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ハンター試験編

ユミ

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ヒソカさん夢はトリップでは無いので、カタカナでの入力がおすすめかも知れません。
夢主の名前
名前の最初の1文字

「…あっ!目が覚めましたか?レオリオさん」
「…天国…?」
「?すみません、今なんて…?」


ぼそっと呟いたレオリオの声はユミには届かず、彼女はせっせとレオリオの傷の消毒などに勤しんでいた。


「ん?あれ…オレ、なんでこんな傷…?」
「お、覚えていないんですか…?」

(思い出さない方が、いいのかなあ…)


真実を伝えるかどうか決めかねていると、ちょうどゴンとクラピカが到着したようでこちらに歩みよってきた。


「レオリオ!大丈夫だった?」
「…ふむ、腕の傷以外は問題なさそうだな」
「ちゃんと顔を見ろ!」


レオリオがヒソカに殴り飛ばされ真っ赤に腫れ上がった顔を指さしながら怒ると、クラピカは本気で今気づいたかのように驚いた。


「なぁ、オレなんでこんな傷あるか分かるか?いまいち思い出せなくてよ…」
「…」


3人の意見は「言わない」で一致したらしく、皆口を揃えて「何故だろうね」ととぼけて返した。


「ま、過ぎたことだしな!」


あまり物事を深く考えないレオリオもそれに納得し、それを見たユミはほっと胸を撫で下ろすのだった。


「あっ、ゴン!それにユミさん達も…ちゃんとここまで来られたんだな」
「レオリオのつけてる香水って独特な匂いしてるからね」
「…犬みたいだな」


「そう?」とゴンは不思議そうに首を傾げた。その姿がまた少し犬みたいに見え、ユミはくすりと笑みを漏らした。


「ふふっ」
「あーっユミさんまで!」
「ふふ、ごめんなさい。」


ユミはそう言って謝ってふと、2次試験はいつ始まるのか、と不思議に思った。サトツはもう会場には着いていると言うし、少し奥の方に見える建物がそうなのだろうか。

ゴンたちも段々といつ試験が始まるのかとソワソワしだした。

するとやはり、建物の中からふくよかで優しそうな面持ちの男性と、こちらは少し厳しそうなキリッとした顔の女性が現れた。


「次は私たちが試験官よ。2次試験の内容は、私たちに料理を作ること!」


集まっていた受験生たちがざわついた。無理もない。今の今まで生死の境をさまよって、次は一体どんな過酷な試練があるのかと身構えていたのに、次の試験は呑気にクッキングだそうだ。


「まずはオレ、ブハラから。オレが食べたいのは豚の丸焼き!この地域に生息してる豚なら何でもいいから、丸焼きにして持ってきてくれ!」


ブハラは豚の丸焼きを想像してうっとりしながらそう言った。それを聞いた受験生たちは直ぐに森の中へと飛び込んだ。

ゴンたちも走り出し、もちろんユミとレオリオもそれに続こうとした。が…


「あ、ねえねえ、ユミさんとレオリオの分はオレたちでとってくるからさ!2人は火の準備しといてくれない?」
「えっ、どうして…」
「そ、そうだよ納得いかねえぜ!」
「だってレオリオその傷まだ全快じゃないでしょ?もうちょっと休憩してきなよ」


ゴンは心配そうにレオリオの顔と腕の傷を交互に見つめてそう言った。後ろではクラピカとキルアも頷いているが、ユミはまだ納得いかずにほんの少し不満げな顔をしている。


「私は怪我してませんよ?」
ユミさんはレオリオが無理しないように見張っといてくれよ」
「ほら、森の中にいたらまたヒソカに攫われるかもよ」
「そ、それは…たしかに…嫌、ですね…」


キルアからも頼まれた上、ゴンが放った究極の殺し文句にユミは思わず唸ってしまう。

確かにここまで送ってくれたのは感謝するが、あのねっとりとした視線はやはり苦手だ。近づかれると、少し、いやかなり怖い。


「わかりました。枯れ木、集めておきますね」
「ありがとう!2人は安心して待ってて!」


大きく手を振りながら3人は濃い緑の中へと消えていった。


「…ふぅ、それじゃあ使えそうな木材を探しますか…あれ、レオリオさん?」
「オレも手伝うぜ。もう片方の腕は無傷だしよ」


そう言ってレオリオはユミに歩み寄った。暫くし、黙々と木々を集めていたユミがぽつりと呟いた。


「私、やっぱり邪魔でしょうか」


森の澄んだ空気に溶けていくようなか細い声にレオリオがハッと顔を上げるが、彼女は木々を集める手を休めただぼんやりと遠くの方を眺めていた。

もちろんレオリオはそれを腕と首をぶんぶん振って否定する。


「な、何言ってんだよユミさん!あんたはオレが怪我しちまったからそれを看てなくちゃいけなくてここに残ったわけで、悪いのは油断してたオレであって…」
「…ありがとうございます、レオリオさん。私、変なことを言いましたね。気にしないでください。」


そう言って破顔したユミを見てレオリオは彼女が見えないようほっとため息をついた。

キリコの「面接」では自身と共に旦那(役であったが)の怪我の治療をし優しく気丈に励ましていたユミがそんなことを言うなんて。と、少し意外に思ったレオリオであった。
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