私はヒーロー
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12
「お嬢さん!オールマイトについて…貴女もしかして龍の宝玉!?」
「なに?龍の宝玉だって!!?」
オールマイトについての情報を得ようと学校前にはマスコミが集まっていた
私こういうのから逃げるの下手なんだよなぁ
苦笑いで通してくださいと言っても彼等は全く話しを聞いてくれない
いい加減にしてくれないかな
私は動物園の動物じゃないんだからね
というか許可無しに撮影せんで欲しいわ
「遅刻してしまうのでそろそろ…」
「龍の宝玉こちらにも一枚お願いします!」
「龍の宝玉からみたヒーローとは聞かせてください!」
「龍の宝玉!」
色々言いたいことはあるけど1つ言わせて欲しい
私の名前龍の宝玉じゃないからな!!!!
そんな恥ずかしい名前連呼しないで!!
だんだんイライラしてきたわ
ここは一言ガツンというしか無いよね遅刻したくないし
「龍、なにもたもたしてる。時間の無駄だろうが」
「相澤、先生?」
「生徒の通学を妨害しないでください。オールマイトは今日非番です。授業の妨げになるんでお引き取り下さい」
マスコミをかき分けて来たらしい先生はカメラから私を隠すように前に立ち
それだけ言うと返事を聞くことなく私の腕を引いて門をくぐった
先生見た目だらしないけどカッコいい
大人の余裕素敵
見た目小汚いけど
「ありがとうございます」
「あれくらい対処できるようなっとけよ」
ポンと頭に乗せられた手は大きくてガッチリしていて
先生、やっぱりどんな格好しててもカッコいいわ
惚れそうになったわ
「そういえば龍、昼飯食ったら職員室こい」
「え、あ。はい。分かりました」
浮かれた気持ちから一変して不安が押し寄せてきた
私はいったい何をしただろうか?
遅刻もまだしてないし、広告について?いやそれなら1番はじめに言うだろうし…
なんだろう
***
私は今まで見たことがないものを見ている
学級委員決めという、よっぽどリーダーシップのある人がいない限り押し付け合いになる話が
このクラスでは我も我もと手を挙げている
変わってるなぁヒーロー科
結局投票で決めることになった
皆んな自分に入れるって不思議すぎでしょ
委員長って言ったら委員長しかいないよね!
私が投票するのはもちろん、入学してから勝手に委員長呼びをさせてもらってる飯田くんだ
「一票…!!!僕に入れてくれた人がいるだと!!」
「てことは他の人に入れたのね…」
結局委員長は委員長にならず(まぎらわしい)
緑谷くんが委員長で八百万さんが副委員長に決まった。
***
12.5
相澤先生視点
美しい金色の髪に
見るものを引きつける灰色の瞳
写真越しでも人々を魅了する雰囲気
龍カンパニーの仕事以外、どんな仕事も受け付けない
龍に隠された宝玉
「彼女はどちらにでも傾いてしまえる危うさがあるから、注意してあげてほしい」
生徒の名簿を見ているときに校長から言われた言葉だ。
しかし見ている限り校長の感じた危うさと言うのは感じられない
確かに綺麗な容姿と不思議な雰囲気を持っているが
少し大人びて見えるくらいの普通の生徒だ
「これはダメだな」
戦闘訓練の動画を見ていたら龍だけ周りから浮いているように見えた
理由はやる気の無さ
緑谷と爆豪の試合を見て力が入っている周りとは違い、龍はすぐに諦めてしまった
授業だからか、入試で見せた懸命さはなく
轟が部屋に到着するまでに時間はあるのに、策を考えている様子も無かった
「このままじゃ周りまで腐らせる」
変わる様子がないようなら除籍だな
しかし龍りんかは俺の一存では除籍させることはできない
校長に話すか…。
***
龍の話しを校長にする暇はオールマイトを求めて集まったマスコミによって奪われた
まったく、時間の無駄だ
「龍の宝玉がいるらしいぞ!」
「なに!!オールマイトじゃなく龍の宝玉の写真撮って帰ったら十分だろ。」
「高く売れるしな!」
生徒のの名前が聞こえた方を見るとマスコミが誰かに集まっていた
中心にいるのはきっとうちのクラスの龍りんかだろう
まったく迷惑なもんだな…
マスコミをかきわけ龍の元へ向かい、顔を見て背筋が冷えた
表情は笑っているが瞳が濁っており
今にも攻撃してしまいそうな不安定さがあった
「彼女はどちらにでも傾いてしまえる危うさがあるから、注意してあげてほしい」
校長の心配はこれか…。
カメラを向ける記者から龍を隠すように前にでると、龍の瞳が大きく見開かれた
「龍、なにもたもたしてる。時間の無駄だろうが」
「相澤、先生?」
「生徒の通学を妨害しないでください。オールマイトは今日非番です。授業の妨げになるんでお引き取り下さい」
ポカンとしている龍の腕を掴み少し強引だがマスコミを割って門へ入る
マスコミが入ってこれないところで龍の腕を離して
チラリと龍の目を見るといつもの澄んだ瞳がそこにはあった
「ありがとうございます」
一安心していたらこちらが恥ずかしくなるくらい綺麗な笑顔を向けられた
信頼してますとでも言われているような瞳に柄にもなく心臓が跳ねる
こんな子供相手に、ましてや生徒だぞ?
「あれくらい対処できるようなっとけよ」
見つめられることに耐えられず龍の頭に手を置くことで視線を遮った
だが、頭に置かれた手に嬉しそうな顔をされ困ってしまう
なにしてんだ俺は…。
教師がこんなではいかんだろうと龍の頭から手を離す
校長に除籍の話しをする前に話くらいは聞いてやろうと昼休み職員室に来るよう伝える。
「え、あ。はい。分かりました」
驚いたように返事をした龍を可愛いなど思ってしまったのは気の迷いだと思いたい
「お嬢さん!オールマイトについて…貴女もしかして龍の宝玉!?」
「なに?龍の宝玉だって!!?」
オールマイトについての情報を得ようと学校前にはマスコミが集まっていた
私こういうのから逃げるの下手なんだよなぁ
苦笑いで通してくださいと言っても彼等は全く話しを聞いてくれない
いい加減にしてくれないかな
私は動物園の動物じゃないんだからね
というか許可無しに撮影せんで欲しいわ
「遅刻してしまうのでそろそろ…」
「龍の宝玉こちらにも一枚お願いします!」
「龍の宝玉からみたヒーローとは聞かせてください!」
「龍の宝玉!」
色々言いたいことはあるけど1つ言わせて欲しい
私の名前龍の宝玉じゃないからな!!!!
そんな恥ずかしい名前連呼しないで!!
だんだんイライラしてきたわ
ここは一言ガツンというしか無いよね遅刻したくないし
「龍、なにもたもたしてる。時間の無駄だろうが」
「相澤、先生?」
「生徒の通学を妨害しないでください。オールマイトは今日非番です。授業の妨げになるんでお引き取り下さい」
マスコミをかき分けて来たらしい先生はカメラから私を隠すように前に立ち
それだけ言うと返事を聞くことなく私の腕を引いて門をくぐった
先生見た目だらしないけどカッコいい
大人の余裕素敵
見た目小汚いけど
「ありがとうございます」
「あれくらい対処できるようなっとけよ」
ポンと頭に乗せられた手は大きくてガッチリしていて
先生、やっぱりどんな格好しててもカッコいいわ
惚れそうになったわ
「そういえば龍、昼飯食ったら職員室こい」
「え、あ。はい。分かりました」
浮かれた気持ちから一変して不安が押し寄せてきた
私はいったい何をしただろうか?
遅刻もまだしてないし、広告について?いやそれなら1番はじめに言うだろうし…
なんだろう
***
私は今まで見たことがないものを見ている
学級委員決めという、よっぽどリーダーシップのある人がいない限り押し付け合いになる話が
このクラスでは我も我もと手を挙げている
変わってるなぁヒーロー科
結局投票で決めることになった
皆んな自分に入れるって不思議すぎでしょ
委員長って言ったら委員長しかいないよね!
私が投票するのはもちろん、入学してから勝手に委員長呼びをさせてもらってる飯田くんだ
「一票…!!!僕に入れてくれた人がいるだと!!」
「てことは他の人に入れたのね…」
結局委員長は委員長にならず(まぎらわしい)
緑谷くんが委員長で八百万さんが副委員長に決まった。
***
12.5
相澤先生視点
美しい金色の髪に
見るものを引きつける灰色の瞳
写真越しでも人々を魅了する雰囲気
龍カンパニーの仕事以外、どんな仕事も受け付けない
龍に隠された宝玉
「彼女はどちらにでも傾いてしまえる危うさがあるから、注意してあげてほしい」
生徒の名簿を見ているときに校長から言われた言葉だ。
しかし見ている限り校長の感じた危うさと言うのは感じられない
確かに綺麗な容姿と不思議な雰囲気を持っているが
少し大人びて見えるくらいの普通の生徒だ
「これはダメだな」
戦闘訓練の動画を見ていたら龍だけ周りから浮いているように見えた
理由はやる気の無さ
緑谷と爆豪の試合を見て力が入っている周りとは違い、龍はすぐに諦めてしまった
授業だからか、入試で見せた懸命さはなく
轟が部屋に到着するまでに時間はあるのに、策を考えている様子も無かった
「このままじゃ周りまで腐らせる」
変わる様子がないようなら除籍だな
しかし龍りんかは俺の一存では除籍させることはできない
校長に話すか…。
***
龍の話しを校長にする暇はオールマイトを求めて集まったマスコミによって奪われた
まったく、時間の無駄だ
「龍の宝玉がいるらしいぞ!」
「なに!!オールマイトじゃなく龍の宝玉の写真撮って帰ったら十分だろ。」
「高く売れるしな!」
生徒のの名前が聞こえた方を見るとマスコミが誰かに集まっていた
中心にいるのはきっとうちのクラスの龍りんかだろう
まったく迷惑なもんだな…
マスコミをかきわけ龍の元へ向かい、顔を見て背筋が冷えた
表情は笑っているが瞳が濁っており
今にも攻撃してしまいそうな不安定さがあった
「彼女はどちらにでも傾いてしまえる危うさがあるから、注意してあげてほしい」
校長の心配はこれか…。
カメラを向ける記者から龍を隠すように前にでると、龍の瞳が大きく見開かれた
「龍、なにもたもたしてる。時間の無駄だろうが」
「相澤、先生?」
「生徒の通学を妨害しないでください。オールマイトは今日非番です。授業の妨げになるんでお引き取り下さい」
ポカンとしている龍の腕を掴み少し強引だがマスコミを割って門へ入る
マスコミが入ってこれないところで龍の腕を離して
チラリと龍の目を見るといつもの澄んだ瞳がそこにはあった
「ありがとうございます」
一安心していたらこちらが恥ずかしくなるくらい綺麗な笑顔を向けられた
信頼してますとでも言われているような瞳に柄にもなく心臓が跳ねる
こんな子供相手に、ましてや生徒だぞ?
「あれくらい対処できるようなっとけよ」
見つめられることに耐えられず龍の頭に手を置くことで視線を遮った
だが、頭に置かれた手に嬉しそうな顔をされ困ってしまう
なにしてんだ俺は…。
教師がこんなではいかんだろうと龍の頭から手を離す
校長に除籍の話しをする前に話くらいは聞いてやろうと昼休み職員室に来るよう伝える。
「え、あ。はい。分かりました」
驚いたように返事をした龍を可愛いなど思ってしまったのは気の迷いだと思いたい