私はヒーロー
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14
昼食を食べ終わって相澤先生の呼び出し通りに職員室へ行くと相澤先生はどこかへ行ってしまっていていなかった
さっきの騒ぎの関係かなぁ
どうしたらいいんだろ…。
「あぁ、君が龍さんかい?」
「あ、はい」
悩んでいたらのっぺりとした先生に声をかけられ
相澤先生はマスコミの対応に行っているからまた後日話しをするとの伝言を伝えられた
先生、大変だなぁ
ちなみにのっぺり先生はセメントス先生というらしい
***
委員長が委員長になりました!
昼休みのパニックを収めた功績を買われて
、緑谷くんが言い出したことによって委員長が委員長になった
よろしくね、委員長!
今日は付いてないと思ったけど
先生はかっこいいし
爆豪くんは可愛いし
委員長は委員長になるしで
いい日なのかな!
そんな事を思っていたのに
放課後門をくぐると携帯を持った数人に囲まれた
「龍の宝玉ですよね!写真撮ってもいいですか?」
「本当に雄英の生徒だったんだな!」
やはり私は今日ついていないらしい
数人とは言え門の前で固まられると他の人の迷惑だし、姫ちゃんが家で待ってるから早く帰りたいのに
ヒーロー助けてくれないかな…。
「あの、そろそろ帰らなきゃいけないのですが…」
「龍の宝玉って声まで可愛い!」
「録音しとけば良かったーー」
「なんか喋ってくださいよ!」
さっきからこの調子で何か言うたびに過剰に反応されるわ、その割に話しは聞いてくれないわでそろそろ疲れてしまった
でも、思わずため息をついたのがいけなかった
「おーおーため息ですか。龍の宝玉さんよ」
ガラリと雰囲気を変えた人達に恐怖が込み上げる
「お高く纏まりやがって、俺らとは住む世界が違いますよーってか?」
「広告とかでも思ったけど、やっぱ嫌いだわ」
逃げなくてはと思ったときはもう遅かった。
安全な学校に入ろうにも男の人2人と女の人1人が通れないようにしてるし
反対側は男女1人ずつで抜けることはできそうだが、私の足じゃ追いつかれる可能性が高い
誰か…!!
周りにはもう帰る生徒はおらず助けを呼べない
「アタシ達、アンタみたいな綺麗な人間が大嫌いなんだよね」
にやにやと嫌な笑みを浮かべた女の人の後ろに先程から停まっていた車が目に入り、嫌な予感がした。
ここで捕まっちゃいけない。
あの車に乗せられたら終わりだ。
でもどうしたらいい?
車じゃ追いつかれてしまう
どうしたら…。
『りんか、走れ!!!!』
知らない声と共に足が動いた
学校と反対側の2人の間を通り抜け必死に走った
後ろから聞こえる罵声と足音を耳が拾うも振り向く余裕は無く
ひたすら音が聞こえなくなるまで走った
逃げ切らなくては
捕まってはいけない
逃げろ!
逃げきろ!!!
家について鍵をかけてやっと息ができた。
家はオートロックだし玄関には監視カメラだってある
大丈夫。きっと大丈夫。
心臓は激しく脈を打つ
大丈夫。
自分に言い聞かせていると涙が溢れた
あそこまでハッキリとした悪意に触れたのははじめてだった
実家では祖父によって関わる人は決められていたし
学校までは送り迎えだってあった
苦手な祖父によって守られていたのだ。
ヒーローは助けに来てくれなかった
先生も助けてくれなかった
助けてくれたのはきっと神様だ。あの時の声はきっと玉依姫命(たまよりひめのみこと)だ
「ひ、ひめちゃん…!」
縋り付きたくてリビングに駆け込んだ
いつものようにベッドの上で本を読んでる姫ちゃんに、大丈夫だと言って欲しくて
「どうして…?」
ベッドの上には何も無くて
誰の声も聞こえなくて
母と弟がいなくなったように
姫ちゃんもいなくなってしまった。
私はこの世界で誰を頼ればいいの?
母さんと風火はいなくなってしまうし
お爺様も父さんも頼れない
桜のような子供に頼る訳にもいかない
神様もいなくなってしまった
「どうしたらいいのっ…‼︎」
溢れてくる涙を止めることができない
「ヒーローがいるなら助けて…。」
ただひたすらに
空の知らない雨を降らせるしかなかった
昼食を食べ終わって相澤先生の呼び出し通りに職員室へ行くと相澤先生はどこかへ行ってしまっていていなかった
さっきの騒ぎの関係かなぁ
どうしたらいいんだろ…。
「あぁ、君が龍さんかい?」
「あ、はい」
悩んでいたらのっぺりとした先生に声をかけられ
相澤先生はマスコミの対応に行っているからまた後日話しをするとの伝言を伝えられた
先生、大変だなぁ
ちなみにのっぺり先生はセメントス先生というらしい
***
委員長が委員長になりました!
昼休みのパニックを収めた功績を買われて
、緑谷くんが言い出したことによって委員長が委員長になった
よろしくね、委員長!
今日は付いてないと思ったけど
先生はかっこいいし
爆豪くんは可愛いし
委員長は委員長になるしで
いい日なのかな!
そんな事を思っていたのに
放課後門をくぐると携帯を持った数人に囲まれた
「龍の宝玉ですよね!写真撮ってもいいですか?」
「本当に雄英の生徒だったんだな!」
やはり私は今日ついていないらしい
数人とは言え門の前で固まられると他の人の迷惑だし、姫ちゃんが家で待ってるから早く帰りたいのに
ヒーロー助けてくれないかな…。
「あの、そろそろ帰らなきゃいけないのですが…」
「龍の宝玉って声まで可愛い!」
「録音しとけば良かったーー」
「なんか喋ってくださいよ!」
さっきからこの調子で何か言うたびに過剰に反応されるわ、その割に話しは聞いてくれないわでそろそろ疲れてしまった
でも、思わずため息をついたのがいけなかった
「おーおーため息ですか。龍の宝玉さんよ」
ガラリと雰囲気を変えた人達に恐怖が込み上げる
「お高く纏まりやがって、俺らとは住む世界が違いますよーってか?」
「広告とかでも思ったけど、やっぱ嫌いだわ」
逃げなくてはと思ったときはもう遅かった。
安全な学校に入ろうにも男の人2人と女の人1人が通れないようにしてるし
反対側は男女1人ずつで抜けることはできそうだが、私の足じゃ追いつかれる可能性が高い
誰か…!!
周りにはもう帰る生徒はおらず助けを呼べない
「アタシ達、アンタみたいな綺麗な人間が大嫌いなんだよね」
にやにやと嫌な笑みを浮かべた女の人の後ろに先程から停まっていた車が目に入り、嫌な予感がした。
ここで捕まっちゃいけない。
あの車に乗せられたら終わりだ。
でもどうしたらいい?
車じゃ追いつかれてしまう
どうしたら…。
『りんか、走れ!!!!』
知らない声と共に足が動いた
学校と反対側の2人の間を通り抜け必死に走った
後ろから聞こえる罵声と足音を耳が拾うも振り向く余裕は無く
ひたすら音が聞こえなくなるまで走った
逃げ切らなくては
捕まってはいけない
逃げろ!
逃げきろ!!!
家について鍵をかけてやっと息ができた。
家はオートロックだし玄関には監視カメラだってある
大丈夫。きっと大丈夫。
心臓は激しく脈を打つ
大丈夫。
自分に言い聞かせていると涙が溢れた
あそこまでハッキリとした悪意に触れたのははじめてだった
実家では祖父によって関わる人は決められていたし
学校までは送り迎えだってあった
苦手な祖父によって守られていたのだ。
ヒーローは助けに来てくれなかった
先生も助けてくれなかった
助けてくれたのはきっと神様だ。あの時の声はきっと玉依姫命(たまよりひめのみこと)だ
「ひ、ひめちゃん…!」
縋り付きたくてリビングに駆け込んだ
いつものようにベッドの上で本を読んでる姫ちゃんに、大丈夫だと言って欲しくて
「どうして…?」
ベッドの上には何も無くて
誰の声も聞こえなくて
母と弟がいなくなったように
姫ちゃんもいなくなってしまった。
私はこの世界で誰を頼ればいいの?
母さんと風火はいなくなってしまうし
お爺様も父さんも頼れない
桜のような子供に頼る訳にもいかない
神様もいなくなってしまった
「どうしたらいいのっ…‼︎」
溢れてくる涙を止めることができない
「ヒーローがいるなら助けて…。」
ただひたすらに
空の知らない雨を降らせるしかなかった