私はヒーロー
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16
結局私は何も出来なかった
オールマイトに安全な所まで運ばれ
オールマイトのピンチに飛び込んで行くクラスメイトを見ていることしかできなかった。
こんなんじゃヒーローになんてなれないよね
立ち向かう勇気なんてないし
緑谷君達みたいになれるわけ無い
「私は…」
なぜここにいるのだろうか
足場が崩れて行く音がした。
そもそも何故私はここにいるの?
この世界ってなに?
私はナニ?
急に分からなくなってしまった。
神様の気まぐれで生きてた世界と別の世界に連れてこられた
じゃあ私はこの世界でなにをしたら良い?
何を求められているの?
「おい、りんか」
「ば、くごうくん」
「なに座っとんだ」
名前をよばれ、「行くぞ」とまっすぐな瞳で見つめられた
だんだんと爆豪くんの眉間にシワがよる
クラスで見る時は怒鳴るわ顔怖いわでちっとも安心なんでできないのに
今は何故こんなに安心するのだろう
「あ"??」
視界が揺れて涙が溢れ出して来た
昨日もあんだけ泣いたのになぁ
あ、爆豪くん困ってる可愛い
「爆豪!なに龍泣かしてんだ!」
「泣かしとらんわ!」
切島くんが慌てたように走って来て
爆豪くんがいつもの様に怒鳴っている
さっきまでの恐怖がただの悪夢だったんじゃ無いかと思うくらい普通で
思わず笑ってしまった。
爆豪くんはやっぱりヒーローになる人だ。
怖いのに側にいるだけで安心させるなんてヒーローの素質ありまくりだ
少し口悪いけど。
顔怖いけど。
というか安心して
「腰、ぬけた」
「あ"ぁ?」
「あー。あんまゆっくりしてらんねーから、おぶろうか?」
眉間にシワを避けてガンつけてくる爆豪くんと
困ったような笑顔で手を差し伸べてくれる切島くん
やっぱり切島くんの方がヒーローっぽいかも
怒った爆豪くんすっごい怖いよ!!
切島くんにおぶられて集合場所に行くと皆にすごく心配された。
***
16.5
爆豪視点
オールマイトや先生達によって敵が撤退したってのに辺りは嫌な雰囲気が溜まっているようだった
なんだこれは。
敵はもういねぇはずだろが
同じようにクソ髪や半分野郎も辺りを見回している
「龍…?」
半分野郎の呟きが聞こえ視線を辿ると
へたり込んでピクリともしないりんかがいた
この嫌な感じはりんかからか…?
長い髪が邪魔で表情は見えないが
ただごとじゃない事は見れば分かった。
俺がテメェを怖がる訳ねぇだろがクソ
近づくほどゾワリとした嫌な雰囲気が強くなった
「おい、りんか」
名前を呼べば驚いたように見上げてくる灰色の瞳
俺の名前を呼ぶ声は情けなく震えていた
「なに座っとんだ。行くぞ」
立つように施しても返事はなくただ見上げてくるりんかに眉間にシワがよるのが分かった。
どうしたらいいんだ
なんか反応しろや
「立てや鱗女」
前みたく言い返してくると思ってそう言うとりんかの瞳が揺れた
「あ"??」
ぼろぼろと零れ落ちる涙にドキリとした
鱗女と呼ばれるのがそんなに嫌だったんか?
それとも敵になんかされたんか?
こんな時どうしたら良いんだクソ
「爆豪!なに龍泣かしてんだ!」
「泣かしとらんわ!」
クソ髪が慌てたように走って来てそんなことを言うもんだから思わず怒鳴り返しちまった
「女子を泣かすのは男らしくねーぞ爆豪!」
「知らんわ!」
何で泣いたかも、どうしたら泣き止むかもわかんねーんだよ!!
「テメェが泣きやませろやクソ髪!」
クソ髪と話してたら龍が笑った
いつもより子供っぽい笑顔に以前のように顔に熱が集まる
そんな俺を驚いたように見るクソ髪は後で殺すとして、まずは先生の指示通りあちらへ集まらなくてはならない
りんかに立つように言おうと口を開いたら
「腰、ぬけた」
「あ"ぁ?」
「あー。あんまゆっくりしてらんねーから、おぶろうか?」
「な?爆豪」と俺を見てくるクソ髪は何勝手に考えとるんだ。
テメェが言ったんだからテメェがおぶれや
***
クソ髪は何か勘違いしているらしく
リンカをおぶってバスに乗ると俺の隣の席に下ろしやがった
俺は別にりんかが好きなわけじゃねぇ
赤くなったんはりんかがあんな顔するからだ
窓の外を見ながらそう考えていると左肩に重みが加わった
見てみるといつの間に寝たのかりんかがよりかかっえきている
まぁどかすほど邪魔じゃねぇし
しかたないからほっといてやるかとりんかから目を離すとニヤニヤした顔で見てくるクソ髪と黒目
そしてあり得ないものを見たかのようなデクの顔
「っ!!!!」
怒鳴ろうと思ったのに横でりんかが寝てるから怒鳴れずこめかみがヒクつく
「あはは〜爆豪もりんかちゃんには優しいんだねー」
「龍がしゃがみこんでたら爆豪真っ先に近づいてったからなー!」
「あん時の龍怖くて俺達近づけなかったのに男らしかったぜ爆豪!」とか好き勝手話すクソ髪は後で覚悟しとけよ
調子に乗ってアホ面達まで話に入ってきやがった
静かにしやがれ
龍が起きるだろが
「爆豪、龍に笑いかけられただけで真っ赤だったもんなー!」
「クソ髪!!…っ!」
頭にきて怒鳴るがりんかが身動きをしたから思わず止まってしまった
それを見て笑う奴等は後で殺す!!
楽しんでる奴等にイライラしているとやっとバスが到着した。
「おい、起きやがれ」
「りんか」と呼びかけると周りがざわついた
アホ面達がギャーギャー騒いでいるが無視だ
「ばくごーくん」
寝起きでなんかとろっとした表情で名前を呼ばれてまた心臓が跳ねる
クラスの奴等に見せるのも癪で頭を鷲掴みにして下を向かせた
ちょうどバスが到着したからりんかの頭から手を離して先に降りた
モブ共がうるせぇ
「おい爆豪ってば!詳しく聞かせろ!!」
「うるせぇ!殺すぞアホ面ぁ!!」
「爆豪くん!」
焦ったようにバスから降りてきたりんかを振り向くとうっすら顔が赤くなっている
「あの、よりかかっちゃってごめんね」
いつもは笑ってばかりなのに、今日はコロコロ表情かえる
コイツのいろんな顔を見るのは悪くねぇ
なにも言わない俺におそるおそると言った感じに名前を呼ぶりんかを見てそう思った。
「貸しだ」
別に肩くらいなんでもねぇけどな
結局私は何も出来なかった
オールマイトに安全な所まで運ばれ
オールマイトのピンチに飛び込んで行くクラスメイトを見ていることしかできなかった。
こんなんじゃヒーローになんてなれないよね
立ち向かう勇気なんてないし
緑谷君達みたいになれるわけ無い
「私は…」
なぜここにいるのだろうか
足場が崩れて行く音がした。
そもそも何故私はここにいるの?
この世界ってなに?
私はナニ?
急に分からなくなってしまった。
神様の気まぐれで生きてた世界と別の世界に連れてこられた
じゃあ私はこの世界でなにをしたら良い?
何を求められているの?
「おい、りんか」
「ば、くごうくん」
「なに座っとんだ」
名前をよばれ、「行くぞ」とまっすぐな瞳で見つめられた
だんだんと爆豪くんの眉間にシワがよる
クラスで見る時は怒鳴るわ顔怖いわでちっとも安心なんでできないのに
今は何故こんなに安心するのだろう
「あ"??」
視界が揺れて涙が溢れ出して来た
昨日もあんだけ泣いたのになぁ
あ、爆豪くん困ってる可愛い
「爆豪!なに龍泣かしてんだ!」
「泣かしとらんわ!」
切島くんが慌てたように走って来て
爆豪くんがいつもの様に怒鳴っている
さっきまでの恐怖がただの悪夢だったんじゃ無いかと思うくらい普通で
思わず笑ってしまった。
爆豪くんはやっぱりヒーローになる人だ。
怖いのに側にいるだけで安心させるなんてヒーローの素質ありまくりだ
少し口悪いけど。
顔怖いけど。
というか安心して
「腰、ぬけた」
「あ"ぁ?」
「あー。あんまゆっくりしてらんねーから、おぶろうか?」
眉間にシワを避けてガンつけてくる爆豪くんと
困ったような笑顔で手を差し伸べてくれる切島くん
やっぱり切島くんの方がヒーローっぽいかも
怒った爆豪くんすっごい怖いよ!!
切島くんにおぶられて集合場所に行くと皆にすごく心配された。
***
16.5
爆豪視点
オールマイトや先生達によって敵が撤退したってのに辺りは嫌な雰囲気が溜まっているようだった
なんだこれは。
敵はもういねぇはずだろが
同じようにクソ髪や半分野郎も辺りを見回している
「龍…?」
半分野郎の呟きが聞こえ視線を辿ると
へたり込んでピクリともしないりんかがいた
この嫌な感じはりんかからか…?
長い髪が邪魔で表情は見えないが
ただごとじゃない事は見れば分かった。
俺がテメェを怖がる訳ねぇだろがクソ
近づくほどゾワリとした嫌な雰囲気が強くなった
「おい、りんか」
名前を呼べば驚いたように見上げてくる灰色の瞳
俺の名前を呼ぶ声は情けなく震えていた
「なに座っとんだ。行くぞ」
立つように施しても返事はなくただ見上げてくるりんかに眉間にシワがよるのが分かった。
どうしたらいいんだ
なんか反応しろや
「立てや鱗女」
前みたく言い返してくると思ってそう言うとりんかの瞳が揺れた
「あ"??」
ぼろぼろと零れ落ちる涙にドキリとした
鱗女と呼ばれるのがそんなに嫌だったんか?
それとも敵になんかされたんか?
こんな時どうしたら良いんだクソ
「爆豪!なに龍泣かしてんだ!」
「泣かしとらんわ!」
クソ髪が慌てたように走って来てそんなことを言うもんだから思わず怒鳴り返しちまった
「女子を泣かすのは男らしくねーぞ爆豪!」
「知らんわ!」
何で泣いたかも、どうしたら泣き止むかもわかんねーんだよ!!
「テメェが泣きやませろやクソ髪!」
クソ髪と話してたら龍が笑った
いつもより子供っぽい笑顔に以前のように顔に熱が集まる
そんな俺を驚いたように見るクソ髪は後で殺すとして、まずは先生の指示通りあちらへ集まらなくてはならない
りんかに立つように言おうと口を開いたら
「腰、ぬけた」
「あ"ぁ?」
「あー。あんまゆっくりしてらんねーから、おぶろうか?」
「な?爆豪」と俺を見てくるクソ髪は何勝手に考えとるんだ。
テメェが言ったんだからテメェがおぶれや
***
クソ髪は何か勘違いしているらしく
リンカをおぶってバスに乗ると俺の隣の席に下ろしやがった
俺は別にりんかが好きなわけじゃねぇ
赤くなったんはりんかがあんな顔するからだ
窓の外を見ながらそう考えていると左肩に重みが加わった
見てみるといつの間に寝たのかりんかがよりかかっえきている
まぁどかすほど邪魔じゃねぇし
しかたないからほっといてやるかとりんかから目を離すとニヤニヤした顔で見てくるクソ髪と黒目
そしてあり得ないものを見たかのようなデクの顔
「っ!!!!」
怒鳴ろうと思ったのに横でりんかが寝てるから怒鳴れずこめかみがヒクつく
「あはは〜爆豪もりんかちゃんには優しいんだねー」
「龍がしゃがみこんでたら爆豪真っ先に近づいてったからなー!」
「あん時の龍怖くて俺達近づけなかったのに男らしかったぜ爆豪!」とか好き勝手話すクソ髪は後で覚悟しとけよ
調子に乗ってアホ面達まで話に入ってきやがった
静かにしやがれ
龍が起きるだろが
「爆豪、龍に笑いかけられただけで真っ赤だったもんなー!」
「クソ髪!!…っ!」
頭にきて怒鳴るがりんかが身動きをしたから思わず止まってしまった
それを見て笑う奴等は後で殺す!!
楽しんでる奴等にイライラしているとやっとバスが到着した。
「おい、起きやがれ」
「りんか」と呼びかけると周りがざわついた
アホ面達がギャーギャー騒いでいるが無視だ
「ばくごーくん」
寝起きでなんかとろっとした表情で名前を呼ばれてまた心臓が跳ねる
クラスの奴等に見せるのも癪で頭を鷲掴みにして下を向かせた
ちょうどバスが到着したからりんかの頭から手を離して先に降りた
モブ共がうるせぇ
「おい爆豪ってば!詳しく聞かせろ!!」
「うるせぇ!殺すぞアホ面ぁ!!」
「爆豪くん!」
焦ったようにバスから降りてきたりんかを振り向くとうっすら顔が赤くなっている
「あの、よりかかっちゃってごめんね」
いつもは笑ってばかりなのに、今日はコロコロ表情かえる
コイツのいろんな顔を見るのは悪くねぇ
なにも言わない俺におそるおそると言った感じに名前を呼ぶりんかを見てそう思った。
「貸しだ」
別に肩くらいなんでもねぇけどな