私はヒーロー
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11
ヒーロー科には当たり前だがヒーローになるための授業がある
今日はそのはじめての授業、ヒーロー基礎学という授業が行われた
私はヒーローに強い憧れは無いし、ヒーローになりたいともあまり思っていないけれど
授業はまじめに受けているつもりだった
「龍少女はもう少し足掻くべきだった!君は足を凍らされても個性が使えるだろうからね!」
「はい…。」
ヒーローチームと敵チームに分かれての戦闘訓練
私は透明人間の葉隠さんと入試で助けてくれた尻尾の個性の尾白くんの3人チームで
敵の役をすることになった
ヒーローチームは轟くんと障子くん
できる限りのことはしようと思っていたけれど
考えていた策なんてお構い無しに一瞬で終わらされてしまった
一緒でビル全体が凍らされ
凍りついて動かない足元
さっむい部屋
水と氷の相性は最悪
逆に相手を有利にしてしまう
それより
何も着てない葉隠さんは大丈夫かな…?
「龍さん、何か策はある?」
「…レベルが違いすぎるし、諦めるのが最善かな」
粘ったら葉隠さんが凍傷になってしまうだろうし
期待した目で見て来た尾白くんには申し訳ないけど
早く終わらせるのが一番だろう
こうして部屋に入ってきた轟くんがハリボテの核に触れるのをただ見ていただけで終わった
私なりに最善の選択をしたつもりだったけど
オールマイトからされた評価は低くて
負けるって分かってるのに突っ込んで行くべきだったのかなぁ
一番最初の緑谷君達の試合でも思った
なぜ怪我をしてまで勝ちたいと思うのか
なぜ人を傷つける事が出来るのか
なぜ そこまで一生懸命にヒーローを目指すのか
「よく分かんないなぁ」
話合いをすると言うクラスから適当な理由で抜けて廊下を歩きながら思わず独り言を言ってしまった
「りゅ、龍さん!ごめんかっちゃん見なかった?」
今考えてた人が後ろから走ってきて
とりあえず爆豪君は私より先に出た事を伝えるとまた走って行ってしまった
体には痛々しい怪我が沢山あったのに走る彼の後ろ姿を見てるとモヤモヤが止まらない
緑谷君はなんでそこまでできるの?
怪我するのになぜ躊躇わないの?
痛いのが好きなの?
「どうして、」
そんなに頑張れるの?
昇降口から出ていつものように空を見上げると掠れたような水色の空が広がっていた
風火の瞳のような青が見たかったなぁ
「こっからだ!!俺は…!!」
最近よく聞く大きな声が聞こえて
空から目を離した
門の近くに2つの人影
緑谷君は無事爆豪君に追いついたらしい
「こっから…!!いいか!?」
空気を読んで昇降口の前で足を止めたけど
爆豪君の大きな声は私まで届いていて
「俺は ここで 1番になってやる!!」
息ができなかった
今日の試合には負けてしまったけど爆豪君は強い
なのに
強いのに
彼はまだ上を見ているのだ
私のようになんとなく毎日を過ごしているんじゃなくて
上に行くために努力をしているんだ
「私は、ここにいて良いのかな」
神様にされるがまま連れてこられたこの世界で
祖父に言われるがまま座った席は
何人もの人が座りたかった席
ヒーローになる為に努力してきた人が座るべきだった席
私がいるべきではなかった席
輝いている彼等の中にいると自分だけが浮いているような気持ちになるのは
薄かった影が強い光に照らされ浮き彫りになるのに似ていて
「私は」
どうしたらいいの
誰か教えて
***
11.5
オールマイト視点
一発目の緑谷少年たちのグループで熱い戦いが行われたことによって
クラスが熱い雰囲気に包まれている中1人だけ浮いている生徒がいた
名前は確か龍りんかだったかな?
校長が特別入学を許可した少女であり
唯一校長の許可なく退学させられない少女だ
彼女の試合では轟少年の強さが見せつけられた
ビル全体が凍らされてあれは寒かった
しかし彼女ならきっと策を練る事ができただろう考える力だって、強い個性だって持っているのだ
だか、彼女は諦めてしまった
「…レベルが違いすぎるし、諦めるのが最善かな」
ヒーローとはいかなる事にも立ち向かわなければならない
たとえレベルが違っても対応していかねばならないのだ
「龍少女はもう少し足掻くべきだった!君は足を凍らされても個性が使えるだろうからね!」
少し厳しいかもしれないが彼女の為に伝えると彼女の瞳は濁ってしまった
うーむ伝え方を間違ったかな
「葉隠さん、保健室いかなくていい?」
その言葉を聞いてハッとしたよ
もしあそこで粘っていたら、裸足で凍らされていた葉隠少女は凍傷になってしまっていただろう
彼女の言った最善とは葉隠少女が怪我をしない事だったのか!!
後で謝らなくては…。
爆豪少年のケアもしなきゃだし
うーん先生って難しい
ヒーロー科には当たり前だがヒーローになるための授業がある
今日はそのはじめての授業、ヒーロー基礎学という授業が行われた
私はヒーローに強い憧れは無いし、ヒーローになりたいともあまり思っていないけれど
授業はまじめに受けているつもりだった
「龍少女はもう少し足掻くべきだった!君は足を凍らされても個性が使えるだろうからね!」
「はい…。」
ヒーローチームと敵チームに分かれての戦闘訓練
私は透明人間の葉隠さんと入試で助けてくれた尻尾の個性の尾白くんの3人チームで
敵の役をすることになった
ヒーローチームは轟くんと障子くん
できる限りのことはしようと思っていたけれど
考えていた策なんてお構い無しに一瞬で終わらされてしまった
一緒でビル全体が凍らされ
凍りついて動かない足元
さっむい部屋
水と氷の相性は最悪
逆に相手を有利にしてしまう
それより
何も着てない葉隠さんは大丈夫かな…?
「龍さん、何か策はある?」
「…レベルが違いすぎるし、諦めるのが最善かな」
粘ったら葉隠さんが凍傷になってしまうだろうし
期待した目で見て来た尾白くんには申し訳ないけど
早く終わらせるのが一番だろう
こうして部屋に入ってきた轟くんがハリボテの核に触れるのをただ見ていただけで終わった
私なりに最善の選択をしたつもりだったけど
オールマイトからされた評価は低くて
負けるって分かってるのに突っ込んで行くべきだったのかなぁ
一番最初の緑谷君達の試合でも思った
なぜ怪我をしてまで勝ちたいと思うのか
なぜ人を傷つける事が出来るのか
なぜ そこまで一生懸命にヒーローを目指すのか
「よく分かんないなぁ」
話合いをすると言うクラスから適当な理由で抜けて廊下を歩きながら思わず独り言を言ってしまった
「りゅ、龍さん!ごめんかっちゃん見なかった?」
今考えてた人が後ろから走ってきて
とりあえず爆豪君は私より先に出た事を伝えるとまた走って行ってしまった
体には痛々しい怪我が沢山あったのに走る彼の後ろ姿を見てるとモヤモヤが止まらない
緑谷君はなんでそこまでできるの?
怪我するのになぜ躊躇わないの?
痛いのが好きなの?
「どうして、」
そんなに頑張れるの?
昇降口から出ていつものように空を見上げると掠れたような水色の空が広がっていた
風火の瞳のような青が見たかったなぁ
「こっからだ!!俺は…!!」
最近よく聞く大きな声が聞こえて
空から目を離した
門の近くに2つの人影
緑谷君は無事爆豪君に追いついたらしい
「こっから…!!いいか!?」
空気を読んで昇降口の前で足を止めたけど
爆豪君の大きな声は私まで届いていて
「俺は ここで 1番になってやる!!」
息ができなかった
今日の試合には負けてしまったけど爆豪君は強い
なのに
強いのに
彼はまだ上を見ているのだ
私のようになんとなく毎日を過ごしているんじゃなくて
上に行くために努力をしているんだ
「私は、ここにいて良いのかな」
神様にされるがまま連れてこられたこの世界で
祖父に言われるがまま座った席は
何人もの人が座りたかった席
ヒーローになる為に努力してきた人が座るべきだった席
私がいるべきではなかった席
輝いている彼等の中にいると自分だけが浮いているような気持ちになるのは
薄かった影が強い光に照らされ浮き彫りになるのに似ていて
「私は」
どうしたらいいの
誰か教えて
***
11.5
オールマイト視点
一発目の緑谷少年たちのグループで熱い戦いが行われたことによって
クラスが熱い雰囲気に包まれている中1人だけ浮いている生徒がいた
名前は確か龍りんかだったかな?
校長が特別入学を許可した少女であり
唯一校長の許可なく退学させられない少女だ
彼女の試合では轟少年の強さが見せつけられた
ビル全体が凍らされてあれは寒かった
しかし彼女ならきっと策を練る事ができただろう考える力だって、強い個性だって持っているのだ
だか、彼女は諦めてしまった
「…レベルが違いすぎるし、諦めるのが最善かな」
ヒーローとはいかなる事にも立ち向かわなければならない
たとえレベルが違っても対応していかねばならないのだ
「龍少女はもう少し足掻くべきだった!君は足を凍らされても個性が使えるだろうからね!」
少し厳しいかもしれないが彼女の為に伝えると彼女の瞳は濁ってしまった
うーむ伝え方を間違ったかな
「葉隠さん、保健室いかなくていい?」
その言葉を聞いてハッとしたよ
もしあそこで粘っていたら、裸足で凍らされていた葉隠少女は凍傷になってしまっていただろう
彼女の言った最善とは葉隠少女が怪我をしない事だったのか!!
後で謝らなくては…。
爆豪少年のケアもしなきゃだし
うーん先生って難しい