私はヒーロー
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8
「ど、ドキドキするね!」
「いつも通りの桜なら大丈夫だよ」
時間が過ぎるのはあっという間で今日は雄英高校の受験日である
ここにいる全員がヒーローになりたくてここにいるのに
私がここにいて良いのだろうかとため息がでる
「りんかってば!」
いつのまにか説明が終わっていたらしく受験生が席を立ち出している
え、テスト内容なんだろう
「場所違うから協力できないけど、桜もりんかと一緒にいれるようにがんばるから!応援しててね!」
桜がいないのならとりあえず周りに合わせておくしかあるまい
目立たないようにできる限り受験生の手助けをしておこう
***
「大丈夫?」
「あ、ありがとう、ございます」
テストでこんなことして大丈夫なのだろうか受験生の中には戦うのに使えない個性の子もいるだろうに
というより基本的に個性の使用は禁止されているのに個性を使ってロボットを破壊するのって無茶じゃないだろうか
私は目に見える範囲で怪我をして動けない人を助けていた
動けない人たちを気にしながら向かってくるロボットを水で作った球の中に閉じ込めたり水圧で壊したり
「なにあれ」
庇っていた女の子から絶望した声が聞こえて振り向くと向かって来ていたロボットとは比にならないくらい大きなロボットが向かって来ていた
いや、流石にあれは怪我では済まないでしょ
踏み潰されたら死んじゃうよ
雄英高校って恐ろしい
「あれは逃げるしかないから捕まって」
「え、でも私足が…」
「良いから早く」
足を捻ってしまっているらしい子の腕を肩にまわして引っ張る
「大丈夫?」
少し軽くなったと思ったら逆の肩を尻尾が生えている男の子が支えてくれていた
大きなロボットとの距離を確認したら見えてしまった
ロボットに追いつかれてしまいそうな距離に
弟に似たクリーム色の髪の毛
身体は無意識に動いていて
支えていた子を尻尾の男の子に押し付けてしまったことを後で謝らなきゃだとか
誰にも見せず、話さずにいようと思っていた母から受け継いだ風の個性を使ってるのはまずいだとか
あのロボットは私の力じゃどうしようもできないだとか
あの子は風火ではないのだとか
頭の中では冷静に考えていた、分かっていた
分かっているけれど
「風火!!!」
座り込んでしまっていた男の子を
ここまで走ってきたことによってできた風で浮かせて力の限り遠ざける
「危ない!」
振り向くとロボットは目の前に来ていて
「終わった」
1度目の人生はいつ死んでしまったか分からなかったけれど
人助けで終わる人生も悪くはないかとロボットを見ながら笑うしかなかった
『終了ー!!!』
大きな声とともにロボットが目の前で止まった。
***
9.5
尾白視点
2Pの敵を倒して周りを見ると大きな敵が迫って来ていた
0Pデカすぎだろ…
アレから逃げながらポイントを稼がなくては
「良いから早く」
凛とした声が聞こえて辺りを見渡すと怪我をしてる子を支えながら走っている子がいて
「大丈夫?」
余裕なんてないはずなのについ声をかけてしまった
安全な所までと考えながら支えていると
もう片方の子が焦ったように飛び出していった
他に怪我している人を見つけたのだろうかと思って振り返ると0P敵のそばに座り込んでいる子がいた
彼女は間に合うのか?
何か対策はあるのか?
彼女の個性は?
疑問が浮かびながらも怪我していた子を安全なところに運んで
走って行った彼女を探した
「危ない!」
誰かの叫び声が聞こえる方を見ると彼女がいた
しゃがみ込んだまま動こうとしない彼女に
0P敵の足が迫る
ギリギリで終了の合図があり0P敵は止まったが
もしも止まらなかったらと考えるとゾッとした。
「綺麗…」
同じように彼女を見ていた誰かしらから声が漏れた
試験に集中していたとしても気づかなかったの不思議なくらい綺麗な女の子だった
え、うわこっち来る!
「さっき助けてくれた人ですよね?急に飛び出してごめんなさい。」
「いや…」
あまりに綺麗で顔に熱が集中するのが分かる。その上、ありがとうと綺麗すぎる笑顔で言われたらもう直視できなかった。
きっと彼女はヒーローになるだろう。あんなにすごい子がならないわけない
自分も合格して彼女と雄英高校に通えたら良いなぁ
「ど、ドキドキするね!」
「いつも通りの桜なら大丈夫だよ」
時間が過ぎるのはあっという間で今日は雄英高校の受験日である
ここにいる全員がヒーローになりたくてここにいるのに
私がここにいて良いのだろうかとため息がでる
「りんかってば!」
いつのまにか説明が終わっていたらしく受験生が席を立ち出している
え、テスト内容なんだろう
「場所違うから協力できないけど、桜もりんかと一緒にいれるようにがんばるから!応援しててね!」
桜がいないのならとりあえず周りに合わせておくしかあるまい
目立たないようにできる限り受験生の手助けをしておこう
***
「大丈夫?」
「あ、ありがとう、ございます」
テストでこんなことして大丈夫なのだろうか受験生の中には戦うのに使えない個性の子もいるだろうに
というより基本的に個性の使用は禁止されているのに個性を使ってロボットを破壊するのって無茶じゃないだろうか
私は目に見える範囲で怪我をして動けない人を助けていた
動けない人たちを気にしながら向かってくるロボットを水で作った球の中に閉じ込めたり水圧で壊したり
「なにあれ」
庇っていた女の子から絶望した声が聞こえて振り向くと向かって来ていたロボットとは比にならないくらい大きなロボットが向かって来ていた
いや、流石にあれは怪我では済まないでしょ
踏み潰されたら死んじゃうよ
雄英高校って恐ろしい
「あれは逃げるしかないから捕まって」
「え、でも私足が…」
「良いから早く」
足を捻ってしまっているらしい子の腕を肩にまわして引っ張る
「大丈夫?」
少し軽くなったと思ったら逆の肩を尻尾が生えている男の子が支えてくれていた
大きなロボットとの距離を確認したら見えてしまった
ロボットに追いつかれてしまいそうな距離に
弟に似たクリーム色の髪の毛
身体は無意識に動いていて
支えていた子を尻尾の男の子に押し付けてしまったことを後で謝らなきゃだとか
誰にも見せず、話さずにいようと思っていた母から受け継いだ風の個性を使ってるのはまずいだとか
あのロボットは私の力じゃどうしようもできないだとか
あの子は風火ではないのだとか
頭の中では冷静に考えていた、分かっていた
分かっているけれど
「風火!!!」
座り込んでしまっていた男の子を
ここまで走ってきたことによってできた風で浮かせて力の限り遠ざける
「危ない!」
振り向くとロボットは目の前に来ていて
「終わった」
1度目の人生はいつ死んでしまったか分からなかったけれど
人助けで終わる人生も悪くはないかとロボットを見ながら笑うしかなかった
『終了ー!!!』
大きな声とともにロボットが目の前で止まった。
***
9.5
尾白視点
2Pの敵を倒して周りを見ると大きな敵が迫って来ていた
0Pデカすぎだろ…
アレから逃げながらポイントを稼がなくては
「良いから早く」
凛とした声が聞こえて辺りを見渡すと怪我をしてる子を支えながら走っている子がいて
「大丈夫?」
余裕なんてないはずなのについ声をかけてしまった
安全な所までと考えながら支えていると
もう片方の子が焦ったように飛び出していった
他に怪我している人を見つけたのだろうかと思って振り返ると0P敵のそばに座り込んでいる子がいた
彼女は間に合うのか?
何か対策はあるのか?
彼女の個性は?
疑問が浮かびながらも怪我していた子を安全なところに運んで
走って行った彼女を探した
「危ない!」
誰かの叫び声が聞こえる方を見ると彼女がいた
しゃがみ込んだまま動こうとしない彼女に
0P敵の足が迫る
ギリギリで終了の合図があり0P敵は止まったが
もしも止まらなかったらと考えるとゾッとした。
「綺麗…」
同じように彼女を見ていた誰かしらから声が漏れた
試験に集中していたとしても気づかなかったの不思議なくらい綺麗な女の子だった
え、うわこっち来る!
「さっき助けてくれた人ですよね?急に飛び出してごめんなさい。」
「いや…」
あまりに綺麗で顔に熱が集中するのが分かる。その上、ありがとうと綺麗すぎる笑顔で言われたらもう直視できなかった。
きっと彼女はヒーローになるだろう。あんなにすごい子がならないわけない
自分も合格して彼女と雄英高校に通えたら良いなぁ