。」
反応なしかーい
A組だからって嫌われた!?
「えっと、心操くんだよね?私は龍りんか。仲良くしてくれると嬉しいな」
なんて…。
笑いかけてみても心操くんの表情は変わらない
反応もない
というか心操くん息してる!?止まってない?
「心操くん?」
やっぱり息してないんじゃない!?
顔赤くなって来たし大丈夫なの?
それともあれかな、私と同じ空気は吸いたくないとかかな
うわ、それならショックだ…。
困っていたら桜が抱きついている腕とは逆の腕が引かれた
「りんか、帰るぞ」
「爆豪くん」
きっと心操くんに無視されてかわいそうだったから助け船を出してくれたのだろうけど
元はと言えば爆豪くんが喧嘩売った感じだったんだからね!
言い返そうと思ったのに桜に腕を引かれた
「りんかは桜と帰るよね?」
私、モテ期かな?
左は爆豪くん、右は桜って幸せすぎでしょ
両手に花とはこの事か
ちょっと二人とも腕を引く力強いけど
ちょっと痛いけど
いや結構痛いけど!!
「3人で帰る?」
「「はぁ?」」
2人して嫌な顔をされてしまった…。
二兎追うものは一兎も得ずかな?
睨み合いするのは良いけど、早く帰りたいなぁ
***
18.5
切島視点
放課後俺たちを見に来た他のクラスのヤツに爆豪が相変わらずの男らしい一言をかましてくれた
まったく爆豪はカッコいいぜ!
爆豪が出て行こうとした扉から、昨日会った龍の親友が顔を出した
昨日も思ったけど、龍の好かれてるなー
「はじめまして敵の襲撃を耐えたA組の皆さん。桜は1年C組の夢見 桜です!よろしくね?」
龍の親友を見ていたクラスの皆が息を飲んだ
龍に見せてた笑顔は無く、敵意に満ちた笑顔で自己紹介したのだ
龍を抱きしめてるとことかもなんかヤバく見える
龍が話しかけたことによって恐ろしい笑顔は消えたがクラスの皆は不安そうに龍を見てる
って爆豪に絡んで来たやつの友達かよ!
しかも、
「まじかー」
あの心操ってヤツ完璧に龍のファンだろ
いや今惚れただけかもしんねーけど
爆豪といい、あの夢見といい龍は変なのに好かれるなー
心操が龍を見てんのが気にくわんかったのか爆豪が腕を引いた
しかし逆の腕には夢見がくっついてるわけで
火花ちってら
2人が龍は自分と帰ると争っているのに中心の人物はのほほんとしている
「3人で帰る?」
思わず吹き出してしまったじゃねーか
火花ちらしてる2人と一緒に帰ろうとするなんて龍は男らしいな!
隣で爆笑してる上鳴に爆豪と夢見の中指が同時に立てられ更に笑ってしまった
襲撃事件の翌日は臨時休校となり1日明けて私たちは教室へ集まった
重症の相澤先生がミイラになって教室へ現れたのには驚いたけどそれ以上に先生から告げられた体育祭が予定通り開催されることに驚いた
いくらオリンピックに変わるイベントであったとしても襲撃からあまり時間を開けずに行っても良いものなのだろうか
「卒業後はプロ事務所に相棒入りがセオリーだもんな」
上鳴くんの卒業後との言葉を耳が拾ってふと考える
私は卒業後どうなるのだろうか
祖父に言われるがまま
周りに流されるがまま
この学校、このヒーロー科に入学したけれど
私はヒーローになりたいのだろうか?
キッカケになった母さんも、守りたい弟もいないのになぜ私はヒーローをめざしているのだろう
授業中も考え込んでしまい、いつのまにか四限の現代文まで終わってしまった
皆はプロ目指して熱くなってるなぁ
「りんかちゃーんご飯いこ!」
「うん!」
いつものように三奈ちゃんと食堂へ行こうと席を立ったら
麗日さんが熱く燃えていた
「どうした?全然うららかじゃないよ麗日」
「皆!!私!!頑張る!」
麗日さんにつられておおーと腕を掲げる皆を見て、私は笑顔をつくることしかできなかった
***
放課後ー
教室の外には沢山の生徒が集まっていた。
いやいや廊下埋め尽くすってなにごと
帰りたいけどあの中に入る元気ないわ
皆はどうするのだろうと入口をみると爆豪君がドアの前に進んでいった
あー嫌な予感する。
爆豪くんなら何かしちゃってくれそうな気がする
「どけ モブ共」
「ふはっ」
爆豪くんらしすぎて思わず笑ってしまったけど皆には聞こえてなかったようで良かった。
いやでも本当なにしてんの爆豪くん
よくきこえないけど知らないクラスの男の子二人が何か喋ってるし
あれ絶対文句言われてるやつだよね
あ、爆豪くん帰ろうとしてる
この状態で放置するんだ
そう思っていたら幼い頃から見慣れた頭が教室のドアから顔をのぞかせた。
「りんかー!!」
見間違いでも聞き間違いでもなく、あれは桜だ。
桜さんよ、クラスの視線が集中してしまったじゃないか
爆豪くんまで驚いて目パチパチしてるよ
はっずかしい…。
荷物を持ったまま慌てて入口に歩いてくと廊下にいる人の声が耳に入ってくる
あーまた龍の宝玉とか言われてるよ…
近づくと桜は嬉しそうに飛びついてきた
倒れそうになるのを堪えて抱きついてくる桜の背中をトントンと叩く
恥ずかしいけど、桜に抱きつかれるのは嫌いじゃないからなぁ
どうしたのか聞こうとした私を遮って桜は話し始めた
「はじめまして敵の襲撃を耐えたA組の皆さん。桜は1年C組の夢見 桜です!よろしくね?」
抱きつかれてるから桜の顔は見えないけれどきっといつもの可愛い笑顔を浮かべているのだろう
だってクラスの皆が息を飲むのが聞こえるもの
そうだよね!
桜は息を飲むくらい可愛いよね!
うちの自慢の妹、じゃなくて親友ですから!
「桜も皆の事見にきたの?」
「桜は心操について来ただけだよ!あ、これが心操!」
桜の指の先を辿るとさっき爆豪くんと話してた人の一人だ…
目見開いて見下ろしてくるけど私なんかしたかな
桜に抱きつかれてるから羨ましいのかな?
最近桜と会えていなかったからもう少し貸して欲しいなぁ
「いつも桜がお世話になってます」
「…。」
反応なしかーい
A組だからって嫌われた!?
「えっと、心操くんだよね?私は龍りんか。仲良くしてくれると嬉しいな」
なんて…。
笑いかけてみても心操くんの表情は変わらない
反応もない
というか心操くん息してる!?止まってない?
「心操くん?」
やっぱり息してないんじゃない!?
顔赤くなって来たし大丈夫なの?
それともあれかな、私と同じ空気は吸いたくないとかかな
うわ、それならショックだ…。
困っていたら桜が抱きついている腕とは逆の腕が引かれた
「りんか、帰るぞ」
「爆豪くん」
きっと心操くんに無視されてかわいそうだったから助け船を出してくれたのだろうけど
元はと言えば爆豪くんが喧嘩売った感じだったんだからね!
言い返そうと思ったのに桜に腕を引かれた
「りんかは桜と帰るよね?」
私、モテ期かな?
左は爆豪くん、右は桜って幸せすぎでしょ
両手に花とはこの事か
ちょっと二人とも腕を引く力強いけど
ちょっと痛いけど
いや結構痛いけど!!
「3人で帰る?」
「「はぁ?」」
2人して嫌な顔をされてしまった…。
二兎追うものは一兎も得ずかな?
睨み合いするのは良いけど、早く帰りたいなぁ
***
18.5
切島視点
放課後俺たちを見に来た他のクラスのヤツに爆豪が相変わらずの男らしい一言をかましてくれた
まったく爆豪はカッコいいぜ!
爆豪が出て行こうとした扉から、昨日会った龍の親友が顔を出した
昨日も思ったけど、龍の好かれてるなー
「はじめまして敵の襲撃を耐えたA組の皆さん。桜は1年C組の夢見 桜です!よろしくね?」
龍の親友を見ていたクラスの皆が息を飲んだ
龍に見せてた笑顔は無く、敵意に満ちた笑顔で自己紹介したのだ
龍を抱きしめてるとことかもなんかヤバく見える
龍が話しかけたことによって恐ろしい笑顔は消えたがクラスの皆は不安そうに龍を見てる
って爆豪に絡んで来たやつの友達かよ!
しかも、
「まじかー」
あの心操ってヤツ完璧に龍のファンだろ
いや今惚れただけかもしんねーけど
爆豪といい、あの夢見といい龍は変なのに好かれるなー
心操が龍を見てんのが気にくわんかったのか爆豪が腕を引いた
しかし逆の腕には夢見がくっついてるわけで
火花ちってら
2人が龍は自分と帰ると争っているのに中心の人物はのほほんとしている
「3人で帰る?」
思わず吹き出してしまったじゃねーか
火花ちらしてる2人と一緒に帰ろうとするなんて龍は男らしいな!
隣で爆笑してる上鳴に爆豪と夢見の中指が同時に立てられ更に笑ってしまった