ヒソカさん夢はトリップでは無いので、カタカナでの入力がおすすめかも知れません。
ハンター試験編
ユミ
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「「ゴール!」」
「ふ、2人とも…元気…」
ゴンとキルアの2人はほとんど同時に出口の光の中へと飛び出した。今の今まで数十キロ走っていたとは思えないようなテンションに、後ろから着いてきていたユミは信じられないものを見るような目で2人を見つめた。
そんなユミに気づかず、2人はどちらが先に地下トンネルを飛び出したかで揉めていた。
「オレのが早かったな!」
「いいやオレのが早かったよ!!ねえ?ユミさん」
「うーん、ほとんど同着に見えました…あ、じゃんけんなどで決めてはいかがでしょう」
ユミがそう提案するもキルアは気に入らないらしく「えー!」と声を上げる。
するとゴンがいい案を思いついたように目を輝かせた。
「そうだ!オレたち2人でユミさんにご飯奢ろ!」
「えっ、私ですか?」
「おー、そりゃナイスアイデアかもな」
「でしょ!」
そうやって親しげに話すゴンとキルアはまるで仲のいい兄弟のようで、ユミはそんな2人を微笑ましく思うのであった。
(でも成人女性が小学生に奢らせるのって、どうなんだろう…っ!)
そんなことを考えた次の瞬間、身の毛のよだつような恐怖(というか悪寒)を感じバッと振り返ったが、次の瞬間にはその気配はすっかり無くなっていて、誰からの殺気かまでは分からなかった。
(な、なんだったの今の悪寒…ど素人の私でもわかる…あれは、殺気…?)
ゴンとキルアはおしゃべりに夢中で気づかなかったようだし、遅れてレオリオとクラピカが到着したことで、ユミはとりあえず殺気は消えたし大した問題ではないだろうと考え、会話の輪の中に入っていくのであった。
.☆.。.:.+*:゚+。 .゚・*..☆.。.:*
「殺気漏れてたけど…♢そんなに弟を取られるのが嫌?」
「あぁ。イヤだね。」
ヒソカがにやにやしながら、隣にいる全身に針が刺さったような独特な見た目の男に話しかけると、男はキッパリと言い切った。
「あの釣竿持ったガキも、子供っぽい女も気に入らない。彼奴らキミのお気に入りだったよね。どっちも殺しちゃうかも…」
「それはダメ♧」
一層笑みを深めながら、ヒソカも言い切った。
「子供の方はともかく、女は伸びしろあるように見えないんだけど」
「あの子は…ちょっと違うんだ♤」
「…どうでもいいけど、「そういう目」で彼女を見つめるのはやめた方がいいと思うよ」
ユミの知らぬうちに味方(?)と敵が生まれたようだが、彼女はそんなことは露知らず、第二次試験会場は一体どこなのか、ゴンたちと話し込んでいるのであった。
.☆.。.:.+*:゚+。 .゚・*..☆.。.:*
第二次試験会場は地下トンネルを抜けた先にある「ヌメーレ湿原」を通っていくらしい。
ヒトを騙して食料にする野生動物で溢れたそこはとても危険で、おそらくヒソカが居なければ先程の偽物の試験官にも何人かついて行ってしまっただろう。
とにかくサトツを見失わないようにゴン、キルア、ユミの3人はできるだけ前の方に着いていた。
しばらくして霧が濃くなってくると、一行からはぐれてしまった受験生たちの悲痛な叫びが聞こえてきた。
しかしほかの受験生たちもサトツについて行くのに必死でおそらく死んでいってしまったほかの受験生たちには目もくれない。まさに地獄のような場所だった。
「ゴンくん、キルアくん、大丈夫ですか?」
「うん!ユミさんも気をつけて!」
「あぁ、この距離でもお互いが霞んじまうくらい霧が濃いからな」
(レオリオさんとクラピカさんが余計に心配だ…この湿原に来たばかりの時以来声も聞こえない)
ユミは不安そうに辺りを見回すが、そばにいるゴンとキルアが薄らと見えるだけで、後続の人達は誰も見えない。
「ひっ!来るな…来るなぁ!ぐああぁぁぁあ!!」
「アッハッハァー!」
「!」
またも空気をつんざくような悲鳴が聞こえた。「また獣に…」とユミは思ったが、次に聞こえてきたのは笑い声。それでは、まるで…
「人が…みんなを襲ってる…!?」
「ユミさん、レオリオとクラピカって…」
「はい、まだ後ろの方にいます…!」
「お、おい…まさか…」
キルアの声色からハッキリと「ダメだ、戻るのは自殺行為だ」という気持ちが伝わってくる。
しかしゴンとユミの気持ちも固まってしまっている。
「ごめんキルア!」
「第二次試験会場で会いましょう!」
「う、ウソだろ…ダメだって!!」
キルアの静止を振り切って、ゴンとユミは先程聞こえた悲鳴を頼りに、進んできた道を引き返し走っていった。
「ふ、2人とも…元気…」
ゴンとキルアの2人はほとんど同時に出口の光の中へと飛び出した。今の今まで数十キロ走っていたとは思えないようなテンションに、後ろから着いてきていたユミは信じられないものを見るような目で2人を見つめた。
そんなユミに気づかず、2人はどちらが先に地下トンネルを飛び出したかで揉めていた。
「オレのが早かったな!」
「いいやオレのが早かったよ!!ねえ?ユミさん」
「うーん、ほとんど同着に見えました…あ、じゃんけんなどで決めてはいかがでしょう」
ユミがそう提案するもキルアは気に入らないらしく「えー!」と声を上げる。
するとゴンがいい案を思いついたように目を輝かせた。
「そうだ!オレたち2人でユミさんにご飯奢ろ!」
「えっ、私ですか?」
「おー、そりゃナイスアイデアかもな」
「でしょ!」
そうやって親しげに話すゴンとキルアはまるで仲のいい兄弟のようで、ユミはそんな2人を微笑ましく思うのであった。
(でも成人女性が小学生に奢らせるのって、どうなんだろう…っ!)
そんなことを考えた次の瞬間、身の毛のよだつような恐怖(というか悪寒)を感じバッと振り返ったが、次の瞬間にはその気配はすっかり無くなっていて、誰からの殺気かまでは分からなかった。
(な、なんだったの今の悪寒…ど素人の私でもわかる…あれは、殺気…?)
ゴンとキルアはおしゃべりに夢中で気づかなかったようだし、遅れてレオリオとクラピカが到着したことで、ユミはとりあえず殺気は消えたし大した問題ではないだろうと考え、会話の輪の中に入っていくのであった。
.☆.。.:.+*:゚+。 .゚・*..☆.。.:*
「殺気漏れてたけど…♢そんなに弟を取られるのが嫌?」
「あぁ。イヤだね。」
ヒソカがにやにやしながら、隣にいる全身に針が刺さったような独特な見た目の男に話しかけると、男はキッパリと言い切った。
「あの釣竿持ったガキも、子供っぽい女も気に入らない。彼奴らキミのお気に入りだったよね。どっちも殺しちゃうかも…」
「それはダメ♧」
一層笑みを深めながら、ヒソカも言い切った。
「子供の方はともかく、女は伸びしろあるように見えないんだけど」
「あの子は…ちょっと違うんだ♤」
「…どうでもいいけど、「そういう目」で彼女を見つめるのはやめた方がいいと思うよ」
ユミの知らぬうちに味方(?)と敵が生まれたようだが、彼女はそんなことは露知らず、第二次試験会場は一体どこなのか、ゴンたちと話し込んでいるのであった。
.☆.。.:.+*:゚+。 .゚・*..☆.。.:*
第二次試験会場は地下トンネルを抜けた先にある「ヌメーレ湿原」を通っていくらしい。
ヒトを騙して食料にする野生動物で溢れたそこはとても危険で、おそらくヒソカが居なければ先程の偽物の試験官にも何人かついて行ってしまっただろう。
とにかくサトツを見失わないようにゴン、キルア、ユミの3人はできるだけ前の方に着いていた。
しばらくして霧が濃くなってくると、一行からはぐれてしまった受験生たちの悲痛な叫びが聞こえてきた。
しかしほかの受験生たちもサトツについて行くのに必死でおそらく死んでいってしまったほかの受験生たちには目もくれない。まさに地獄のような場所だった。
「ゴンくん、キルアくん、大丈夫ですか?」
「うん!ユミさんも気をつけて!」
「あぁ、この距離でもお互いが霞んじまうくらい霧が濃いからな」
(レオリオさんとクラピカさんが余計に心配だ…この湿原に来たばかりの時以来声も聞こえない)
ユミは不安そうに辺りを見回すが、そばにいるゴンとキルアが薄らと見えるだけで、後続の人達は誰も見えない。
「ひっ!来るな…来るなぁ!ぐああぁぁぁあ!!」
「アッハッハァー!」
「!」
またも空気をつんざくような悲鳴が聞こえた。「また獣に…」とユミは思ったが、次に聞こえてきたのは笑い声。それでは、まるで…
「人が…みんなを襲ってる…!?」
「ユミさん、レオリオとクラピカって…」
「はい、まだ後ろの方にいます…!」
「お、おい…まさか…」
キルアの声色からハッキリと「ダメだ、戻るのは自殺行為だ」という気持ちが伝わってくる。
しかしゴンとユミの気持ちも固まってしまっている。
「ごめんキルア!」
「第二次試験会場で会いましょう!」
「う、ウソだろ…ダメだって!!」
キルアの静止を振り切って、ゴンとユミは先程聞こえた悲鳴を頼りに、進んできた道を引き返し走っていった。