ヒソカさん夢はトリップでは無いので、カタカナでの入力がおすすめかも知れません。
ハンター試験編
ユミ
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「………っは…ぅ」
しばらく息を止めていたユミやほかの3人も、3分ともたずに息が持たなくなり催眠ガスを吸い込んだ。
そんな4人を気にすることなく、静かに心の中で数を数え続けているゴンの姿がぼやけ、見えなくなり、ユミは意識を手放した。
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
「あっ、ユミさんおはよう」
「…おはよう、ございます」
「可愛い寝顔だったよ♡」
「きゃああっ!」
彼女が目を覚ますと、そこは6日と少し前に降り立ったスタート地点だった。
こちらを覗き込んでいるゴンに挨拶しようとしたところに突然ヒソカが現れたものだから、ユミは思わず悲鳴をあげながら思い切り飛び起きた。
そこはやはり(?)ハンター志望者というべき反射神経で体をのけぞらせた2人にユミもまた目を白黒させながら謝った。
「驚かせちゃダメじゃんヒソカ」
「はは♢ごめんごめん♢」
「何やってんの?」
そんな3人の様子に気づいた猫目の少年がこちらに寄ってきて一緒にしゃがみ込んだ。
「キルアくん。まぁ、色々あって…そうだゴンくん、他のふたりは?」
「ユミさんが起きるちょっとだけ前に起きたよ」
「そうでしたか、よかった」
微笑むユミとゴンを見て、事情を知らないキルアは怪訝そうな顔をする。そんなキルアに気づいたヒソカが4人に何があったのか質問した。
「うん、色々あってさ───」
ちょうど話が終わる頃、ゴンたちの元には、受験生たちを次の試験会場へと送る船が到着していた。
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
受験生たちを乗せた船は数時間ほどで近くの海岸に到着し、そこで三次試験の会場まで行った時と同じ飛行船に乗り換えた。
どうやら最終試験はこの飛行船の中で行われるらしい。
ユミとレオリオが最終試験の内容をああでもないこうでもないと話し合う中クラピカが「休みたい」と申し出をし、3人は1度別れることにした。
クラピカと別れた後レオリオが(明らかに疲労MAXな様子なのに)自分は起きていると大欠伸しながら言い張るため、無理やり休憩室に押し込んでからふとユミは気づいた。
(そういえば、キルアくんはどこに行ったんだろう…)
キルアはこの飛行船に乗り込んでから直ぐにいなくなってしまった。が、休んでいるのだろうと考えたユミは廊下の窓から見える夕焼けに目を細めた。
(…綺麗な眺めだな)
「ユミさんっ」
「わぁっ」
音もなく急に肩を叩かれたユミは驚いて振り返る。そこには意地悪な笑みを浮かべたキルアがいた。
「ははっ、驚きすぎだってユミさん」
「き、急に話しかけられたら誰だってそうなりますよ…!」
ツボにハマったらしくちょーウケると腹を抱えるキルアにユミは顔を顰めた。
どうやら彼に休息は必要ないらしい。この数日間の疲労を一切見せることのないキルアに、ユミは聞かずにはいられなかった。
「キルアくん…辛くないですか?」
「え?何が?」
今まで鍛えてきたつもりの大の大人の自分でもこんなにハードに感じるのだ。その小さく細い体は、今までどれだけの訓練や鍛錬をこなしてきたのだろう。
「…その、休憩を取らなくて大丈夫ですか?」
「ん?あぁへーきへーき、オレくらいになればこれくらい余裕だっての」
「ふふ、さすがですね」
さすがにどストレートに「暗殺一家って大変そうですよね」なんて口にできるはずもなく、誤魔化したユミを疑いもせずキルアは屈託のない笑みを彼女に向けた。
「そういえば、キルアくんお兄さんがいるんですよね。どんな方なんですか?」
「うーん、オレ兄貴2人いるんだよねー、前に言った腹刺したやつと、すっげーおっかない長男がいるよ。いやー思い出したくもないよ」
キルアは顰めっ面をして「オエッ」と声を出した。ユミは4時試験で会ったギタラクルのことを思い出していた。
「そうなんですね、あまり仲良くはないんですか?」
「どうかな、ブタくん…あぁ腹刺したほうね、はそんなに悪くないと思うけど…イルミとは全く気が合わないね」
「イルミ…長男の方ですか?」
「そうそう」
(お兄さんの名前、ギタラクルじゃないんだ…)
じゃあ彼はキルアの兄ではなさそうだし、一体誰の兄弟なのか彼についての謎は深まるばかりだ。
考え込んで質問するのを止めたユミに、今度はキルアが語りかけた。
「あーあ、オレユミさんみたいな姉貴が欲しかったなあ」
「ええっ、私ですか?」
「だって…否定しないし、優しいし綺麗だし」
綺麗は余計だ、とユミがツッコミを入れると、「そういうちょっと真面目なところも好き」と言ってキルアは笑った。
つられてユミも笑ってから、彼女はキルアの頭を優しく撫でた。
「じゃあ、これから何か困ったことがあったり、嫌なことをされたら私を頼ってください。できる限り助けますよ」
「…ありがとう、ユミさん」
少しくすぐったそうに身を捩りながら、キルアは小さく呟いた。
しばらく息を止めていたユミやほかの3人も、3分ともたずに息が持たなくなり催眠ガスを吸い込んだ。
そんな4人を気にすることなく、静かに心の中で数を数え続けているゴンの姿がぼやけ、見えなくなり、ユミは意識を手放した。
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
「あっ、ユミさんおはよう」
「…おはよう、ございます」
「可愛い寝顔だったよ♡」
「きゃああっ!」
彼女が目を覚ますと、そこは6日と少し前に降り立ったスタート地点だった。
こちらを覗き込んでいるゴンに挨拶しようとしたところに突然ヒソカが現れたものだから、ユミは思わず悲鳴をあげながら思い切り飛び起きた。
そこはやはり(?)ハンター志望者というべき反射神経で体をのけぞらせた2人にユミもまた目を白黒させながら謝った。
「驚かせちゃダメじゃんヒソカ」
「はは♢ごめんごめん♢」
「何やってんの?」
そんな3人の様子に気づいた猫目の少年がこちらに寄ってきて一緒にしゃがみ込んだ。
「キルアくん。まぁ、色々あって…そうだゴンくん、他のふたりは?」
「ユミさんが起きるちょっとだけ前に起きたよ」
「そうでしたか、よかった」
微笑むユミとゴンを見て、事情を知らないキルアは怪訝そうな顔をする。そんなキルアに気づいたヒソカが4人に何があったのか質問した。
「うん、色々あってさ───」
ちょうど話が終わる頃、ゴンたちの元には、受験生たちを次の試験会場へと送る船が到着していた。
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
受験生たちを乗せた船は数時間ほどで近くの海岸に到着し、そこで三次試験の会場まで行った時と同じ飛行船に乗り換えた。
どうやら最終試験はこの飛行船の中で行われるらしい。
ユミとレオリオが最終試験の内容をああでもないこうでもないと話し合う中クラピカが「休みたい」と申し出をし、3人は1度別れることにした。
クラピカと別れた後レオリオが(明らかに疲労MAXな様子なのに)自分は起きていると大欠伸しながら言い張るため、無理やり休憩室に押し込んでからふとユミは気づいた。
(そういえば、キルアくんはどこに行ったんだろう…)
キルアはこの飛行船に乗り込んでから直ぐにいなくなってしまった。が、休んでいるのだろうと考えたユミは廊下の窓から見える夕焼けに目を細めた。
(…綺麗な眺めだな)
「ユミさんっ」
「わぁっ」
音もなく急に肩を叩かれたユミは驚いて振り返る。そこには意地悪な笑みを浮かべたキルアがいた。
「ははっ、驚きすぎだってユミさん」
「き、急に話しかけられたら誰だってそうなりますよ…!」
ツボにハマったらしくちょーウケると腹を抱えるキルアにユミは顔を顰めた。
どうやら彼に休息は必要ないらしい。この数日間の疲労を一切見せることのないキルアに、ユミは聞かずにはいられなかった。
「キルアくん…辛くないですか?」
「え?何が?」
今まで鍛えてきたつもりの大の大人の自分でもこんなにハードに感じるのだ。その小さく細い体は、今までどれだけの訓練や鍛錬をこなしてきたのだろう。
「…その、休憩を取らなくて大丈夫ですか?」
「ん?あぁへーきへーき、オレくらいになればこれくらい余裕だっての」
「ふふ、さすがですね」
さすがにどストレートに「暗殺一家って大変そうですよね」なんて口にできるはずもなく、誤魔化したユミを疑いもせずキルアは屈託のない笑みを彼女に向けた。
「そういえば、キルアくんお兄さんがいるんですよね。どんな方なんですか?」
「うーん、オレ兄貴2人いるんだよねー、前に言った腹刺したやつと、すっげーおっかない長男がいるよ。いやー思い出したくもないよ」
キルアは顰めっ面をして「オエッ」と声を出した。ユミは4時試験で会ったギタラクルのことを思い出していた。
「そうなんですね、あまり仲良くはないんですか?」
「どうかな、ブタくん…あぁ腹刺したほうね、はそんなに悪くないと思うけど…イルミとは全く気が合わないね」
「イルミ…長男の方ですか?」
「そうそう」
(お兄さんの名前、ギタラクルじゃないんだ…)
じゃあ彼はキルアの兄ではなさそうだし、一体誰の兄弟なのか彼についての謎は深まるばかりだ。
考え込んで質問するのを止めたユミに、今度はキルアが語りかけた。
「あーあ、オレユミさんみたいな姉貴が欲しかったなあ」
「ええっ、私ですか?」
「だって…否定しないし、優しいし綺麗だし」
綺麗は余計だ、とユミがツッコミを入れると、「そういうちょっと真面目なところも好き」と言ってキルアは笑った。
つられてユミも笑ってから、彼女はキルアの頭を優しく撫でた。
「じゃあ、これから何か困ったことがあったり、嫌なことをされたら私を頼ってください。できる限り助けますよ」
「…ありがとう、ユミさん」
少しくすぐったそうに身を捩りながら、キルアは小さく呟いた。