心躍るアンラッキー

「へぇ、米がねぇ。」
「そげなこつ言われても、わしは興味ないばってん。」

グリコは机に突っ伏している。
それを横目で見ながら軍司が笑った。
ここは美術室。
トキオが体育で居ない隙を狙っての訪問だった。
他の派閥の面々はグリコに威嚇されて出ていった。

「まぁ、花に期待してんのは俺も同じだからな。頼むぜ、センパイ。」
「兄やんまで〜。わしがそんなタイプじゃなかって分からんと?」
「そんなタイプじゃないこともないと思ってるぜ」
「へ?」

起き上がるグリコ

「お前にも期待してんだ、俺は。」
「…兄やん頭おかしか?」
「おかしくねーよ。なんだかんだ天狗の森にも来たじゃねーか」
「あれはクロサーとトキオが」

「俺がなんだって?」
「よー、お前体育は」
軍司
「抜けて来ましたよ。変なのが来てるって聞いたんで」
「変なのってなんね」
「てめー、俺が居ない隙を狙うたぁどういう了見だ」
「かー!うるさかー。兄やんと会うのにトキオの許可なんか必要なかろうもん」
「害虫だけは俺の許可がいるんだよ」

歪み合う2人。
「仲良くやれよ。」
「やれないすよ!」
「せからしか!」


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