ヒソカさん夢はトリップでは無いので、カタカナでの入力がおすすめかも知れません。
ハンター試験編
ユミ
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(…嫌な予感がする)
「や、ユミ♡プレート集めは順調?」
「順調というか、まだ上陸してから1分もたってません!!」
トリックタワーを合格した順番は、ヒソカが1番で、ユミが2番目だった。
おそらくヒソカは島に上がってすぐ近くに隠れユミを待ち伏せしていたのだろう。
分かっていたが戦闘のカリスマとも言えるヒソカから逃れることなどできるはずもなく、ユミとヒソカはまたも行動を共にすることになったのだった。
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
「ヒソカさん、プレートは集めないんですか?」
「まぁね♢1日あれば余裕だよ♧」
ヒソカと共に森の少し開けた場所で休憩しながらユミが質問すると、彼は余裕そうに答えた。
「もちろん、キミの3点分のプレート含めてね♡」
「うーん、そういう話では…?」
気づくと、ヒソカは茂みのある一点をじっと見つめていた。ユミがつられてそちらを見やった。
「出てきなよ♧そこにいるんだろ?…来ないならこっちから行っちゃおうかな♢」
「ヒソカさん…?」
立ち上がったヒソカにつられてついて行きそうになったユミの肩を優しく抑えて、ヒソカは彼女を座らせた。
すると突然目の前の茂みが動きだし、長い槍を持った男が勢いよく立ち上がる。
傷を負っているらしく、息も荒い。
ゴズと名乗ったその男は、ヒソカとの一体一の決闘を申し込むと、その長い槍を勢いよく振った。
その切れ味は申し分なく、周囲の草木が一様に切り揃えられてしまった。
しかし、ヒソカの返答は「NO」だった。
彼いわく、ゴズの目はもう死んでいる。
確かに好血蝶の量からみてもその傷が決して浅くないことは一目瞭然だった。
ユミは恐らく、ヒソカを止めることも、彼を助けることも出来ない。
無力な自分にふつふつと絶望が込み上げてきた時、ゴズの全身を針が襲った。
「ごめんごめん、逃がしちゃった」
「キミがそんなミスするわけがない♢どうせ死ぬ前にボクと闘わせてくれとか何とか言われたんだろ?」
「君も割と同じことしてると思うけど」
自分は見込みのある人間を生かしておくのであって誰でも助ける訳では無いと、ヒソカは謎の自論を持ち出した。
ハイハイと上の空で聞いている、先程急に現れゴズにトドメを刺したこの男はギタラクルだった。
ギタラクルは顔中に刺さっている針を当然のようにプツリプツリと外していく。
それらが全て取れた頃、そこには先程とは別人の美しい黒髪を生やし感情の無い瞳を持った青年がいた。
「あー、すっきりした」
「うーん、何度見ても面白い♡」
「やってる方は結構疲れ…あれ」
「っ」
彼はやっと倒木に座り込んで小さくなっているユミに気づき、露骨に嫌そうな顔をする。
(先程は全く「感情の無い瞳」に見えたギタラクルの目が一気に人間味を帯びたため、ユミはまた驚いた。)
「ちょっとヒソカ。なんでこの女がいるの」
「キミが勝手にここに割り込んできたんだろ♧」
(な、何故かすごく嫌われているみたい…)
ギタラクルは怪訝そうにこちらを睨んでいる。ユミは蛇に睨まれた蛙のごとき縮こまっていた。
「相変わらず力も気も弱そうだな。こんなののどこがいいんだよ」
「キミは弟に似て口が悪いねえ♢」
「弟、って…?」
「誰だと思う?」
「誰?ここにいるんですか?えーと…強いて言うなら…」
数秒の間が開き、彼女は口を開いた。
「キルアくん?」
ほんのちょっぴり目を見開いたギタラクルに、ヒソカはにこにこしながら言った。
「あぁ♢どこがって、こういうところね♡」
「…アイツが言ったの?」
「いえ、なんとなく…雰囲気が似てるなって…え、ほんとに兄弟なんですか?」
ユミの問いかけに答えることはせず、ギタラクルは地面に穴を掘り始めた。
「あの、何を…?」
「じゃ、オレリミットまで寝るから」
そう言って掘った穴に入り込んだギタラクルを見て、ユミは穴を凝視しながら声も出せずに口をパクパクと動かした。
「大丈夫♡アイツは勝手に起きるから♢ボクたちもそろそろプレート集めに行こうか♡」
「…」
とりあえず頷いたユミは、またヒソカの背中について行くのであった。
「や、ユミ♡プレート集めは順調?」
「順調というか、まだ上陸してから1分もたってません!!」
トリックタワーを合格した順番は、ヒソカが1番で、ユミが2番目だった。
おそらくヒソカは島に上がってすぐ近くに隠れユミを待ち伏せしていたのだろう。
分かっていたが戦闘のカリスマとも言えるヒソカから逃れることなどできるはずもなく、ユミとヒソカはまたも行動を共にすることになったのだった。
☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆
「ヒソカさん、プレートは集めないんですか?」
「まぁね♢1日あれば余裕だよ♧」
ヒソカと共に森の少し開けた場所で休憩しながらユミが質問すると、彼は余裕そうに答えた。
「もちろん、キミの3点分のプレート含めてね♡」
「うーん、そういう話では…?」
気づくと、ヒソカは茂みのある一点をじっと見つめていた。ユミがつられてそちらを見やった。
「出てきなよ♧そこにいるんだろ?…来ないならこっちから行っちゃおうかな♢」
「ヒソカさん…?」
立ち上がったヒソカにつられてついて行きそうになったユミの肩を優しく抑えて、ヒソカは彼女を座らせた。
すると突然目の前の茂みが動きだし、長い槍を持った男が勢いよく立ち上がる。
傷を負っているらしく、息も荒い。
ゴズと名乗ったその男は、ヒソカとの一体一の決闘を申し込むと、その長い槍を勢いよく振った。
その切れ味は申し分なく、周囲の草木が一様に切り揃えられてしまった。
しかし、ヒソカの返答は「NO」だった。
彼いわく、ゴズの目はもう死んでいる。
確かに好血蝶の量からみてもその傷が決して浅くないことは一目瞭然だった。
ユミは恐らく、ヒソカを止めることも、彼を助けることも出来ない。
無力な自分にふつふつと絶望が込み上げてきた時、ゴズの全身を針が襲った。
「ごめんごめん、逃がしちゃった」
「キミがそんなミスするわけがない♢どうせ死ぬ前にボクと闘わせてくれとか何とか言われたんだろ?」
「君も割と同じことしてると思うけど」
自分は見込みのある人間を生かしておくのであって誰でも助ける訳では無いと、ヒソカは謎の自論を持ち出した。
ハイハイと上の空で聞いている、先程急に現れゴズにトドメを刺したこの男はギタラクルだった。
ギタラクルは顔中に刺さっている針を当然のようにプツリプツリと外していく。
それらが全て取れた頃、そこには先程とは別人の美しい黒髪を生やし感情の無い瞳を持った青年がいた。
「あー、すっきりした」
「うーん、何度見ても面白い♡」
「やってる方は結構疲れ…あれ」
「っ」
彼はやっと倒木に座り込んで小さくなっているユミに気づき、露骨に嫌そうな顔をする。
(先程は全く「感情の無い瞳」に見えたギタラクルの目が一気に人間味を帯びたため、ユミはまた驚いた。)
「ちょっとヒソカ。なんでこの女がいるの」
「キミが勝手にここに割り込んできたんだろ♧」
(な、何故かすごく嫌われているみたい…)
ギタラクルは怪訝そうにこちらを睨んでいる。ユミは蛇に睨まれた蛙のごとき縮こまっていた。
「相変わらず力も気も弱そうだな。こんなののどこがいいんだよ」
「キミは弟に似て口が悪いねえ♢」
「弟、って…?」
「誰だと思う?」
「誰?ここにいるんですか?えーと…強いて言うなら…」
数秒の間が開き、彼女は口を開いた。
「キルアくん?」
ほんのちょっぴり目を見開いたギタラクルに、ヒソカはにこにこしながら言った。
「あぁ♢どこがって、こういうところね♡」
「…アイツが言ったの?」
「いえ、なんとなく…雰囲気が似てるなって…え、ほんとに兄弟なんですか?」
ユミの問いかけに答えることはせず、ギタラクルは地面に穴を掘り始めた。
「あの、何を…?」
「じゃ、オレリミットまで寝るから」
そう言って掘った穴に入り込んだギタラクルを見て、ユミは穴を凝視しながら声も出せずに口をパクパクと動かした。
「大丈夫♡アイツは勝手に起きるから♢ボクたちもそろそろプレート集めに行こうか♡」
「…」
とりあえず頷いたユミは、またヒソカの背中について行くのであった。