頬をつたう砂糖水の行方(改)
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この春、悪名高い鈴蘭男子高等学校へ移動となった。何年かぶりの20代女性の採用だと嬉しそうに言われた。なんで?と周りの人は思っていると思う。この学校の校長先生の元で仕事をしたくて自分から志願した。
私の仕事は擁護教諭。所謂保健室の先生だ。
4月、毎日の様に生徒が保健室に出入りした。入学式早々に喧嘩したという血だらけの生徒が来た時は少し慌てた。前の学校ではほとんど見たことが無い、そんな怪我にも数日で慣れてきた。
厄介なのはさぼりに来る生徒だった。初めは相談事だと思って真剣に対応していた。でも変な話や質問ばかりされて嫌気がさしてきた。男子高校生って意外とえげつない。おかげで日中仕事らしい仕事が出来ず毎日残業だった。
そんなある日のこと。その日は朝から体が重かった。生徒にパンツの色を聞かれたり胸のサイズを聞かれたり馴れ馴れしく触られたり。それをあしらう気力も無く、数メートルごとに廊下で足止め。非常階段の前でかれこれ20分程立ち話だ。
そろそろ立ってるのつらい。その場を抜ける切っ掛けを探るが、抜けようとする度話を振られる。その時、
「センセー、体調悪いんでちょっと保健室行きたいんスけど」
割り込んできた声に、その場にいた生徒達が顔を向ける。そしてどうぞどうぞとそこに居た生徒が散り散りになった。
「大丈夫?すぐ保健室開けるね」
並んで廊下を歩く。わざわざ声をかけるくらいツライのか。歩きながら症状を尋ねるがはっきりしない。
保健室の鍵を開け、中に入る。
「じゃあな」
声に振り向くとその生徒は扉の外側で立ち止まったままだった。
「え?体調は?」
「体調が悪いのはあんただろ」
え?
「お大事に」
そう言ってドアを閉めてしまった。
そこでようやく気付いた。
私の体調が悪いのに気付いてあの場から連れ出してくれたのだと。
イスに座ってようやく一息つく。
今度会ったら一言お礼を言おう。そう考えて書類整理を始めた。
→
私の仕事は擁護教諭。所謂保健室の先生だ。
4月、毎日の様に生徒が保健室に出入りした。入学式早々に喧嘩したという血だらけの生徒が来た時は少し慌てた。前の学校ではほとんど見たことが無い、そんな怪我にも数日で慣れてきた。
厄介なのはさぼりに来る生徒だった。初めは相談事だと思って真剣に対応していた。でも変な話や質問ばかりされて嫌気がさしてきた。男子高校生って意外とえげつない。おかげで日中仕事らしい仕事が出来ず毎日残業だった。
そんなある日のこと。その日は朝から体が重かった。生徒にパンツの色を聞かれたり胸のサイズを聞かれたり馴れ馴れしく触られたり。それをあしらう気力も無く、数メートルごとに廊下で足止め。非常階段の前でかれこれ20分程立ち話だ。
そろそろ立ってるのつらい。その場を抜ける切っ掛けを探るが、抜けようとする度話を振られる。その時、
「センセー、体調悪いんでちょっと保健室行きたいんスけど」
割り込んできた声に、その場にいた生徒達が顔を向ける。そしてどうぞどうぞとそこに居た生徒が散り散りになった。
「大丈夫?すぐ保健室開けるね」
並んで廊下を歩く。わざわざ声をかけるくらいツライのか。歩きながら症状を尋ねるがはっきりしない。
保健室の鍵を開け、中に入る。
「じゃあな」
声に振り向くとその生徒は扉の外側で立ち止まったままだった。
「え?体調は?」
「体調が悪いのはあんただろ」
え?
「お大事に」
そう言ってドアを閉めてしまった。
そこでようやく気付いた。
私の体調が悪いのに気付いてあの場から連れ出してくれたのだと。
イスに座ってようやく一息つく。
今度会ったら一言お礼を言おう。そう考えて書類整理を始めた。
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