私はヒーロー
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13
「りんかちゃんご飯いこ!」
「うん」
私は少し桜に似ている芦戸三奈ちゃんと仲良くなった
席は離れているし性格もどちらかというと反対だけど一緒にいて楽だ。
まぁクラスの女の子皆いい子だけどね
「緑谷が委員長かー。まぁ目立ってたしこの前のすごかったもんね」
「三奈ちゃんも委員長なりたかったんやねー」
「そりゃなりたいよ!なんたってトップヒーローになる勉強にもなるしね!」
いい笑顔で次こそはと言っている三奈ちゃんに憧れる反面
緑谷くん達を見たときみたいなモヤモヤとした感情が湧き上がってきた
なぜ、そんなに一生懸命になれるの?
なぜ、怪我をしてまで人助けしたいと思えるの?
なぜ?
ウゥーーーー!!!!
「警報!?」
ーーセキュリティ3が突破されました
ーー生徒の皆さんはすみやかに屋外へ避難して下さい
入り口近くに座っていた私たちの方へ大勢の生徒が雪崩れ込んできた
潰される…!
「押さないでください…!いたっ!!」
三奈ちゃんとはあっという間に逸れてしまった
知らない人達に押し潰されるわ
背中押されるのに前には進めないわ
朝の事もあるし今日は占い最下位かな…。
押しつぶされながらそんなことを考えていたら誰かの足に引っかかってしまった
倒れる!!!
痛みを覚悟して目をつぶると誰かに腕を引かれ胸板にぶつかった
「なにしとんだ」
「あ、ありがとうございます」
近すぎて顔は見えないけれどしっかりした胸板と声の低さから男の人であることは分かって少し緊張する
あ、なんか甘い匂いする
って私は変態か!!!!
匂い嗅いじゃだめでしょ!!
恥ずかしくてもぞもぞと動いていたらじっとしとけと言われた。
彼はヒーロー科の生徒なのだろうか?
すぐに人助けできるなんてすごいなぁ
ぶつかる人にクソがとか殺すぞとか言ってるけど…。
離れようにも人が多すぎて動けずにいるも、助けてくれた口の悪いヒーローさんが力を入れてくれているらしく先程のように苦しくはない
口は悪いけど優しい人なんだな…。
「大丈ー夫!!」
委員長の声だ!
委員長がなんか言ってる!
委員長の言葉によって混乱は収まり
助けてくれた人の顔が見れるくらいまで落ち着いた
見上げるとシワのよった眉間と赤い瞳、そして風火に似ているクリーム色の髪の
「爆豪、くん」
入学して髪の色が風火に似てるから気になってたけど
大声で怒鳴るわ乱暴だわで怖くて近づけなかった爆豪くんの顔があった。
「助けてくれてありがとう」
「ふらふら視界に入ってくんじゃねぇ鱗女」
「え?」
反射で左頬の鱗を手で隠した
鱗…女……?
体の鱗は見えないように隠してるけど左目の下の鱗はどうしようもなくて
一応髪の毛で隠すようにはしてるけど…。
助けてくれたから優しい人と思ったのに
人が気にしてることを言うなんて嫌な人だなぁ
「一応、気にしてるからその呼び方はやめてほしい」
「あ?」
「私は龍って名前です。爆発男さん」
普段ならこんなこといわないけど
ほっといたらずっとこのままな気がして言い返した
でも怖いから退散しよう!
ポカンとしている爆豪くんにもう一度お礼を言って回れ右をした
「りんかだろが。」
逃げようとしていたのに名前を呼ばれて驚いて振り向いてしまった
驚く私にしてやったりな笑顔をむけて「てめぇの名前くらい知っとるわ」と言って爆豪君は食堂から出て行った
爆豪くんってあんな人だったんだ
なにあのしてやったりの笑顔かわいい
いつもの凶悪そうな顔はどうしたの
三奈ちゃんが入り口近くで固まっていた私を見つけて声をかけるまで
私の頭は爆豪くんの笑顔でいっぱいいっぱいだった
「りんかちゃんどうしたの?固まってたけど?」
「爆豪くんって可愛いんだなぁって思って…」
「んん!!?爆豪!??りんかちゃん頭打った??」
***
13.5
爆豪視点
窓際、前から3番目
授業中金髪の女の首元で何かが太陽の光を反射して光っているのが目についた
なんだありゃ、ガラスか?
よく見てみるとそれは透明な鱗のようだ
チラチラひかってやがる
モブの分際で授業の邪魔してんじゃねぇよ
***
警報が鳴ったと思ったら生徒が一斉に出入口に押し寄せた
雄英に通っとるやつがなにやっとんだ
「くそ押すんじゃねぇ!殺すぞ!!」
いくら言っても周りは焦りすぎて聞こえてねぇし、アホ面たちともはぐれた
「押さないでください…!いたっ!!」
最近よく耳に入ってくる声が聞こえ思わず振り返ると潰されてる鱗女
なにしとんだあいつは
また人にぶつかった。どんくせぇ
周りもなんであいつの声が聞こえてねーんだよ
目で追っていたら何かに躓いたのか体が傾いた
「なにしとんだ」
「あ、ありがとうございます」
思わず腕を引いてしまったが、コイツは俺だと分かってないようで
分けが分からんがイラついた
なんで俺ばっかり気にしてんだクソが
周りはやっとコイツの事に気がついたらしく
あわよくばといった顔で近づいてくる野郎達にさらにイラついて
コイツに触れないよう肘で押しのけてやった
「近寄るんじゃねぇぞクソが」
ざまぁみろと思っていたら腕の中で鱗女がもぞもぞと動いた
肩ほどしかない身長の女を見下ろすとどこからか伸びてきている手に気がついて何かがキレた
じっとしとけとだけ伝えて伸びて来ていた腕を捻りあげる
「モブの分際で触ってんじゃねぇ。殺すぞ」
睨みをきかせるとソイツはそそくさと逃げてった
ひたすら伸びてくる腕をはたき落としていたら
「大丈ー夫!!」
クソうぜえメガネが非常口の上でなんかさけんでやがる
ひとまず混乱が落ち着いて周りに余裕ができ
見上げてきた鱗女と目があった
「爆豪、くん」
コイツの目の中に俺の髪がうつるとさっきまでのイライラはどこかへ行ってしまった。
「助けてくれてありがとう」
「ふらふら視界に入ってくんじゃねぇ鱗女」
「え?」
左頬を手で隠した鱗女の瞳が濁って
下を向いちまった
そんな顔してんじゃねぇよ
「一応、気にしてるからその呼び方はやめてほしい」
「あ?」
「私は龍って名前です。爆発男さん」
拗ねたように口を尖らせて言い返してきたコイツは普段のヘラヘラしてるのとは違って
珍しい表情。
爆発男と呼ばれた事とかどうでも良かった
言い返してスッキリしたのか、もう一度お礼を言って鱗女ら回れ右をした
このまま言われっぱなしで終われるかよ…。
授業中後ろ姿が気になって仕方ねぇし
いつも視界に入ってきやがるし
声だっていつも耳に入ってきやがるし
名前だって
「りんかだろうが。」
驚いた顔で振り向いたりんかに
してやったりな笑顔をむけてやった
「てめぇの名前くらい知っとるわ」
龍りんか。知らねぇわけねーだろ。
何か言い返してくるかと思って言ってやったのに、結局俺は逃げるように食堂から出た。
「か、かっちゃん?顔赤いけど、どうしたの?」
「うるせぇクソナード!!」
大丈夫?などといつもの気にくわない顔で聞いてくるデクを無視する
顔が赤いのくらいわかっとるわ
アイツが、りんかがあんな顔しやがるから…!
名前呼んだくらいで嬉しそうに笑うなや!!
「りんかちゃんご飯いこ!」
「うん」
私は少し桜に似ている芦戸三奈ちゃんと仲良くなった
席は離れているし性格もどちらかというと反対だけど一緒にいて楽だ。
まぁクラスの女の子皆いい子だけどね
「緑谷が委員長かー。まぁ目立ってたしこの前のすごかったもんね」
「三奈ちゃんも委員長なりたかったんやねー」
「そりゃなりたいよ!なんたってトップヒーローになる勉強にもなるしね!」
いい笑顔で次こそはと言っている三奈ちゃんに憧れる反面
緑谷くん達を見たときみたいなモヤモヤとした感情が湧き上がってきた
なぜ、そんなに一生懸命になれるの?
なぜ、怪我をしてまで人助けしたいと思えるの?
なぜ?
ウゥーーーー!!!!
「警報!?」
ーーセキュリティ3が突破されました
ーー生徒の皆さんはすみやかに屋外へ避難して下さい
入り口近くに座っていた私たちの方へ大勢の生徒が雪崩れ込んできた
潰される…!
「押さないでください…!いたっ!!」
三奈ちゃんとはあっという間に逸れてしまった
知らない人達に押し潰されるわ
背中押されるのに前には進めないわ
朝の事もあるし今日は占い最下位かな…。
押しつぶされながらそんなことを考えていたら誰かの足に引っかかってしまった
倒れる!!!
痛みを覚悟して目をつぶると誰かに腕を引かれ胸板にぶつかった
「なにしとんだ」
「あ、ありがとうございます」
近すぎて顔は見えないけれどしっかりした胸板と声の低さから男の人であることは分かって少し緊張する
あ、なんか甘い匂いする
って私は変態か!!!!
匂い嗅いじゃだめでしょ!!
恥ずかしくてもぞもぞと動いていたらじっとしとけと言われた。
彼はヒーロー科の生徒なのだろうか?
すぐに人助けできるなんてすごいなぁ
ぶつかる人にクソがとか殺すぞとか言ってるけど…。
離れようにも人が多すぎて動けずにいるも、助けてくれた口の悪いヒーローさんが力を入れてくれているらしく先程のように苦しくはない
口は悪いけど優しい人なんだな…。
「大丈ー夫!!」
委員長の声だ!
委員長がなんか言ってる!
委員長の言葉によって混乱は収まり
助けてくれた人の顔が見れるくらいまで落ち着いた
見上げるとシワのよった眉間と赤い瞳、そして風火に似ているクリーム色の髪の
「爆豪、くん」
入学して髪の色が風火に似てるから気になってたけど
大声で怒鳴るわ乱暴だわで怖くて近づけなかった爆豪くんの顔があった。
「助けてくれてありがとう」
「ふらふら視界に入ってくんじゃねぇ鱗女」
「え?」
反射で左頬の鱗を手で隠した
鱗…女……?
体の鱗は見えないように隠してるけど左目の下の鱗はどうしようもなくて
一応髪の毛で隠すようにはしてるけど…。
助けてくれたから優しい人と思ったのに
人が気にしてることを言うなんて嫌な人だなぁ
「一応、気にしてるからその呼び方はやめてほしい」
「あ?」
「私は龍って名前です。爆発男さん」
普段ならこんなこといわないけど
ほっといたらずっとこのままな気がして言い返した
でも怖いから退散しよう!
ポカンとしている爆豪くんにもう一度お礼を言って回れ右をした
「りんかだろが。」
逃げようとしていたのに名前を呼ばれて驚いて振り向いてしまった
驚く私にしてやったりな笑顔をむけて「てめぇの名前くらい知っとるわ」と言って爆豪君は食堂から出て行った
爆豪くんってあんな人だったんだ
なにあのしてやったりの笑顔かわいい
いつもの凶悪そうな顔はどうしたの
三奈ちゃんが入り口近くで固まっていた私を見つけて声をかけるまで
私の頭は爆豪くんの笑顔でいっぱいいっぱいだった
「りんかちゃんどうしたの?固まってたけど?」
「爆豪くんって可愛いんだなぁって思って…」
「んん!!?爆豪!??りんかちゃん頭打った??」
***
13.5
爆豪視点
窓際、前から3番目
授業中金髪の女の首元で何かが太陽の光を反射して光っているのが目についた
なんだありゃ、ガラスか?
よく見てみるとそれは透明な鱗のようだ
チラチラひかってやがる
モブの分際で授業の邪魔してんじゃねぇよ
***
警報が鳴ったと思ったら生徒が一斉に出入口に押し寄せた
雄英に通っとるやつがなにやっとんだ
「くそ押すんじゃねぇ!殺すぞ!!」
いくら言っても周りは焦りすぎて聞こえてねぇし、アホ面たちともはぐれた
「押さないでください…!いたっ!!」
最近よく耳に入ってくる声が聞こえ思わず振り返ると潰されてる鱗女
なにしとんだあいつは
また人にぶつかった。どんくせぇ
周りもなんであいつの声が聞こえてねーんだよ
目で追っていたら何かに躓いたのか体が傾いた
「なにしとんだ」
「あ、ありがとうございます」
思わず腕を引いてしまったが、コイツは俺だと分かってないようで
分けが分からんがイラついた
なんで俺ばっかり気にしてんだクソが
周りはやっとコイツの事に気がついたらしく
あわよくばといった顔で近づいてくる野郎達にさらにイラついて
コイツに触れないよう肘で押しのけてやった
「近寄るんじゃねぇぞクソが」
ざまぁみろと思っていたら腕の中で鱗女がもぞもぞと動いた
肩ほどしかない身長の女を見下ろすとどこからか伸びてきている手に気がついて何かがキレた
じっとしとけとだけ伝えて伸びて来ていた腕を捻りあげる
「モブの分際で触ってんじゃねぇ。殺すぞ」
睨みをきかせるとソイツはそそくさと逃げてった
ひたすら伸びてくる腕をはたき落としていたら
「大丈ー夫!!」
クソうぜえメガネが非常口の上でなんかさけんでやがる
ひとまず混乱が落ち着いて周りに余裕ができ
見上げてきた鱗女と目があった
「爆豪、くん」
コイツの目の中に俺の髪がうつるとさっきまでのイライラはどこかへ行ってしまった。
「助けてくれてありがとう」
「ふらふら視界に入ってくんじゃねぇ鱗女」
「え?」
左頬を手で隠した鱗女の瞳が濁って
下を向いちまった
そんな顔してんじゃねぇよ
「一応、気にしてるからその呼び方はやめてほしい」
「あ?」
「私は龍って名前です。爆発男さん」
拗ねたように口を尖らせて言い返してきたコイツは普段のヘラヘラしてるのとは違って
珍しい表情。
爆発男と呼ばれた事とかどうでも良かった
言い返してスッキリしたのか、もう一度お礼を言って鱗女ら回れ右をした
このまま言われっぱなしで終われるかよ…。
授業中後ろ姿が気になって仕方ねぇし
いつも視界に入ってきやがるし
声だっていつも耳に入ってきやがるし
名前だって
「りんかだろうが。」
驚いた顔で振り向いたりんかに
してやったりな笑顔をむけてやった
「てめぇの名前くらい知っとるわ」
龍りんか。知らねぇわけねーだろ。
何か言い返してくるかと思って言ってやったのに、結局俺は逃げるように食堂から出た。
「か、かっちゃん?顔赤いけど、どうしたの?」
「うるせぇクソナード!!」
大丈夫?などといつもの気にくわない顔で聞いてくるデクを無視する
顔が赤いのくらいわかっとるわ
アイツが、りんかがあんな顔しやがるから…!
名前呼んだくらいで嬉しそうに笑うなや!!