修学旅行と絶望の始まり
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小さい頃から本を読んだり物語を書くのが好きだった私が、両親に自分用のパソコンを買ってもらって始めたことは、
インターネット内に自分のサイトを作ること。
そこで身の回りに起きた出来事とか、最近の情勢やら流行りについてどう思うのやらを自分なりに書く……言わば日記みたいなもの
と、たまに小説を書いていた。
そしてサイトのコメントではよく「表現が独特ですね!」とか「具体的!」みたいな事が書き綴られている。
それは自分でも異常なほど、理解している。
私は単純に「すごい」と「綺麗」って伝えるのは気に食わない無意識に思っていた。だから具体的に伝えようとして、独特な表現というか回りくどい表現をして話してしまう。
…まあ、たまに言葉に迷って単純に言ってしまうこともある。
……そしてある日、私の家に封筒が送られてきた。それは、某大手出版社の編集長を名乗る人物からだった。
長々と自分の日記や小説を賞賛するような文が書かれて、最後には
「それを本にしてみないか。」
という文でまとめられていた。
…もちろん、当時は驚いた。具体的な感情が思いつかなかった。両親には怒られる覚悟で手紙の事、サイトの事を話した。
だが、寧ろ、2人とも優しい顔で笑ってくれて
「やってみたらいい」
と背中を押してくれた。
…本当にいいのか。と私は思ったし、口に出してしまった。
でも、気がついた時には文字を打つ手と考える頭は止まることを知らなかった。
そして、一冊の本が完成し、書店やらネットに販売される。
手も頭も忙しかった日もそこで終わる。
はずだった。
その本は、私にとってはただの本は、
大ヒットしたのだ。
連日、鳴り止まない電話とメッセージが溜まるメール。
何とかの賞を取っただの、テレビや新聞の取材だの……
そして、編集部に勧められ続編や小説の執筆を始めた。それも、
「好評」 「人気作品」 「ベストセラー」
と、常に書店やネット、テレビ、新聞、雑誌で有名になっていた。
自分で言うのもあれだけど、いつしか私は周りから
『超高校級の才能を持ってる』
と、言われるようになった。
その響きを呼ばれるのは、思いもしなかった。
……それで、"例の手紙"が届いた。
『希望ヶ峰学園』
その手紙に書かれてた私の肩書き
『超高校級のエッセイスト』
…………悪いが、実感が湧かなかった。
両親は勿論、喜んでくれて私の不安に対して励ましてくれた。
嬉しかった
だけど、そんな肩書きで言われても、周囲の賞賛の声でも私の不安は消えなかった。
でも、どうしても行かなければならないとも思った。
何より、希望ヶ峰学園は卒業したら将来が約束される。
期待を、自分の将来を、裏切らないためにも私は、
その学園に入学することにした。
インターネット内に自分のサイトを作ること。
そこで身の回りに起きた出来事とか、最近の情勢やら流行りについてどう思うのやらを自分なりに書く……言わば日記みたいなもの
と、たまに小説を書いていた。
そしてサイトのコメントではよく「表現が独特ですね!」とか「具体的!」みたいな事が書き綴られている。
それは自分でも異常なほど、理解している。
私は単純に「すごい」と「綺麗」って伝えるのは気に食わない無意識に思っていた。だから具体的に伝えようとして、独特な表現というか回りくどい表現をして話してしまう。
…まあ、たまに言葉に迷って単純に言ってしまうこともある。
……そしてある日、私の家に封筒が送られてきた。それは、某大手出版社の編集長を名乗る人物からだった。
長々と自分の日記や小説を賞賛するような文が書かれて、最後には
「それを本にしてみないか。」
という文でまとめられていた。
…もちろん、当時は驚いた。具体的な感情が思いつかなかった。両親には怒られる覚悟で手紙の事、サイトの事を話した。
だが、寧ろ、2人とも優しい顔で笑ってくれて
「やってみたらいい」
と背中を押してくれた。
…本当にいいのか。と私は思ったし、口に出してしまった。
でも、気がついた時には文字を打つ手と考える頭は止まることを知らなかった。
そして、一冊の本が完成し、書店やらネットに販売される。
手も頭も忙しかった日もそこで終わる。
はずだった。
その本は、私にとってはただの本は、
大ヒットしたのだ。
連日、鳴り止まない電話とメッセージが溜まるメール。
何とかの賞を取っただの、テレビや新聞の取材だの……
そして、編集部に勧められ続編や小説の執筆を始めた。それも、
「好評」 「人気作品」 「ベストセラー」
と、常に書店やネット、テレビ、新聞、雑誌で有名になっていた。
自分で言うのもあれだけど、いつしか私は周りから
『超高校級の才能を持ってる』
と、言われるようになった。
その響きを呼ばれるのは、思いもしなかった。
……それで、"例の手紙"が届いた。
『希望ヶ峰学園』
その手紙に書かれてた私の肩書き
『超高校級のエッセイスト』
…………悪いが、実感が湧かなかった。
両親は勿論、喜んでくれて私の不安に対して励ましてくれた。
嬉しかった
だけど、そんな肩書きで言われても、周囲の賞賛の声でも私の不安は消えなかった。
でも、どうしても行かなければならないとも思った。
何より、希望ヶ峰学園は卒業したら将来が約束される。
期待を、自分の将来を、裏切らないためにも私は、
その学園に入学することにした。
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