オリジナルキャラ注意

紫龍ユメ小説「」既出のチーム名




「来てくれたんだ!」

後ろを向いていた男がパッと振り返って軍司を見るなり顔を綻ばせた。根本まで綺麗に染まった金髪がシャンプーのCMかというくらい綺麗に揺らめいた。

「呼んだのはそっちだろ」

公園の砂場の砂を弄っていた男に、ガキかと言いたいの飲み込んで声をかけたのだった。

「んー、本当に来るとは思ってなかったよー」
「紫龍の頭に呼ばれたら無視出来ねぇよ」

ついさっき、ある事(ユメ小説より)がきっかけで連絡先を交換したこの男からメッセージが来たのだった。
ケツ乗ってよ、と公園の端に停めてあったバイクを指される。

「はぁ?」

軍司の反応も気にせずにこにこと手招き。仕方なくバイクの元へと歩いた。

「メットは」
「え?」
「お前と心中とか100歩譲ってもしたくねーんでな」
「はははっドーゾ」

ちゃんと2つ準備してあったらしい。1つ渡された。行き先も告げられず走り出す。

夕暮れ時の海。
わかめ!あははは!
波打ち際ではしゃぐ紫龍の頭を煙草吸いながら見ている。
岩城も来いよー!
咥えたまま靴を脱ぎ靴下も脱いで波打ち際へ。念のためポケットの中身も置いた。
ぬれて色の変わっている砂浜を歩く。足が海水にのまれる。夏の夕方だ、冷たくて気持ちがいい。こっちこっちと手招きする手に誘われて歩みを進める。ふくらはぎくらいまで浸かったあたりで盛大に水をかけられた。

「火消してあげたよー!」

軍司の前髪から水が滴る。
てめー…
水かけ返す
投げたり投げられたりで2人とも全身ずぶ濡れ
あはははは
終始笑いっぱなしの紫龍ボス
何がそんなに面白いんだか、と呆れるも釣られて笑ってしまう

「なー岩城!うちと同盟結ぼうぜ!」
「…それが今日の用件?」

前置きってのを知らないのか
完全に崩れた前髪を掻き上げる。
呼び出しておいてなかなか本題に入らない男に内心焦れていた。海で遊びたくて呼び出したわけなんてないのだから。

「そー。」
「どっかと抗争でもすんの。」

張り付いたシャツを脱ぎ絞る

「流石だね!」

「紫龍だけじゃやりきれねー相手ってどこだよ」
「キャンサーって知ってるー?」
「?知らねーな」
だよねー。最近勢力伸ばしてる東京のチームなんだけどね。
へぇ。
やることえげつねーのよ。周りも巻き込んで。入院した女の子もいる。
軍司の眉間に皺が寄る。
そいつらが、戸亜留市に出張ってきてんのよ。もう、一つのチームが壊滅した。

「いつの話?」

自分の耳には入ってないことを不思議に思って聞く。鈴蘭にも情報は入ってくるはずだ。

「今日。」

驚いた。今日の今日で自分に同盟を持ち掛けてくるのかと。

「紫龍だけでやることも考えた。でもどう足掻いても戦力が足りない。
絶対潰さなきゃなんねぇ。それも短期決戦で、だ。」

人数を増やせばいいというわけではない。増えれば増えるだけ隙もできるからだ。

ふざけてるだけのやつではないようだ。

「話持ってきてくれて感謝するよ」
「へ?」

「俺らの町で好き勝手させる訳にゃいかねー。すぐに動こうぜ。」
「同盟」を組んでくれるの?」

軍司が煙草を出す

互いに咥えて近づけた

その日のうちにトキオに伝え、次の日鈴5や1、2年の主なやつにも話した。水口から今ある情報を全て貰った。それを全て伝えた。
タチが悪ぃから無闇に手は出すな。
念を推して言う。
この街に入ってきてる以上、全員に話さない訳にはいかなかった。放っておけば必ず火種になる。こちらが動く前に揉めると予定が狂う。

米、お前はやめとけ
そーだぞ。歳下の彼女が心配だろ
何言ってんだ。そこまで日和ってねーぜ
そうは言ってねぇよ
分かってる。けど、俺も鈴蘭だ
…気をつけろよ

家を知られないこと
交友関係を知られないこと
こちらの動きを悟られないこと

軍司が念を押して注意事項を伝える

「そこまでせなあかんでしょーかね」

舐めてかかるブッチャー

「ウチに任せて貰えれば潰してきますがね」

秀吉が立ち上がり、いこうとしたところを軍司が止め前に出る

ブッチャーの目の前に立つ
相手がどういうやつか聞いてたか

「勿論ですわ。だから、その外道どもをちょいちょいと」

ブッチャーの首元を取り足を払う
されるがまま膝をついた
クロサーびっくり
トキオ顔に出さないけどニヤリ

「この件に関しちゃー俺が仕切らせて貰う。俺の指示で動けねーやつは邪魔だ。家で寝てろ。」

事前に鈴5で話し合った結論だ。指揮官に1番向いているのは軍司だというのが全員の認識だった。

「どうすんだ」

低く、静かな声だった。
しくじれば誰かの家族も含め被害に遭う可能性が高い。そこまで考えて動けるか。
有無を言わさない何かに思わずブッチャーが小さく頷いた。

一枚岩とは程遠い鈴蘭だが、派閥単位では纏まりがある。
指示通りに動かないやつが邪魔なのは事実。だがブッチャー一派がいるといないとでは大違いだ。顔には出さなかったが胸を撫で下ろした。

鳳仙攻め込まれる
ジョーが入院
屋上
「あっという間だったらしいな」
下が揉めて、その日のうちにジョーが狙われた
「あのジョーがタイマンで手も足も出なかったらしいぜ」
「ゼットン呼ぶか?」
「何言ってやがる米、いけるよなぁ?軍司」
秀吉が腕組みをしながら問いかける
「…やるしかねーよな。」
困ったように笑う。
この抗争を始める時にゼットンには話をしないと決めた。受験勉強の邪魔は出来ないからだ。
グリコ目を腫らして登場

「どーした
「やられたと」
「誰に

鳳仙とキャンサーのごたごたに巻き込まれていたと
やり返したいが相手が捕まえられない
自分も参加すると言う
嬉しい誤算だ

「兄やんの言う通り動くばい。やけん、緑頭のやつばわしにやらしてほしか」

グリコに情報を聞く

うちも調べられてると思った方がいいな
1人で動くなよ

解散して米
「本当に大丈夫なのか、軍司」
「んん?」
「ジョーがやられてグリコもあんなんだぞ。そんなやつとやれんのかってことだ」
「なんだよ、俺の心配か?」
「バカ。負けられねーんだぞ?」
「コメ、俺が負けても秀吉がいる。秀吉が負けてもお前やマサ、それにグリコ達がいるじゃねーか。」
「、」
「俺が仕切るが、俺が取られたって負けじゃねぇ。他のやつがやるよ。」

驚く米

「やっかいなのは先手を取られた時だ。直接対決まで持っていけりゃ勝てるよ。俺の役目はそこまでどう持ってくかだ」

キャンサーの動きは機動力のある紫龍が探っている。居場所が分かり次第しかける予定だ。

「まだか、軍司。」

秀吉が待ちきれないとばかりに

紫龍からの情報が来てからだろ、とコメ
おせーな、と苛つく秀吉
ブッチャーも限界だとトキオ

「あいつこーゆー我慢比べみたいなの向いてねーす。そのうちやらかしますよ」
「…トキオ、お前の読みだとそのうち、はあとどれくらいだ?」
「もって2、3日…すかね。」
「ちょっとつつくか。」

ブッチャー一派暴発
キャンサーを見発見
やり合っていると報告

「あのバカが
秀吉怒
「いや、お手柄だな。どうやらボスがそこにいるらしい。
紫龍からも連絡が入った。
軍司がトキオに全員で行くように指示
秀吉も


 
先に着いていた紫龍
劣勢

軍司が紫龍のボスのところに
ボロボロだけど
「まだいけるな?」
「…厳しいなー。ボロボロなんだけど」

差し出した軍司の手を取り立ち上がった。

「頭が近くにいるんだろ。行くぞ。」
「オッケー、しんじ!ここ任せるぞ!」

No.2に任せる

「分かった。やられんなよ!」

通り過ぎながら敵数を減らしていった
しばらくはもつだろう

いたぞ!
キャンサー本隊
ブッチャー一派が交戦中だった
大丈夫か!ブッチャー!
こんなん擦り傷じゃ
みるからにダメそう
ブッチャーと一緒に動いていたクロサーグリコもギリギリ

「おそいっすよ、軍司さん」
「すまん」

クロサーに素直に返す

「緑頭は?」
「あっちにおるばい、でも近づけんとよ」
「一緒に来るか」
「…兄やんに任せると。頼んだばい」
「わかった。」

「あいつか」
「あいつですね」

トキオとボスの確認
緑頭の
情報と確認

「行くぞ」
「ウス」

「軍司!」
コメが言葉を選ぶ
軍司が笑って
「行ってくる」

岩城一派が進む。軍司を頭のところまで届けるために一派で道を作る。
大将の横に立っていた男が無言で向かってきた。軍司が飛び蹴りを躱す。続いて右ストレートを横に避け伸び切った腕を掴んで投げた。立ちあがろうとしたところをトキオが蹴りを入れる。

「うちの大将の邪魔すんじゃねーよ」

軍司にここは任せろとジェスチャーをした。
任せた、とその場を離れる

「来いよ、雑魚」


「あにやん大丈夫かね」

背中合わせで抗戦中のグリコとクロサー。任せといて心配するグリコ。

「あの人は強ぇよ」
「それは知っとーと。けどあいつもただもんやなかとよ」

グリコは逃げ切ったが、一対一とか暗黙のルールは簡単に超えてくる。

軍司、ボスと対面

「ゼットンじゃねぇのかよ」

鼻やら口やらにピアスがついて喋りにくそうだ。

「テメェに構ってるほど暇じゃねぇんだとよ」
「残念だ。ガッコーのトップごときで偉そうにしてるやつをぶち殺したかったのによ」

首を親指で指して横に引いた。
黙っている軍司。

「井の中の蛙って言うんだよ、そういうの。お勉強してんだろ?」
「…喋ってねーで、まずそのグラサン外せよ」
「あ?」
「あとそのチャラついたピアスも。」
「何言ってんだテメー」
「テメーのために言ってやってんだ。そんなもんつけたまま喧嘩したら危ねーだろ」
「あん?なまっちょろい喧嘩の世界ではそういうルールでもあんのか?こちとらなんでもありだからなぁ、後で泣いても知らねーゾ?」


力と力でぶつかる音が響いた。そしてキャンサーの頭の態勢が崩れた。

顔を蹴り上げるとサングラスが割れて落ちた。
間髪入れず軍司が耳のピアスを引きちぎった。

「言っただろ。喧嘩すんなら外してこいよ」
ピアスを地面に落とす

クロサーとグリコが目を見合わせた。

「あにやんこわかー」


耳を触り血がついた手を見つめ笑う緑頭。

「お前は殺す」

突進してきた体をまともに受け止めた

「兄やん、力勝負すると?!」

相手は一回りくらい大きな身体だ

首元を掴み合う
相手の力に負けず軍司も相手を振り回す
振り回したタイミングで膝蹴りを入れ相手の手が離れた
緑頭が体勢を整える

「面白い、鈴蘭だったか?雑魚の割にはやるじゃねーか」

軍司に掴みかかる。かわそうとした軍司の手を掴み顔目掛けて一撃、それを反対の腕で受けると次は脇腹に蹴りがくる、それを軍司も足で防いだ
軍司が距離を取ろうとするが握られている手を振り切れない

「ちっ」

単純な力はかなり強いようだ
考えた一瞬に頭突きを入れられる
軍司がよろめいたところをボディに1発
2発目は軍司が左手で防いだ

向き合っていた体勢から身体を反転させ軍司が緑頭を背負い投げる
やっと腕が離れた
解放された右手で間髪入れず顔に拳を落とす
2発目はかわされ、立ち上がらられる

「おい」

仲間に声をかけると鉄パイプが渡された

「後悔しても遅ぇからナ」
「それはこっちの台詞だ。そんなもん持ち出して、殺し合いでもすんのか」
「そうだ、生温い喧嘩なんざするつもりはねーよ!」

コメがやばい、と

鉄パイプが振り下ろされる前に軍司懐に入り込み鉄パイプを握る
同時に飛び膝蹴りを入れた
パイプを捻り奪う

鈴蘭側がほっとする間もなく軍司がその鉄パイプを振り下ろした
それは緑頭の頭寸前で止まる

「兄やんこわか…」

「今のでお前死んでんぞ」
「…当てる度胸がねーんだろ。」
「煽んなよ。俺は人殺しにゃなりたくねーんだよ」
「じゃあ殺されてろ」

「軍司さん後ろ!」

トキオの声に振り向くとキャンサーの特攻服と刃物が見えた

「軍司!!」

コメが叫ぶ

ナイフが軍司の腹を掠めていた。

「ちっ!」

寸前でかわした軍司が緑頭に捕まる

軍司を絞めにかかる
肘打ちを入れるも腕が外れない

「くっ…」

締まる腕は解けそうにない

と、後ろからの衝撃で腕が緩んだ

「悪ぃ!遅れた!」

水口が緑頭に飛び蹴りを入れたのだった

「けほっ…本当だよ」




近くにいた派閥のやつに鉄パイプを渡す

「こんなもんで殴られたら痛ぇだろ
「生温い
「歯は折れたら生えてこねーよな」
「そう言われてお前は止めたのか?」
「無抵抗の相手に何した?」
「喧嘩にも破っちゃなんねールールってもんがあるだろ」




後日
「よー」
「退院したのか」

「岩城、喧嘩になると雰囲気変わるのな!」
「なんだそりゃ」
「マジで抱かれてーって思ったもんね」
「そらどーも」
「え?」
「ん?」

目を丸くしたまま固まる水口

「気持ち悪いとか言われるのかと」
「なんで」
「いや、普通に」
「普通はそんなこと言わねーだろ」

水口が首を傾げる。
異性愛者の友人に男を性的に見ていることがバレて引かれなかったのは初めてだった。

「岩城もこっち側なの?」
「悪いけど、」

がっかり

「じゃあなんで」
「…誰かに気持ち悪いって言われたのか?」

言葉に詰まる。

「思うのは勝手だけど、それを相手に伝えるのは違うよな。」

「俺は別に気持ち悪いと思わねーよ。応えてやれねーけどな。」

参った。
完全に堕ちた。

「好きだ」
「あ?」
「完全に好きになっちゃった」
「悪ぃけど」
「分かってるよ。でも言わせて。

「これからも会ってくれる?」
「ダチとしてなら、いつでも」
「うん、でも俺諦め悪ぃから、ごめん」





「お前自分がやられても、みたいなこと言っといて…自分でやる気満々だったじゃねーか」
「当たり前だろ、あんな場面で誰が譲るかよ」
「俺はやられる覚悟でいるんだと思って心配してたのによ。」
「お前が心配してるからそう言ったんだよ。

いやまぁ、やられても後がいると思ってたのは本当だよ。やられるつもりが無かっただけでな」
1/1ページ
    スキ