私はヒーロー
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10
クラスの天使達と別れて家に帰るとベッドの上で本を読みながらお菓子を食べる女の人がいた
私は春から雄英高校に通う為に一人暮らしを始めたはずだ。
彼女は親戚でもないし
ましてや母でも友達の桜でもない
彼女は
「遅かったの〜りんかよ」
神様、らしい
「ただいま。ベッド上でお菓子は食べないでくださいますかね?玉依姫命(たまよりひめのみこと)」
「そう固い事を言うでない。それよりりんかよ、私のことは姫ちゃんと呼ぶように言ったろう!堅っ苦しいのは嫌いじゃ!」
姫ちゃんと出会ったのは私の15歳の誕生日
瞬きをしたら急に目の前にいて驚いた
驚いた私を見て大爆笑する年下の女の子に初めは個性でイタズラをされたのだと思っていたら
彼女は自分が神様だなんて言いだして
初めはまったく信じていなかったけれど
私以外に見えないし
私以外は触れない
それでもこの世界だから、きっと個性だろうと信じない私に
この世界に連れて来たのは私だ、と言い放った。
私は自分が転生した事は誰にも話していない
適当に言ったとしてもそんな事は思いつかないだろう
詳しく聞いてみると姫ちゃんは小学生か中学生くらいの見た目だけど
もう1300年以上生きているらしい。
私をこの世界に連れて来たのは姫ちゃんの気まぐれで
元の世界で死ぬはずだった私を、死ぬ前に別世界に移して生きながらえさせたらしい
姫ちゃん曰く
おもしろい人間を見つけたのに早々にいなくなるのはつまらないから移動させた
だそうだ。
「自由すぎるでしょ」
「神は皆、自由でワガママじゃ!」
少し悪そうな笑顔で笑う姫ちゃんに妹ができたみたいだと思った。
まぁ、だいぶ年上だけど
***
10.5
玉依姫命(たまよりひめのみこと)視点
毎朝私の社に向かってお辞儀をしていく人間がいた。
まぁそのくらいの人間なら沢山いるのだが
その人間は付喪神に気に入られているようで
追いかけるようについて行く小さな神達を見ていたらその人間の事まで覚えてしまっていた
ある日いつも通り人間が通り過ぎた後
付喪神達が私に話しかけて来た
「玉依姫命よ。折り入って相談がありまする」
「あの人間の寿命のことか?」
あの人間は数ヶ月後この世を去るであろう
視えるものには分かることであり
普通はどうもできないことである
もちろん付喪神でもどうすることもできない
付喪神は少しの怪我からなら守れるだろうが死から守る事はできない
「私たちの全ての力を玉依姫命に託しますので、どうか」
「ほう。自分が消えてもその人間を守りたいと言うか。付喪神にここまで愛されるとはおもしろい!」
しかし私だけの力では死から逃れさせる事はできない
「ちょうど明日から神無月じゃ。他の神にも話しておこう」
「ありがたやありがたや」
「して、人間の名はなんと言う?」
神の気まぐれ
数百年ぶりの暇つぶし
その恩恵を受ける人間の名は
「龍りんか」
でござります。と頭を下げる小さな神々
出雲に集まった神々にりんかの話をしたらこれが思った以上に受けがよくてな
死から逃れさせる事は出来ぬが別世界に飛ばしてしまえば良いと案を貰って
りんかが好んでいるらしい本の世界に飛ばしてやった
まぁ本の事は記憶の奥底にいって覚えとらんようだけどな
私の力が少し混じってしまったのは誤算であったがお陰で自由に行き来できる
「いい暇つぶしじゃ」
神様は自由ですねーと唇を尖らせていうりんかの肩には新しい付喪神がくっついていて
ここまで好かれる人間は珍しく
まったくおもしろい人間を見つけたことだと
思わず笑ってしまった
さぁりんかよ。
これからも楽しませておくれ
クラスの天使達と別れて家に帰るとベッドの上で本を読みながらお菓子を食べる女の人がいた
私は春から雄英高校に通う為に一人暮らしを始めたはずだ。
彼女は親戚でもないし
ましてや母でも友達の桜でもない
彼女は
「遅かったの〜りんかよ」
神様、らしい
「ただいま。ベッド上でお菓子は食べないでくださいますかね?玉依姫命(たまよりひめのみこと)」
「そう固い事を言うでない。それよりりんかよ、私のことは姫ちゃんと呼ぶように言ったろう!堅っ苦しいのは嫌いじゃ!」
姫ちゃんと出会ったのは私の15歳の誕生日
瞬きをしたら急に目の前にいて驚いた
驚いた私を見て大爆笑する年下の女の子に初めは個性でイタズラをされたのだと思っていたら
彼女は自分が神様だなんて言いだして
初めはまったく信じていなかったけれど
私以外に見えないし
私以外は触れない
それでもこの世界だから、きっと個性だろうと信じない私に
この世界に連れて来たのは私だ、と言い放った。
私は自分が転生した事は誰にも話していない
適当に言ったとしてもそんな事は思いつかないだろう
詳しく聞いてみると姫ちゃんは小学生か中学生くらいの見た目だけど
もう1300年以上生きているらしい。
私をこの世界に連れて来たのは姫ちゃんの気まぐれで
元の世界で死ぬはずだった私を、死ぬ前に別世界に移して生きながらえさせたらしい
姫ちゃん曰く
おもしろい人間を見つけたのに早々にいなくなるのはつまらないから移動させた
だそうだ。
「自由すぎるでしょ」
「神は皆、自由でワガママじゃ!」
少し悪そうな笑顔で笑う姫ちゃんに妹ができたみたいだと思った。
まぁ、だいぶ年上だけど
***
10.5
玉依姫命(たまよりひめのみこと)視点
毎朝私の社に向かってお辞儀をしていく人間がいた。
まぁそのくらいの人間なら沢山いるのだが
その人間は付喪神に気に入られているようで
追いかけるようについて行く小さな神達を見ていたらその人間の事まで覚えてしまっていた
ある日いつも通り人間が通り過ぎた後
付喪神達が私に話しかけて来た
「玉依姫命よ。折り入って相談がありまする」
「あの人間の寿命のことか?」
あの人間は数ヶ月後この世を去るであろう
視えるものには分かることであり
普通はどうもできないことである
もちろん付喪神でもどうすることもできない
付喪神は少しの怪我からなら守れるだろうが死から守る事はできない
「私たちの全ての力を玉依姫命に託しますので、どうか」
「ほう。自分が消えてもその人間を守りたいと言うか。付喪神にここまで愛されるとはおもしろい!」
しかし私だけの力では死から逃れさせる事はできない
「ちょうど明日から神無月じゃ。他の神にも話しておこう」
「ありがたやありがたや」
「して、人間の名はなんと言う?」
神の気まぐれ
数百年ぶりの暇つぶし
その恩恵を受ける人間の名は
「龍りんか」
でござります。と頭を下げる小さな神々
出雲に集まった神々にりんかの話をしたらこれが思った以上に受けがよくてな
死から逃れさせる事は出来ぬが別世界に飛ばしてしまえば良いと案を貰って
りんかが好んでいるらしい本の世界に飛ばしてやった
まぁ本の事は記憶の奥底にいって覚えとらんようだけどな
私の力が少し混じってしまったのは誤算であったがお陰で自由に行き来できる
「いい暇つぶしじゃ」
神様は自由ですねーと唇を尖らせていうりんかの肩には新しい付喪神がくっついていて
ここまで好かれる人間は珍しく
まったくおもしろい人間を見つけたことだと
思わず笑ってしまった
さぁりんかよ。
これからも楽しませておくれ